移住先の国にもよりますが、
海外移住は経済的に困窮することがあります。
現地の物価と自分の収入のバランスが良くない場合があるからです。
一部の先進国では日系企業の給料が、
ローカルの人々の平均よりも低いことがあります。
カナダもそのうちの一つです。
カナダ人と日系企業で働く日本人(現地採用)を比較した場合、
圧倒的にカナダ人のほうが収入が高いです。
だからこそ、カナダ人にとって日系企業で働くメリットがなく、
日系企業は日本人スタッフしかいないという状況があるのだと思います。
海外移住者の経済事情(カナダの場合)
もしあなたが家族連れでカナダのような国に移住する場合、
基本的に共働きをすることになるでしょう。
駐在員であれば別ですが、
現地採用の日本人の給与水準では、
一人の収入で家族を養っていくのはかなり難しいからです。
例えば、カナダで家族で部屋を借りる場合、
$1500-$2000程度は家賃が必要になります。
単身者であればルームシェアができるのでもっと安価で暮らせますが、
家族連れでルームシェアは基本的に無理でしょう。
そして物価も高いので1か月の生活費は、
固定費含めると$1500-$2000程度見積もる必要があります。
つまり、最低でも手取りで$4000程度ないと、
基本的に赤字になってしまうということです。
したがって、必然的に共働きをすることになります。
さらに定期的に日本に一時帰国するとなると、
航空券+滞在費で約$10,000程度見ておく必要があります(4人家族の場合)。
とても貯金ができるような状況ではありませんね。
我が家は妻が精神的な問題もあって、
働くことができなくなりました。
当時僕はローカルの会社で働いていたのですが、
自分ひとりの給料では働いても働いても毎月赤字が増えるだけだったので、
「起業して自分で稼ぐ」という決断をしたわけです。
将来設計が難しい海外移住
海外在住者のほとんどは日系企業で働いています。
会社にもよりますが、現地採用として働く場合、
特に大手企業の場合は将来設計に苦労することがあります。
なぜなら、どんなに頑張っても
「上のポジションは駐在員に取られる」
場合が結構あるからです。
↓
上のポジションが駐在員に取られるということは、
ある「一定のポジションより上にはいけない」ということです。
5年後も10年後も今と大して変わらない状況である可能性が高く、
劇的な収入アップはほぼ期待できない可能性が濃厚です。
つまり、生涯収入がおおむね確定してしまうということです。
もし晩年日本で暮らす予定があるのであれば、
日本からの年金はまずもらえないので、
老後も働き続けないといけないことになります。
不景気になり日系企業が倒産もしくは撤退してしまったら、
一瞬にして収入がゼロになってしまいます。
普段から自分を磨きローカルの会社でも働けるようにしておかないと、
生きていくことすらままならなくなるわけです。
今の時代は固定給よりも収入の柱の本数のほうが重要です。
固定給をもらうことは決して安定とは呼べず、
収入の柱が1本しかないというのは逆にリスクともいえる時代です。
海外在住者へのコロナ給付金も結局うやむやになりましたが、
経済的に困窮しても日本政府は助けてくれません。
海外在住者こそ経済的に自立しないと、
これからの時代を生き抜いていくのは難しいかもしれません。
まとめ
今回お話しした内容はすべての国に当てはまるわけではありません。
しかし、「収入の柱の本数を増やした方がいい」ということは、
すべての人に対して言えることです。
コロナウィルスがその問題を顕在化させたわけです。
海外移住をする際は長期的スパンで将来設計をしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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