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英語面接 海外就職編① 日系企業と外資系(ローカル)企業の違い

今日から数日にわたり海外就職と英語面接についての記事を書きたいと思います。

 

海外移住に興味のある方は以前に書いたこちらの記事をご覧ください。

 

www.apollosblog.com

 

僕は海外に出てから日系、外資系含め10社以上の会社で働いてきました。その経験を通して知ったこと、感じたことをシェアしていきたいと思います。

 

海外で働く場合、現地の日系企業外資系(非日系)企業の選択肢があります。

よほど「手に職」がない限り、日本からいきなり現地の外資系企業に就職というのは難しいでしょう。

 

現地の外資系企業で働きたい場合は、とりあえず海外の日系企業で働き、そこでスキルアップと実績を作った後に、外資系企業に転職というステップが一番現実的でしょう。

ただオープンビザでない場合は、仮にスキルや経験があってもすぐに転職できるわけではありませんので、その点は注意が必要です。

 

海外の日系企業には2種類あり、日本の企業の現地法人の場合と現地で設立された日系企業があります。

 

僕は駐在員経験はなく、現地採用の日本人として働いてきたので、その目線から解説していきたいと思います。

 

僕は上記の2パターンのどちらも働いた経験があります。

個人的には現地設立(ローカル)の日系企業のほうが肌に合いました。

日本の企業の現地法人が自分に合わなかった理由を説明していきます。

 

理由① ポジションが頭打ちになる

 

意外かもしれませんが、海外に住む日本人にはヒエラルキーが存在します。簡単にいうと身分が違うということです。

プライベートにおいても日本から手厚い補助をうけてゴージャスな生活をしている駐在員(とその家族)と、現地の相場で雇用されている現地採用の日本人には見えない壁のようなものがあります。

僕のように現地採用のスタッフの場合、どんなに頑張ってもせいぜいマネージャーどまりです。

というのも多くの現地法人は日本から駐在員が派遣されてきます。そして現地のトップや管理職には駐在員が着くため、現地採用の人間が頑張っても現地のトップにたてる可能性は低いです。

もちろん可能性はゼロではありませんが、実力の問題というよりはその会社の方針の問題なので自分の力ではどうすることもできません。

ですから長期で働く場合、出世を目指したとしても上が詰まっているため、将来性があまりありません。

 

ベトナム時代もDepartment(部署)の希望を出しましたが、「そこは日本から派遣されてくるスタッフが着任することになっている」と言われ、それがその会社を辞めるきっかけになりました。

 

ちなみにシンガポール時代は日系企業現地法人でしたが、僕のポジションSupervisorでした(カナダはローカル日系企業でポジションは支店長)。

 

理由② フットワークが重い(やりたいことができない)

 

現地法人の場合、日本の企業の規模が大きければ大きいほどフットワークが重くなります。

僕はいろいろアイデアを提案して、バリバリやりたいタイプの人間でしたので、この点が何よりも苦痛でした。

何か新しいアイデアがあっても、いちいち日本の本社にお伺いを立てないといけない場合が多く、上の人間に話を通してくれることすらない場合もあります。

現地法人のトップも日本から派遣されているため、自分の身を脅かしてまで本社にかけあうようなことはしてくれないことが多いです。

逆にローカルの日系企業は組織の規模が小さく、社長(オーナー)と直接話ができるため、うまくプレゼンできればやりたいことをやらしてもらえる確率も高いです

 

他にも細かい理由はありますが、大きなポイントとしてはこの2つです。

 

では日系企業外資系(非日系)企業の違いについて解説していきたいと思います。

僕は外資系企業のほうが圧倒的に心地よかったので、外資系企業のメリットをいくつか挙げてみたいと思います。

 

ポイント① ポジションがあがりやすい

 

これも会社次第と言えばそれまでですが、少なくとも僕が働いたいくつかの外資系企業は日系に比べて圧倒的にポジションは上がりやすいです。実力があればわずか数か月で昇進する人も複数いました。

海外とはいえ、日系企業は古くからの慣習で「年功序列」という文化がまだ残っているため、実力よりは年齢や社歴でポジションが決められてしまう傾向が強いです。

 

ポイント② 顧客と立場が対等

 

僕はサービス業だったので、この点は何よりもありがたいポイントでした。日系企業で働いていたころは、数多くの理不尽なクレームに対応してきて心身ともに疲れ切っていました。

外資系企業ではもちろん顧客は大事にしますが、日本の様に「顧客が100%偉い」というスタンスはまったくありません。

僕が働いていた企業でも、ルールを守らず、同僚の女の子を泣かせたお客さんに上司が説教をしていたこともあります。

 

ポイント③ 褒める文化

 

ちょっとだけ働いていた中国系企業はミスを責める体質でした。もちろんそれも時には必要だということに異論はありません。

ですが、必要以上にミスを責めると萎縮してしまったり、やる気をなくしたりというどちらかというとネガティブな要素のほうが大きいです。

僕が働いたことのある複数の外資系(カナダ・アメリカ系)の企業は、毎月スタッフの表彰をしたり、褒めて延ばすことに重点を置いていました。

仕事中の携帯電話の利用だけは口うるさいですが、それ以外の部分に関しては最低限のルールさえ守っていれば特に注意されることもありません。

少しの期間だけパートタイム(Seasonal)で働いていた日系企業(ローカル)は、オーナーが抜き打ちでスタッフの仕事ぶりをチェック、ダメ出しをしていました。

 

ポイント④ 社内の風通しが良い(社員がフレンドリー)

 

日系企業は会社により、いわゆる「お局さん」のような人もいて、僕は被害にあいません(歯向かうタイプなので・・・)でしたが、同じ時期に採用された人はネチネチと細かいことを言われていました。

日本企業の現地法人の場合は特に顕著ですが、一般スタッフと駐在の管理職の間に大きな壁がある場合があります。

やはり社歴の長い先輩とも気を遣う環境(当たり前ですが)だったので、個人的な感想として居心地はあまりよくなかったです。

外資系企業では働き始めた初日から、その組織のトップが自分の名前を呼んで気さくに話しかけてくれたり(こちらはその人の名前すら知らない)、先輩後輩、年齢関係なくフレンドリーな関係です。

僕も先輩にまったく気を使わないし、年下や後輩にフランクに話しかけられてもまったく気になりませんでした。

 

以上、あくまでも僕の目線から見た日系企業外資系(非日系)企業の違いです。

僕は外資系のほうが相性がよかったので、このような説明になってしまいましたが、

日系企業も素晴らしい会社ばかりでしたし、ネガティブキャンペーンをするつもりもありません。

 

僕は日本でいわゆる会社員として働いたことがないので、日本と現地の日系企業の違いについては説明できません。

 

今日は以上です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。