英語ビジネスレベル最短への道 海外移住・海外就職ブログ

延べ5000時間以上英語の勉強に費やした僕が英語の上達法やマインドセットをシェア。現在カナダ在住。3つの国に移住した経験を活かし、海外移住・海外就職に役立つ情報を発信中。Sponsored by PronunciationPro,Lingoda.com,Grammarly,italki

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海外に住めば英語が話せるようになるわけではありません

昨日Twitterを見ていたとき、ある人のツイートに「海外に移住を考えているから、英語を勉強しようと思っている」という書き込みを見つけました。

 

最近このブログでは海外移住に関する記事を書いていなかったので、今日は「海外に住むことと英語を話すこと」についてブログを書いていこうと思います。

 

今回の記事では詳しく解説しませんが、海外移住にはビザの取得が必須です。

ビザがないことには移住したくてもできませんので、そのことを大前提に考えなければなりません。

 

 

海外に住むだけなら英語は必要ない

このブログの一番最初の記事ですが、海外移住を考えている人はぜひ読んでみてください。

 

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海外移住を考えている人が持つ大きな誤解は「海外移住には語学力が必須」だと思っていることです。

 

上の記事にも書きましたが、海外移住に必要なものは語学力よりも「行動力」と「スキル」です。

 

語学力はある種スキルととらえることもできますが、仮に英語が話せなくても「スキル」があればジョブオファーをもらうことはできます。

 

僕は今まで3つの国に住んできましたが、英語が上手だなと思った日本人は片手で数えれるぐらいでした。

ほとんどの海外在住の日本人は英語が苦手です。

でも、英語が苦手でも働ける環境は海外にはたくさんあるのです。

 

海外の日系企業

まずはこの記事を読んでみてください。

 

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海外に存在する企業は大きくわけて3つあります。

 

  1. 日系企業現地法人
  2. 現地日系企業(オーナーが日本人)
  3. 外資系企業(非日系企業

 

1で働く場合、会社の母体は日本にあり、日本から駐在員が派遣されてきます。

駐在員は短期(3年程度)の任期で本帰国をするケースが多く、そのため英語を習得する必要性もそこまで高くありません。

 

僕は1-3のすべての会社で働いたことがありますが、1の場合はだいたい日本語ペラペラの現地人(アジアの場合)が存在し、彼らが駐在員のサポートをします。

 

もしくは僕たちのように英語を話せる現地採用のスタッフを採用します。

会社によりますが、社内で日本語を話す比率も非常に多いです。

 

僕の働いた日系企業の現地人と日本人の比率を上げてみます。

 

ベトナム      現地人 9:日本人 1

シンガポール    現地人 7 :  日本人 3

カナダ       現地人 0 :  日本人 10

 

ベトナムシンガポール日系企業現地法人(1)、カナダは現地設立の日系企業(2)です。

 

ベトナムでは日本語がペラペラなベトナム人スタッフもたくさんいて、同僚の中にはいっさい英語が話せない駐在員もいました。

現地でビジネスをする場合は、直接英語でやりとりをすることもありますが、お互いに第2外国語になるので、意志の疎通がうまくいかない場合は、ベトナム人スタッフに日本語ないし英語で状況を説明して、彼女たちから取引先に話をしてもらうという形でした。

 

シンガポールの時は基本的に英語が通じるので、すべて自分で直接やりとりをしていました。社内でも日本語を話せる現地スタッフはいましたが、基本的に現地スタッフとのやりとりは英語です。

 

カナダは本社には1人だけカナダ人スタッフがいました。

しかし、残りのすべては日本人です。取引先とは英語で話すことになりますが、社内は完全に日本語で話します。

 

これは国によって特色が違うからです。

ベトナムシンガポールでは日系企業で働く方が給料が高いケースがあります。

だから現地人が日系企業で働く意味はありますが、カナダだとストレスも多く給料もカナダの企業よりも安い日系企業で働くメリットはいっさいないのです。

だからこそ、必然的に日本人スタッフばかりになってしまいます。

これは僕が働いていた会社だけでなく、ほぼすべての日系企業がそうです。

 

アジアでは、現地人の雇用を守るために外国人にビザを発行するためには、一定数のローカル採用が必要となります。そのため、日本人オンリーの会社というのはまれ(2~3名の少人数の会社は例外)です。

 

 

これを聞けば海外移住に英語がそれほど重要でないことがわかるでしょう。

現地の取引先と直接やりとりをする必要がないポジションであれば、英語力はそれほど重要な要素ではありません。やりとりするポジションでも最低限の英語レベルでやっている人も結構います。

 

低きに流れる大衆

カナダにワーキングホリデーに来て、その大半が英語力が殆ど向上せずに帰国する理由は、このような状況を知らないからです。

 

はじめのうちは語学学校に通いますが、数か月すると仕事を探します。

英語が話せない人材が働ける場所は必然的に日系企業になります。

しかし、日系企業は9割が日本人です。社内もほぼ100%日本語です。これでは英語が上達するわけがありません。

 

なぜ多くの海外在住日本人の英語が上達しないかわかりますか?

それは楽だからです。要するに勉強していないということです。

 

言語習得というのは非常に大変です。そんなに簡単に上達するものではありません。

ほとんどの日本人は日本語が通じる楽な環境に流され、苦痛の伴う英語学習を避けます。

それでも生きていけるため最低限のレベルさえあれば、苦労してまで英語を勉強する必要はないからです。

 

その人の話す英語を聞いていれば勉強しているかしていないかはすぐわかります。

そしてそのほとんどの人が英語を勉強していない人ばかりでした。

 

英語を勉強しないリスク

もちろん英語がなくても生きていける国は多いです。シンガポールなんかは日常生活で英語を使う必要性はほぼありません。日本人クリニックがあるぐらいですからね。

 

あなたがもし海外に移住を検討しているなら、英語もしくは現地語を勉強することを強くおすすめします。

 

英語(現地語)が話せない状態で海外で暮らすということは、将来がほぼ確定してしまうということを覚えておいてください

 

働こうと思えば日系企業もしくは自分で起業をするしか選択肢はありません。自分で起業する場合も外国人相手のビジネスはできず、現地日本人相手の狭いマーケットを相手にビジネスをすることになります。英語のできるスタッフを雇用するなら別ですが。

 

僕個人の感想ですが外資系企業は待遇や職場環境が日系企業よりもいいです。

年功序列という文化はなく、実力さえあれば上を目指すこともできます。

 

日系企業で働くしか選択肢がないということは、どんなに頑張ってもせいぜいマネージャーどまりです。なぜならトップは派遣されてくる駐在員が着く可能性が高いからです。

僕は日本でサラリーマンとして働いたことはありませんが、日本の職場の状況をニュースで見ると、こちらの日系企業はローカルの文化の影響もあるためか、そんなに劣悪な印象はありません。ですから、日系企業で働くとしても日本よりはストレスは少ないと思います。

 

英語を勉強しないと必然的に日本人の友人としか交友関係ができなくなります。

入ってくる情報もそのコミュニティから外のものに触れることはありません。

日常生活でトラブルが発生したとき、自分で解決できないストレスを感じるかもしれません。

 

僕も初めて移住するときはほとんど何も考えずに勢いでベトナムに行きました。

僕は英語が話せない状態でいるのが嫌だったから勉強を続けましたが、もし楽だからといって日本語環境のみで生活していたら、今の自分は間違いなくいなかったと思います

 

海外移住をゴールにするのではなく、そこから先に何を実現したいかを考えてから行動に移さないと、制限された範囲の中だけで生きていくことになります。

 

今日は以上です。

 

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。