英単語の覚え方のコツは目的によって変わります。
英語の試験を受けるのが目的であれば、
単語帳を購入して単語を暗記するのが良いと思います。
もしあなたの英語を学ぶ目的が「英会話ができるようになる」というものであれば、
単語帳は必ずしも必要ではありません。
僕自身も単語帳と言うものは大人になってから購入したことはありません。
でも、カナダの外資系企業でネイティブスピーカーと一緒に働けるレベルまで、
英語レベルが上達しました。
だから、単語帳を暗記しなくても英語ペラペラになることは可能であると自信を持って言えます。
忙しい社会人は英語学習にたっぷりと時間をとることができません。
限られた時間で最大限の成果をあげるためには、
できる限り不必要なものを排除していく必要があります。
単語帳を覚える必要がある人と必要ない人
先ほど英語ペラペラになるのに単語帳は必要ないと言いましたが、
英語レベルによっては単語帳を使用したほうがいい場合もあります。
特に超初心者の人は単語を中心とした学習が必要です。
単語がまったくわからない状態だと文章も読めないし、
相手が話すこともまったく理解ができないからです。
そのため最低限の英単語は知っておく必要があります。
とはいえ、中学校で習うようなベーシックな英単語だけ最低限把握していれば、
後はその都度必要な単語を覚えていく形で大丈夫です。
逆に中級レベル以上の人は単語学習ばかりしていると、
上達が頭打ちになってしまうので注意が必要です。
超速で英語ペラペラになるためには単語帳を使わないほうがいい理由とは?
大学受験のときに大量の英単語を暗記した経験がある人も多いと思いますが、
そこで覚えた単語の何パーセントぐらいを会話の時に使っているでしょうか?
大学受験では5000-10000単語を暗記すると言われています。
しかし、その大部分は生涯でたった1度も使わないような無駄な単語です。
時間のない社会人は、一度も使わないような単語を覚える余裕はありませんよね?
英単語は自分の最終目的に必要な単語だけ知っていればそれで十分です。
別にネイティブレベルになる必要もなし、
言語学者になるわけでもないのだから、
すべての英単語を覚える必要はないわけです。
自分にとって必要な英単語というのは状況により変化します。
僕も海外に出てから10社以上の会社で働きましたが、
それぞれの職場でよく使う用語やフレーズは会社ごとに違いました。
同じ業界の会社であるにもかかわらずです。
A社でよく使っていた言い回しがB社になると全く使わず、
A社で一度も使ったことのない言い回しをB社では頻繁に使う。
みたいなことがよくありました。
というか、転職する度にこういう状況になっていたように思います。
もう一度言いますが、必要な単語やフレーズは職場により変化します。
新しい表現と出会ったらその時に覚えればいいだけです。
何でもかんでも暗記してもまったく使わない可能性が高いからです。
単語帳は使わないが辞書はよく使う
僕は普段から英語の情報に触れるようにしていますが、
よほどの専門用語でない限り、文章の90%は知っている単語ばかりです。
もちろん、最初からこんなにたくさん単語を知っていたわけではありません。
僕は実践を通して英単語を覚えてきました。
仕事や日常生活で知らない単語に遭遇するたびに、
その意味を辞書で調べるようにしていました。
辞書といってもネット検索して意味を調べるだけです。
自分が仕事や日常生活で触れる英単語は、
自分にとって必要である可能性が高いです。
そのため、何度も同じ単語に触れる機会があり、
その度に意味を調べるうちに勝手に意味を覚えていきました。
単語ノートを作ったことも一度もありません。
とはいえ、僕が知らない単語もたくさんあります。
知らない単語の数のほうが多いかもしれません。
でも、使う機会がないのであればその単語を知らなくても何の支障もないわけです。
単語を一発で暗記するのは難しいです。
なぜなら、人間は1時間たてば60%のことを忘れてしまうからです。
詳しくはこちらの記事のエビングハウスの忘却曲線をご覧ください。
1つの単語をカンペキに覚えるのに3回の反復学習が必要だったとします。
そうすると、1単語を覚えるのに最低でも5分はかかっている計算になります。
もし、まったく使わない単語が100個あったら、
それらの単語を覚えるのに500分かかってしまうということです。
自分と関係のない単語は覚えられない
自分と関連性の低い単語はなかなか覚えることができません。
関連性が低いので何の印象も残らないからです。
場合によっては10回反復練習しても覚えられません。
逆に、自分にとって非常に関連性の強い単語は1発で覚えることができます。
仕事や日常生活で出会う英単語は、
間違いなく自分と関連性の高い単語です。
だから、何度も反復練習しなくても簡単に覚えることができるのです。
情動が動くような体験があるとさらに良いです。
例えば、その単語がわからなかったことで悔しい思いをしたなどです。
情動が動くほどの強烈な体験で出会った単語は、
ほぼ100%一発で記憶することができます。
まとめ
超速で英単語を暗記するためには、
実践を通して自分に必要な単語だけを覚えるようにすることが重要です。
実践を通して出会った英単語は自分に関連性の高い単語なので、
何度も反復することなく記憶することができます。
単語を暗記するのに時間がかからないので効率的だし、
無駄な単語の暗記に時間をかけることもありません。
使わない単語は覚えなくても何の問題もありません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。