今日の内容は中級者向け以上の内容になっていますが、
初級者の方もゆくゆく役に立つと思いますので、
ぜひ読んでいただければと思います。
英語をゼロから始めた場合、
初級レベルから中級レベルまで上達するのはそれほど難しくありません。
しかし、中級レベルに到達してから上達が頭打ちになり、
上級レベルになるまでにかなり時間がかかってしまいます。
特に独学のみで英語を学んでいる人は、
上級レベルになるのに相当苦労するかもしれません。
今日は僕自身の経験を通してわかった、もっとも簡単に英語が上級レベルになるための方法についてお話していきたいと思います。
勉強方法を見直す
もしあなたが中級レベル以上で上達が頭打ちになっているのであれば、
勉強方法を見直す必要があるかもしれません。
初級者の英語勉強方法と上級者の英語学習方法は違います。
初級者のころにうまくいっていた勉強法も、上級レベルになると通用しなくなるということはよくあります。
特に上級者はすでに十分な知識があるため、初心者の頃にやっていたような知識蓄積型の勉強方法だと、上達の伸びしろが小さくなってしまいます。
初級者のころはインプット8アウトプット2ぐらい、中級者でインプット4アウトプット6ぐらいです。
そして上級者になるとインプットの割合はせいぜい1~2程度になります。
英語学習の大部分はアウトプットになります。
上達が頭打ちになるのは、この段階になってもインプットの割合が初級者の頃と変わっていないことが原因です。
したがって、上級者はより実践的な英語学習を中心にしていく必要があります。
ネット検索は英語でやること
英語上級者の人はネット検索を英語でやるようにしましょう。
例えば英単語の意味が分からないとき、
「○○ 意味」と検索するのではなく、
「○○ definition」と検索します。
英語と日本語にはどうしても差があるので、
正確な意味を解釈できないことがあります。
英語を英語で理解することで、
意味のズレがなくなり正確な解釈ができます。
また英語主体の情報に触れることで、
頭が英語脳になるという効果もあります。
英英辞典で調べるだけでなく、
シソーラスを使うとさらに良いです。
英語でネット検索をすると、
日本では誰も知らないような情報がたくさん見つかります。
手に入る情報のクオリティも上がるので、
英語上級者の方は英語でネット検索をしてみてください。
「誰と」話すかが最も重要
非ネイティブの人々の話す英語
僕自身、様々な国籍の人と一緒に働いてきて感じたことがあります。
「非ネイティブの人は英語をスムーズに話すが、決してうまいわけではない」
日本人から見て、フィリピン人、シンガポール人、マレーシア人、インド人などは英語が上手だと思われています。
これらの国では日常的に英語が使われているため、彼らの母国語以外にも英語を使う機会が多いことがその理由のひとつと考えられます。
僕個人の感想としては、フィリピン人は人によって英語能力が全然違うと思います。
うまい人はめちゃくちゃうまいですが、そうでない人は何を言っているのか理解できないこともしばしばです。
話を戻して、これらの国の人々と仕事などで会話をしていて感じるのは、
「簡単な表現を上手に使いまわしている」ということです。
たしかに英語もスムーズだし、意思疎通も問題ありませんが、
ネイティブが使うような洗練された英語の言い回しは、ほとんど耳にすることはありません。
この記事でも言及していますが、英語は1000語程度単語や表現を覚えておけば、ある程度のコミュニケーションをとることが可能になります。
ビジネスの場合なら2000語もあれば十分でしょう。
彼らは、この限られたボキャブラリーを上手に使い分け英語を話しています。
英語は会話を通して、相手の言い回しを吸収することで上達していきます。
僕たちが日本語を習得したのも、大人が話しているのを真似して日本語が話せるようになりましたよね?
自分の英語が上級レベルで相手が非ネイティブの場合、
彼らと会話することによって吸収できるものがほとんどなくなります。
それどころか、下手すると彼らの英語レベルに引っ張られて、
自分の英語が下手になってしまう可能性すらあります。
接触頻度が高ければ高いほどその傾向は顕著になります。
ネイティブと会話をすることで英語レベルが飛躍的に上がる
僕はバンフに住んでいたころ、地元のアトラクション施設で働いていたことがあります。
そこの同僚はネイティブスピーカーが中心で、カナダ人のほかオーストラリア人、イギリス人、ニュージーランド人などがいました。
彼らの会話を聞いていると、使っている英語表現が非ネイティブの人たちのそれと全然違うことに気が付きます。
決して難しい単語を使っているわけではありませんが、言い回しが洗練されているのです。
このアトラクション施設で働いているときが、ずっと頭打ちだった僕の英語がもっとも上達した期間でした。
どんな良書を読むよりも、どんなに英語の動画を見るよりも、
ネイティブと直接話すことがもっとも英語上達のスピードが速かったです。
オンライン英会話サービスを使い分けてますか?
日本にはオンライン英会話サービスが多数あります。
どのサービスも素晴らしいと思いますが、個人的に思うのは「ほとんどのオンライン英会話は初級者~中級者向けである」ということです。
英語が全然話せない人にとっては、アジア人(主にフィリピン)が話す英語は聞き取りやすく、理解もしやすいです。
そして、このレベルの人にとってアウトプットは質よりも回数のほうが重要です。
とにかくたくさんアウトプットをすることで、英語レベルはみるみる上達していきます。
しかし、中級者から上級者以上になると、これらのオンライン英会話はほとんど役に立たなくなります。
その理由は上述したとおり、会話の相手から吸収するものがなくなるからです。
そして、このレベルの人にとってアウトプットは回数よりも質が重要になります。
自分のレベルよりも下の内容のことをどれだけ練習しても、英語が上達することはありません。
受験生が、数学のレベルアップのために何百回足し算を練習しても、数学の点数が上がることはありませんよね?
したがって、オンライン英会話サービスを利用するのであれば、
ネイティブスピーカーと話せるものを選択する必要があるということです。
日本にもネイティブと話せるオンライン英会話がありますが、
個人的には海外の英語学習者が利用しているものが良いと思います。
その理由は以下の記事でも言及していますが、
プラットフォームを英語環境にすることで、自然と英語脳に切り替わるからです。
英語のプラットフォームに抵抗がある人は、
日本語で利用できるitalkiがおすすめです。
上級レベルからネイティブレベルを目指すのであれば、
独学で机上の学習をするだけでは、ほぼ実現は不可能です。
取り立てて実績のない人が優秀な人に囲まれると、
その人たちに影響されて、自分のレベルも引き上げられます。
これはミラーニューロンの働きによるものですが、英語に関しても同じことが言えます。
ネイティブスピーカーとたくさん会話をすることで、
今まで頭打ちだった英語レベルが驚異的なスピードで上達していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ネイティブと話せるオンライン英会話サービス Lingoda