このブログでは今までに英語が上手い人の共通点や、英語が上達しない人の特徴などについて記事を書いてきました。
自分自身の経験を振り返ってみた時、
「○○をしたときが一番英語が上達した」ということに気が付きました。
この○○とは一見、英語上達とは真逆のように思えるものであり、
日本人が英語を話す時に最も苦手とするもので、多くの人が避けようとする傾向があります。
日本人が英語が苦手な理由
「日本人が英語を話せないのは日本の英語教育に問題があるから」ということが一般的に言われています。
日本の英語教育では、実際の会話シーンでは役に立たないような知識ばかりを身に着けることになるのと、アウトプットの機会がほぼゼロに近いということがその主たる要因とされています。
しかし、同じ環境下で教育を受けてきた人でも、英語がペラペラになる人もいます。
彼らは英語の才能があったからペラペラになったのでしょうか?
もちろん、才能があったということも考えられますが、
こと言語に関して言えば、上手に話せるかどうかは個人の能力差は関係ないと僕自身は考えています。
なぜなら、(ネイティブの)5才の子供でも英語を流暢に話せるからです。
英会話を習得するのに高度な知識や特殊なスキルが必要になるのであれば、
5才の子供がペラペラしゃべれるようになるはずがありません。
どう考えても、5才の子供よりも大人のほうが脳力は高いです。
ではなぜ、大人のほうがたくさん勉強しているにもかかわらず、英語を話せるようにならないのでしょうか?
それは、「子供が持っていて大人が持っていないものがあるから」に違いありません。
成長に必要なもの
人間が成長するために必要なものとはいったい何でしょうか?
それは「失敗経験」です。
人間は生まれたばかりのころ、何もできない赤ちゃんでした。
それをたくさんの失敗を繰り返すうちに、少しずつできることが増えていく(成長する)ようになっていきます。
小さな子供には「諦める」という能力がありませんので、
どんなに失敗しても挫折することがありません。
もし、彼らが失敗をして諦めてしまうのであれば、
2足歩行できないまま大人になってしまう人がいてもおかしくありません。
大人になってからも成功体験よりも失敗体験のほうが学びは多いです。
たくさん失敗した人のほうが成功するスピードも速いし、確率も高くなります。
しかし、人間は成長過程において「失敗=悪」というような固定観念が植え付けられ、
次第に失敗を恐れ避けるようになっていきます。
失敗をしないということは痛みがないということです。
ただ、その分成長の伸びしろも小さくなります。
自分の心地よい環境だけで生活していると、
その中でできることしかやらなくなります。
しかし、それではいつまでたっても自分のキャパ以上のことができるようにはなりません。
たくさん失敗したほうが英語は上達する
これは例外なく言えることですが、失敗を恐れて口数が少ない人とガンガンしゃべって間違えまくる人では、後者の人のほうが確実に英語が上達します。
僕自身も間違えるのが怖くてなかなか話せない時期がありました。
しかも、初心者のころではなくカナダの外資系企業で働くようになってからのことです。
話さない→下手になる→もっと自信がなくなる
という悪循環に陥っていたような気がします。
その頃の僕は「英語=難しい」というマインドセットを持っていましたが、
「英語なんて簡単」とマインドセットを書き換えてからは、
自然と話せるようになっていきました。
今までもたくさん失敗(間違い)をしてきましたが、
失敗体験というのは強く印象に残るので、同じ間違いをしなくなります。
昔、某ハンバーガーショップでオーダーしたときのこと。
ハンバーガーを単品で頼もうと思い、
Just a burger.
とこちらが言ったところ、
Just a sandwich?
と聞き返されました。
その時に僕は「BurgerじゃなくてSandwichって言うのか」と思いました。
そのことが強く印象に残ったので、そこから二度と間違えることはなくなりました。
他にも同じような経験をしたことが何度もあり、その時に訂正して言い直された表現は、たった1回聞いただけでも完全に身に着けることができました。
まとめ
英語は表現や文法が間違っていても通じるし、間違えてもあなたのことを馬鹿にするような人はいません。
失敗を怖がって無口になっていたら、いつまでたっても上手に話すことはできません。
たくさん失敗して、さっさと上達したほうがトータルで見るとプラスになります。
失敗を恐れ、いつまでたっても英語が上達しない自分を自己嫌悪するのと、
それともたくさんの失敗を乗り越えて、英語が話せるようになったワクワク感と自信や達成感を味わうのと、
どちらの世界がほしいかをよく考えてみると、失敗が怖くなくなると思います。
間違えることは恥ずかしいことではないし、
失敗は悪ではありません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。