日本人は英語が話せないと言われていますが、僕個人は日本人の英語レベルが低いとは思っていません。
英語レベルとは英会話も含む英語全般のスキルのことを指します。
日本人が苦手なのは英会話であって、読み書きという点で言うと比較的レベルの高い英語も理解できる人が多いです。
英語と英会話のスキルはある程度直結しているはずなのに、英会話だけ突出して苦手なのは「学び方」に問題があるからです。
多くの日本人が英語を勉強しても会話ができるようにならないのは、受験英語と同じやり方で英語を学ぶからです。
挫折しないことが最も大切
英語や英会話を学ぶ上でもっとも大切なのは「継続すること」です。
どんなに一生懸命勉強してもすぐにペラペラになることは不可能です。
英語というのは少しずつ上達するものです。
当たり前のことのなのですが、このことを意外に知らない人が多く「全然話せるようにならない」と感じて英語学習をやめてしまいます。
挫折しないための方法はこのブログでも紹介した記事がいくつかありますので、
そちらをご覧ください。
それから「勉強」という表現はできるだけ使わない方がいいですね。
勉強と言う言葉には「努力」や「忍耐」というニュアンスが含まれているので、英語を学ぶことが苦痛に感じてしまいます。
「英語を学ぶことは楽しい」というマインドセットを持っていると、苦痛が少なくなります。
英語学習を継続する限り、少しずつですが必ず上達します。
その成長にフォーカスを当て、昨日できなかったことが今日できるようになった喜びを感じることが大切です。
後はその小さな成功体験を繰り返すだけです。
レベルに合った学習方法を選択する
英会話の勉強法をネット上で検索すると「英語の映画やドラマを見るのがいい」と言う情報を見かけます。
確かにこれは間違いではありませんが、正確ではありません。
初級レベルの人は映画やドラマを見てはいけない
映画やドラマを見て英語が上達するのは上級者になってからです。
初心者がいきなり英語の映画やドラマを見ても、おそらく10%も理解できないはずです。
そんな状態で映画やドラマを見ても、途方に暮れるだけで上達はしません。
だから初心者や中級レベルの人は映画やドラマで英会話を学ぼうとすることはむしろ逆効果です。
中級レベルの人は英語ニュースがおすすめ
もしあなたが中級レベルなら映画やドラマではなく、英語のニュースを見ることをおすすめします。
ニュースでは非常に綺麗な英語を話します。聞き取りやすく実際に使える表現もたくさん出てきますのでおすすめです。
ただ外国のニュース番組を見ても興味のない話題ならすぐに飽きてしまうので、できれば自分に関係のあるニュースを見る方がいいです。
以下の記事でおすすめの動画やアプリを紹介しています。
上級者はSitcomがおすすめ。ただし○○に限る
もしあなたが上級者なら、映画やドラマを見るのが一番最適な英会話の上達方法になります。
ただし「何を見るか」ということがとても重要になります。
映画でも中世を舞台にしたようなファンタジー映画は、英会話で使うような汎用性の高い英語が出てくる頻度も減ります。
固有名詞も多く、英語学習という面では適切でないことが多いです。
おすすめSitcomを見ることです。
Sitcomは映画と違い、日常を舞台にしたドラマがほとんどなので、普段の日常会話で使えるような便利な表現が頻繁に出てきます。
また映画と違い短時間で見ることができるので、集中力が切れることもありません。
ただSitcomはスラングなどの表現がたくさん出てくるので、解説がないと理解できないシチュエーションがあります。
ですので解説付きのSitcomを見るのがベストです。
こちらの記事で解説付きSitcomで英語を学べるyoutube動画を紹介しています。
英会話が上達するコツは言語習得のプロセスを理解すること
ただやみくもに英語を勉強しても、英会話は上達しません。
世の中にはたくさんの英語学習のための書籍や教材が出回っていますが、そのほとんどが知識を学ぶためのものであり、学習方法について言及しているものは少数です。
僕たちが日本語を習得したときは、ノートに書いたり本を読んだりして話せるようになったわけではないと思います。
周囲の大人が話しているのを真似していくうちに、自然と日本語が話せるようになったはずです。
英語の上達も同じです。
単純に英語を学ぶ時間だけで英語のレベルが決まるのであれば、日本にいる人のほうが留学した人よりも英会話がうまくなってもおかしくないはずです。
でも一般的には留学した人のほうが英会話は上手です。
これはたくさんのネイティブと触れ合い、彼らが話す英語を真似しているうちに英会話スキルを身に着けているからです。
理屈ばかりが先行すると英語を難しく考えすぎてしまいます。
一番いいのは僕たちが日本語を習得したプロセスで英語を学ぶことです。
最短最速で英会話が上達したいのならコーチをつけること
英語が上手に話せるようになりたいのであれば、「英語」ではなく、「英語の学び方」を教えてくれる人をコーチにつけるのが、最短最速で英語が上達する秘訣です。
自分の身の回りで英語を上手に話している人(バイリンガル除く)に、英語の勉強のやり方を教えてもらうのがいいです。
英会話スクールの講師はコーチではありません。
彼らは「英語のプロ」ですが、「英語を学ぶプロ」ではないからです。
彼らが教えるのは知識であり、学び方ではありません。
ネイティブやバイリンガルの人というのは、英語が話せない日本人の気持ちがわからないため、どのように学習すれば英語が上手になるかということが説明できないのです。
詳しいことは後日記事にしますが、個人的にはこちらの教材がおすすめです。
数々のネイティブスピーカーを輩出し、書籍も出版している藤永氏の英語教材です。
ご自身も英語が苦手でまったく話せなかった状態から、英語学習方法を探求しつづけた結果TOEIC満点を獲得し、ネイティブレベルになったそうです。
藤永式メソッドと呼ばれる日本人に合った英語の学習方法を身に着けることができます。
英語が上達しないのは「痛み」がないのと、手段と目的を混同しているから
英語だけに限らずビジネスセミナーにもよく言われることですが、無料のものを受講すると効果が出にくいということが言われています。
無料だと有料のものよりも質が落ちるということだけではなく、望む側の姿勢が全然違うからです。
いっさいお金をかけずに英語を学んでいる人と、英語に50万円かけた人だとどちらが真剣に勉強しますか?
当然後者ですね。
せっかく大金を費やしたのだから、少しでも多くのことを吸収しようとするはずです。
無料でやっている人は挫折しても痛みがありません。
だからやめることに対して何のためらいも感じません。
多くの人が英語の勉強に挫折してしまうのはこのことを理解していないからです。
実際に英語学習にたくさんのお金をかけたほうが、上達レベルも高いというデータもあります。
そして手段であるはずの英語が目的化してしまうことも挫折する原因です。
例えばホテルで働いていて、外国人のお客さんをもてなすために英語を学んでいるとします。
その場合、自分の仕事に関わる範囲の英語だけ習得できればいいはずです。
しかし英語が手段ではなく目的になってしまうと、自分には必要のない英語(例えば医療用語)などもマスターしないといけないという錯覚に陥ります。
もし英語が目的になりそうになったら、今一度なんのために英語を学んでいるかということを振り返ってみてください。
今日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。