TEDというウェブサイト(アプリ)をご存知でしょうか?
英語を学習しているビジネスマンなら必携の動画サービスです。なぜなら英語の勉強になるだけでなく、世界中の成功者の頭脳をインストールすることができるからです。
当たり前ですが、日本語しか理解できないと入手できる情報も日本語のものだけに限られてしまいます。
英語が理解できることによって、よりグローバルな情報を入手することができるようになります。
したがって、仮に仕事で英語を使う機会がまったくなかったとしても、ビジネスマンにとって英語を学ぶということは非常に有益なことだということはご理解いただけると思います。
TEDとは?
TEDとはTechnology Entertainment Designの略で、カナダ・バンクーバーで毎年行われている大規模な世界的講演会のことです。
かつてはあのスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツも登壇したことがある、格式高い講演会です。
そしてその講演の模様が無料で動画配信されています。
公式ウェブサイト
スマホにインストールできるアプリもあります。
Androidアプリ
iPhoneアプリ
TEDの特徴はなんといってもそのバライエティの豊富さです。
さまざまな分野の動画がなんと2000本以上無料で視聴することができます。
利用対象者
TEDを使って英語の勉強をするためには、ある程度の英語レベルが必要になります。
英語学習のための動画ではないため、登壇者の話すスピードや使う表現も通常彼らが話しているレベルになっています。
そのため、初心者がTEDを使って英語を勉強しようとしても、話すスピードについていけなかったり、語句を聞き取ることができなかったり、意味を理解できなかったりする可能性が非常に高いです。
対象利用者のレベルは、「英語のニュースをストレスなく聞いて理解できる」ぐらいが適切でしょう。
TEDを使って英語を勉強するメリット
- スピーチが短いのでスキマ時間で勉強できる
- さまざまなアクセントに触れることができる
- 成功者の頭脳をインストールできる
- スマホアプリがあるので、どこでもカンタンに動画を見れる
- 無料で利用することができる
TEDはリスニング練習に最適!
TEDはSitcomと違い、フォーマルな会話になるためブロークン英語を話す人はほとんどいません。
そのため非常に聞き取りやすく、リスニング練習にも最適です。
もちろん、専門用語や予備知識が必要なスピーチもありますが、話している内容の大部分はそういった情報がなくても理解できるようになっています。
登壇者も英語ネイティブの国以外の人がたくさんいますので、いろんな国のアクセント(訛り)を聞くことができます。
リスニングというのは「慣れ」です。
ネイティブの人ですら英語を聞き取れないことがよくあるのです。
それは英語が下手だからではなく、彼らの発音データベースにそのアクセントがなかったからです。
あなたがもし、特定の国の人とだけ話すのであれば様々な訛りの英語を聞く必要はありません。
しかし、世界中いろんな人と話をするのであれば、いろんなパターンのアクセントに慣れておく必要があります。
利用する際の注意点
一番大切なことは自分の関心のある分野の動画を見ることです。
関心のない分野の動画を見ても苦痛になるだけで、挫折しやすくなります。
自分の仕事と関連のあるスピーチの内容であれば、実際に使える表現を学ぶこともできるので、さらによいでしょう。
そしてできる限り短い動画を見ることです。
人間の集中力というのは長く続きません。ましてや第二言語で動画を見るのであれば、途中から集中力が切れてしまって、学習効率が悪くなってしまいます。
長い動画を1本見るよりは、短い動画を何度も見ることをおすすめします。
英語字幕・日本語字幕もある
動画によりますが英語字幕・日本語字幕が利用できるものがあります。
ただ字幕を使ったリスニング練習は、正しい手順を踏まないとその効果が充分に得られないので注意が必要です。
大切なことは「最初から字幕をつけて見ない(聞かない)こと」です。
まずは字幕なしでスピーチを聞きます。もし聞き取れない部分があるのであれば、何度も聞き直しをします。
それでもどうしても聞き取れない場合は、英語字幕をつけて再度聞き直しをします。
そうすると聞き取れなかった部分が聞きとれるようになります。
そして、もう一度字幕なしの状態で聞き直しをします。
最初から英語字幕をつけた状態で音声を聞いてしまうと、脳が音をそのスクリプト(字幕)に合わせて認識しようとするため、リスニングの練習になりません。
聞き取れたつもりになっていますが、実際は音を無理やり文字情報に寄せているだけです。
言い換えるならば、音と文字のつじつまを合わせようとしているということです。
だから字幕は最初からつけるべきではないのです。
あくまでも聞き取れなかったときの答え合わせ程度に利用するべきです。
日本語字幕は使う必要ない
TEDに限ったことではありませんが、動画で英語のリスニングを練習する場合、日本語字幕は必要ありません。
理由はいくつかありますが、まずひとつに日本語字幕があるとそれを読むことに意識が注がれてしまい、音声に対して意識が向かなくなってしまうということがあります。
日本語字幕付きの映画を見ている時も、文字を読むのに必死で出演者の声は聞き流している人がほとんどでしょう。
それではまったくリスニングの練習になりません。
二つ目の理由は、英語を聞き取る時の脳の回路が関係しています。
外国人と英語で頻繁にコミュニケーションをとる人は理解していただけると思いますが、僕たちは英語で会話をするとき彼らが話していることを「英語のまま」理解しています。
会話の相手が話した英語をいちいち日本語に翻訳して理解している人はいないと思います。
そんなことをしていたら会話についていけなくなります。
つまり、我々は会話のときに「英語を聞いて日本語に翻訳する」という脳の回路は使っていないということです。
したがって、日本語字幕は使う必要はなく、むしろ邪魔な存在です。
あれは、英語がまったく理解できないが内容を知りたい人のためのものであって、英語学習者が使うものではありません。
日本語字幕を使うと「日本語脳」になってしまいます。
英語のレベルが上達すればするほど、日本語脳は邪魔になってきます。
もしあなたが「英語脳」を鍛えたいのであれば、できる限り日本語環境を排除するほうがよいです。
TEDを使うときも「日本語モード」にするのではなく、「英語モード」で使うようにします。
そうすることで自然と英語脳が身に付き、日本語環境で勉強している人よりも圧倒的に
早いスピードで英語レベルが上達します。
もし、あなたが「英語脳を身に着けたい」と思っているのであれば、オンライン英会話レッスンも英語のプラットフォームを利用することをおすすめします。
リスニング練習方法おさらい
①字幕なしで聞く(聞き取れるようになるまで)
②聞き取れない部分があれば、英語字幕をつけて聞く
③再度字幕なしで音声を聞く
④必要に応じてシャドーイングの練習
TEDは発音練習にも最適
TEDは発音練習の教材としても役に立ちます。
SitcomのようにBroken Englishでないためにはっきりと発音しているのと、しゃべるスピードも比較的ゆっくりだからです。
ただアクセントに特徴のある人もいますので、練習する素材は厳選する必要があります。
こちらの記事でTEDを使った発音練習・矯正方法について詳しく解説しています。
おすすめ動画
個人的な趣味になってしまいますが、僕はサイモン・シネックのスピーチが好きなので彼の動画はおすすめです。
英語だけでなく、ビジネスの勉強にもなるので彼のスピーチは必聴です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。