英語のリスニングは教材で勉強する人が多いと思います。
最初はそれで問題ありませんが、ある程度のレベルまで来たらより実践的なリスニング素材に移行する必要があります。
実践的なリスニング素材
教材などに付属されているCDなどは英語学習者のために作られたリスニング素材です。
そこに収録されているのは必ずしも「日常的に話されている生きた英語」であるとは限りません。
試験などのリスニングのスコアは取れるけど、実際に外国人と会話するときなど実践英語になると相手の言っていることが聞き取れないという人は、「実践的な生きた英語」を学んでいないからです。
おすすめリスニング素材
実践的な英語を学びたいといって、Sitcomのようなスラングバリバリの動画をリスニング素材を選んでしまうと、ほとんど聞き取れずにストレスがたまるだけで、大してリスニングが上達しません。
知らない単語、Linkingによる認識できない発音などは何百回聞いても聞き取れません。
だから自分のレベルに合っていない素材を選択してしまうと、途方に暮れるだけで時間を無駄にしてしまいます。
中級レベルの人におすすめの素材はNHKWorldです。携帯にインストールできる無料アプリもあります。
NHKWorldは海外に住む人達に向けて、日本のニュースなどを配信しています。
日本のNHKの番組を英語に翻訳したものも放送されています。
僕もベトナム在住時はテレビでNHKWorldをよく見ていました。
当時は東日本大震災の時で、NHKWorldでは頻繁にNewclear power plantやEvacuateやDebrisという言葉を聞いたことを今でも鮮明に覚えています。
なぜNHKWorldなのか
リスニング力をアップさせるためには「単語を知っていること」「その発音を認識できる(自分で発音できる)」ことなどが必要であるということは、以前の記事で書きました。
実はリスニングができるようになる要因には「Context」が大きくかかわっています。
Contextとは文脈のこと。言い換えるならば「話の流れ」です。
外国人と直接のコミュニケーションなら相手の言っていることは理解できるのに、外国人同士が会話しているのはほとんど理解できないということは、誰しも経験したことはあると思います。
なぜ外国人同士の会話が聞き取れないかというと「話の流れ」がわからないからです。
直接のコミュニケーションはそこに何かしらのトピックがあります。だから相手の英語が聞き取れなくても、「何となくこういうことを言っている」というのは理解できます。
「話の流れ」があるから、断片(聞き取れる部分)だけで相手が伝えようとしていることが理解できるのです。
「話の流れ」は「予備知識」に置き換えることもできます。
僕たちは日本のニュースに関してある程度の予備知識がありますよね。まったく知らないトピックだったら、断片しか聞き取れない場合、内容が理解できないかもしれない。
でも聞き取れなかった部分は「予備知識」がカバーしてくれるのです。
上述のNewclear power plantも原子力発電所のニュースを事前に知って入れば、その言葉自体がどういう意味なのか知らなくても、内容が理解できるのです。
そしてSitcomでなくニュースを選ぶのにも理由があります。
Sitcomはリエゾン(Linking)やスラングが頻発します。確かに生きた英語であることは間違いありませんが、非常に聞き取りにくいのです。
上級者になればそのような素材に移行する必要がありますが、中級レベルでは挫折する原因になってしまいます。
ニュース番組のキャスターは非常に綺麗な「よそ行きの英語」を話します。
だからリスニング素材としてはパーフェクトなのです。
今実際に起こっているニュースについて話していますので、生きた英語を学ぶことができます。
教材に付属しているリスニング素材から移行する際はぜひ参考にしてみてください。
今日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。