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日本人が英語が話せない原因と日本の英語教育が抱える3つの問題点

今日は日本の英語教育が抱える3つの問題点についてお話ししますが、

この3つはすべて英会話力の上達を阻害する要因となっています。

 

この記事を読んでいただければ、

「そりゃ英語が話せなくて当然だわな」と納得してもらえると思います。

 

6年も英語を勉強しているにもかかわらず、

日本人が英語を全然話せない理由は何だと思いますか?

 

単語や文法中心の勉強だから?

受動的な授業体制だから?

 

もちろんそれらも要因の1つであることに違いありませんが、

そんな単純な問題ではありません。

 

根本的な問題点はもっと深い部分にあります。

 

英語でコミュニケーションをとれるようになるために

英語を教えているにもかかわらず、

むしろ英語が話せなくなるような教育をしているのです。

 

日本人がいかに英語が話せないかは

日本人の英語能力指数を見ればわかります。

 

 

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日本の英語教育が抱える3つの問題点

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①使えない表現を学んでいる

日本の英語教育はもともと、海外の書籍や論文が読めるようになるためにカリキュラムが組まれたのが始まりと言われています。

 

戦後の日本が急速な経済発展を遂げるためには、

海外の情報に触れる必要があったからです。

 

難解な文章を読むための訓練ばかりが重視され、

コミュニケーションツールという英語の本来の役割は完全に無視されてきました。

 

大学受験に必要な英単語数は約5000-8000語といわれています。

しかし、1000語あれば一般的な英語の85%はカバーできると言われています。

 

 

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3000語覚えれば会話の96%はカバーできると言われています。

 

つまり、必要のない単語を2000語以上も覚えさせられているということです。

 

ネイティブですら一生で数えるほどしか使わない単語を覚える必要性は、果たしてあるのでしょうか?

 

長文読解スキルも身に着けておいて損はないですが、海外で10年近くビジネスをしてきた僕の経験から言うと、ああいった難解な文章に出会ったことはほぼありません。

 

日本の英語教育は言語学者になるための英語教育であって、

コミュニケーションの手段としての英語教育ではありません。

 

②「間違えることは悪いこと」という刷り込み

日本の英語教育は試験で点数をつけるための英語教育です。

 

試験で点数をつけるためには必ず正解と不正解が存在します。

 

そのため、英語に対して無意識に「間違えてはいけない」という思い込みを作ってしまいます。

 

「間違えること=悪」という刷り込みは、英語を話すときの心理的ブレーキになります。

 

日本人は英語で会話をするときに正しい英語を話そうとします。

文章が完璧にできてからでないと話すことができないので、結局何も話せずに終わってしまうのです。

 

会話のインターバルはせいぜい1秒から2秒です。

ゆっくり文章を考えている時間などありません。

 

僕は今まで数々の言語習得者(英語以外の言語も含む)を見てきましたが、

彼らが口をそろえて言うことは「間違いを恐れるな」ということです。

 

たくさん間違えたほうが上達のスピードは速いです。

 

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日本の先生で、「英語は第2言語だから間違えても当たり前」ということを教えている人を見たことがありません。

 

受験英語は「間違えてはいけない」という意識をますます加速させるでしょう。

 

③英語をより複雑にして理解させようとする

このブログでは何度もお話ししていますが、

「英語は簡単だと思い込むこと」はとても重要です。

 

英語は簡単です。

なぜなら小さい子供でもペラペラ話せるからです。

 

特殊なスキルや知識が必要ならば、

小さい子供が英語を話せるようになるはずがありません。

 

小さい子供よりも大人の方が脳みそが発達しているのだから、

普通に考えれば大人のほうが英語がうまいはずです。

 

「英語=難しい」というメンタルブロックは、英語を話せなくしてしまいます。

 

自分の英語力に自信たっぷりだった僕も、

このメンタルブロックのせいで全然英語が話せなくなってしまったことがあります。

 

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日本の英語教育が英語をより複雑かつ難解にして

理解させようとするのには理由があります。

 

簡単だったら試験の点数に差がでないからです。

 

しかし、この教え方は英語の会話力上達の大きな妨げになります。

 

本記事の内容を動画で解説しています。

日本でTOEICが流行る理由

「英語を話せるようになりたい」という人の大部分がTOEICの勉強を始めます。

 

はっきりいっておきますが、

TOEICで高得点をとったからといって

英語が話せるようになるわけではありません。

 

英語は知識を増やせば話せるようになるわけではないからです。

 

英語の知識が増えればペラペラになるのであれば、

東大生はみんな英語ペラペラのはずです。

 

しかし、実際は東大生やTOEIC高得点者でも英語が全く話せない人もいます。

 

にもかかわらず、なぜ日本でここまでTOEICが流行っているのでしょうか?

 

それは「日本式英語教育」を受けてきた日本人と相性がいいからです。

 

TOEICの試験は机に向かってガリガリ勉強すれば、

スコアが上がる試験です。

 

英会話能力は一切必要なく、

ひたすらインプットするだけで高得点が取れます。

 

受験のために英語を勉強してきた日本人に合っているのです。

 

英語コーチと呼ばれる人の多くは、

TOEICのスコアアップの方法を教えています。

 

それはなぜか?

 

彼ら自身も英語が話せるわけではないからです。

 

英語は話せないがTOEICなら教えることができる。

なぜなら英語の知識さえあれば教えることができるから。

 

頑張れば頑張った分だけスコアに反映されるTOEICは、

机上の勉強が大好きな日本人にはぴったりなのです。

 

だからこそ、英語教材を販売している会社もTOEICを推しているのです。

 

英語教育改革は根本的な解決になっていない

近年では日本の英語教育が問題視され、教育改革も行われています。

 ただ、僕からすると根本的な解決になっていないように思えます。

 

日本人が英語を話せないのは、中学校から英語学習を始めたからではありません。

「小学校から英語の勉強を始めれば話せるようになる」という単純な問題ではないです。

 

仮に小学校で会話中心の英語学習をしたとしても、

中学校以降の英語学習に変化がないのであれば何の効果もありません。

 

表面的なカリキュラムを改善しても、

3つの問題点が改善されていないのであれば、

日本人が英語を上手に話せるようにはならないでしょう。

 

自分の子供の英語力を向上させたいのであれば、

英語学習を学校任せにしないことです。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

日本式の英語学習をしていても英語が話せるようにはなりません。

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