毎日英会話レッスンを受けているのに全然英語力が上達しない
あなたはこういう悩みを持っていませんか?
そして、こう思ったことはありませんか?
そうだ!海外に住めば英語が話せるようになるに違いない!
おそらくあなたも一番気になるトピックなのではないでしょうか?
日本に住んでいたら日常生活で英語を使う機会がほとんどありませんので、
「それが原因で英語が話せないのでは」と考えるのはごく自然なことです。
果たして海外に住めば本当に英語が話せるようになるのでしょうか?
この記事では、その真実を包み隠さずお伝えします。
「僕がベトナム、シンガポール、カナダで働いたそれぞれの職場が、
どの程度英語を使う機会があったのか」についても詳しくお話しします。
そして、今まで出会ってきた海外在住日本人を見て感じたこともお話しできればと思います。
僕自身は英語圏への留学経験はありません。
しかし、カナダでたくさんの語学留学生(ワーホリ含む)に会ってきました。
ですので、英語圏に語学留学した人がどの程度英語が上達したのかもよく知っています。
これから英語圏に留学を考えている方や、海外就職を考えている人はぜひ参考にしてください。
今まで働いた職場でどの程度英語を使う機会があったのか?
まずは、僕が過去に働いた職場でどの程度英語を使う機会があったのかについてお話しします。
①ベトナムの場合
僕の最初の海外就職はベトナムの日系旅行会社でした。
ベトナムの会社の同僚は8割がベトナム人で、日本人は2割程度でした。
ベトナム人スタッフは日本語がペラペラな人が数名と、残りの大多数のスタッフは英語話者でした。
特に日本から駐在員が派遣されてくるような会社の場合、
社内に必ず日本語ペラペラな現地人がいます。
駐在員は英語(現地語)が話せない人が多いので、
彼らと現地業者との仲介役が必要になるからです。
そして、「日本人スタッフの労働ビザを取得するために必ず現地人を雇わないといけない」というルールが国によって存在する場合があります(後述するシンガポールも同じ)。
例えば、「日本人1人のビザを取るために現地人10人雇用する必要がある」といった感じです。
社内のコミュニケーションは日本語と英語が半々ぐらいです。
社外コミュニケーションですが、
高級ホテルで働くスタッフは英語が話せるので、
直接英語で話すこともありました。
しかし、ほとんどの業者のベトナム人は英語が話せないので、
ベトナム人スタッフに間に入ってもらって通訳してもらっていました。
僕が働いていた会社は比較的英語を使う環境でしたが、
会社によっては日本語を話すベトナム人だらけの会社もあるので、
英語を使う機会はほとんどない場合もあります。
日常生活で英語を使う機会は、
部屋のオーナーとコミュニケーションをとる時ぐらいです。
バイクが故障したときなどは身振り手振りで伝えていました。
ベトナム語も勉強しましたが、
読み書きはできても会話はできませんでした。
なぜなら、ベトナム語は6音階あり発音が激ムズだからです。
②シンガポールの場合
シンガポールも日系旅行会社で働いていました。
スタッフの比率は日本人4に対してシンガポール人(マレーシア人)6でした。
社内言語はほぼ英語。
日本語ペラペラのスタッフが2名いました。
サプライヤー(業者)も英語が通じる人ばかりなので、
ベトナムと違いすべて直接コミュニケーションをとっていました。
日本語と英語を使うバランスはちょうどよかったように思います。
公用語が英語なので、日常生活でも英語を使うことは比較的あります。
とはいえ、そんなにがっつりしゃべる用事もないので、
休みの日は基本的に日本語(妻と)しか使っていませんでした。
③カナダの場合
カナダではかなりたくさんの企業で働きました。
カナダの日系企業はほぼ100%日本人スタッフのみです。
詳しい説明は割愛しますが、カナダ人にとって日系企業で働くメリットがないからです。
僕が最初に働いた会社も日本人オンリーでした。
小さいオフィスで支店長を任されていたため、
通常のオペレーション以外のすべての雑務(経理など)も自分一人でやっていました。
そのため、ありとあらゆる分野のカナダ人とコミュニケーションをとる必要があったため、日本人オンリーの職場とはいえ英語を話す機会はたくさんありました。
その後、バンフにある観光施設で働きました。
カナダの企業でありとあらゆる国籍の人と一緒に働いていました。
日本語を使う機会はほぼゼロ。
カナダ人、オーストラリア人、イギリス人、ニュージーランド人の同僚もいました。
お客さんも世界中から来ているツーリストなので、
日本人観光客を接客するとき以外はすべて英語(たまにフランス語)でした。
この職場でたくさんの英語を学ぶとともに、
リスニングに苦戦して英語にトラウマを抱える経験もしました。
その後大都市に引っ越ししていくつかの企業で働きました。
とある日系の会社は社員数も20名近くいましたが、
全員日本人で英語を話す機会がほぼありませんでした。
「ここは日本じゃないか?」
と錯覚するぐらい英語を話す機会がありません。
同じ部署で働いていた人たちの業者とのコミュニケーションは、
電話ではなくEメールでした。
自分がバンフで働いていたときは、電話しまくっていたので、
「シーン」と静まり返った職場はすごく違和感がありました。
結局3か月でその会社を退社したのですが、
その3か月間1度も英語を話しているところを見たことがないスタッフもいました。
現在は主に自宅で仕事をしているので英語を話す機会はほとんどありません。
ただ、生活するうえで英語を使わないといけない機会が他の国と比べて多いので、
英語を話す機会がまったくないというわけではありません。
海外に住めば英語が話せるようになるのか?
その答えはこの記事で解説しています。
今までたくさんの海外在住日本人に出会ってきました。
もちろん、語学留学生やワーホリだけでなく現地に長く住んでいる日本人もです。
その中でも「この人英語うまいな」と思ったのは、
両手で数えれる人数ぐらいです。
現地に長く住んでいる人々は日本に住む平均的な日本人よりは英語レベルが高いですが、流暢にしゃべるかと言われたらそういうわけではありません。
駐妻やワーホリの人などは、
日本で英語を勉強している人よりも英語レベルが低い人も多いです。
海外在住のとあるマーケティングコンサルタントは、
TVに出演した際、ドヤ顔で「My pleasure」のことを「My treasure」と言ってました。
一瞬聞き間違えたのかと思いましたが、
2回言ってたので素で間違えたのでしょう。
(ちなみにネイティブはMy pleasureはほとんど使いません)
海外在住といっても英語を勉強していない人はそんなもんです。
多くの海外在住日本人は日本語環境に染まります。
海外在住とはいえ日本語のみで生活できてしまうので、
英語力が上達しにくいのです。
ワーホリの人に多い傾向ですが、
職場も日本語環境(日本食レストランなど)で、
休みの日も日本人としか交流しない人もたくさんいます。
積極的に行動しないと現地人の友達ができることはありません。
結局、自発的に英語の勉強をしている人だけが英語力が上達しています。
要するに、日本で英語を勉強している人と大して変わらないということです。
まとめ
動画解説もご覧ください。
海外に住めば英語が話せるようになるかと言われたら、
その答えは「人による」です。
大多数の人はほとんど英語力が上達しません。
それは完全に日本語環境に染まってしまうからです。
- 非日系企業で働く努力をする
- 積極的に現地人と交流する
- 休みの日に英語学習に時間を投資する
- できる限り日本語環境から距離を置く
もしあなたがこれから英語力上達のため海外に住むことを考えているなら、
これらのことに気を付けたほうがいいです。
海外に滞在している短い期間ぐらい日本語から離れてみるのもいいでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。