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忙しいビジネスマンにおすすめ!学んだ英語をその日のうちに定着させる方法

英語学習者の抱える問題の一つに、「勉強したことがなかなか覚えられない」というものがあります。

 

「○○って英語で何て言うんだっけ?勉強したはずなんだけど・・・」

 

と、いざというときに勉強した内容をど忘れしてしまい、

思い出せなかったという経験は誰しも一度は経験があるのではないでしょうか?

 

せっかく英語を勉強したのに、その内容が身につかず何度も何度も復習しなければならないとなると、英語学習に膨大な時間を費やすことになってしまいます。

 

時間に余裕がある人ならばそれでも対応できると思いますが、

英語学習に充分な時間を割くことのできない人からすると、

とても深刻な問題であると言えます。

 

今日は「学んだ内容をその日のうちに定着させる方法」についてお話していきたいと思います。

 

 

 

エビングハウス忘却曲線

以前にエビングハウス忘却曲線について、こちらの記事を書きました。

 

www.apollosblog.com

 

このデータによると、「勉強した内容のうち56%は1時間後には忘れてしまう」ということが実証されています。

 

驚愕の真実ですね。

 

一生懸命勉強したのに1時間後に約半分を忘れてしまうんですよ。

勉強するのが嫌になりますね。

 

英語学習者が抱える「学んだことを忘れてしまう」というのは、

このエビングハウス忘却曲線がその理由を示してくれています。

 

勉強したことを忘れるのは当たり前です。

あなたのせいではありません。

人間の脳の仕組みがそうなっているからです。

 

では、忘れないようにするためにはどうすればいいかというと、

忘れる前に復習することです。

 

短期記憶と長期記憶

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今回の主題はエビングハウスではないので、説明はこれぐらいにしておきます。

 

ご存知の方も多いと思いますが、

人間の脳には短期記憶と長期記憶があります。

 

脳というのはめちゃくちゃカロリーを消費します。

脳がフルパワーを出したら、人間なんて一瞬で餓死してしまいます。

そのため、脳は省エネをするようにできているんです。

 

短期記憶があるのもそのためです。

 

大して重要でもない情報までいちいち記憶していたら、

脳みそがパンクしますよね。

 

だから、そういう情報は一定時間が経ったら忘れるようにできているんです。

 

例えば、あなたは一週間前の今日、晩御飯に何を食べましたか?

 

思い出せる人は少ないと思います。

これはその情報が大して重要ではないからです。

その情報は短期記憶に格納され、すでに忘れられています。

 

でも、一週間前の今日があなたにとってとても大切な記念日だったとしたらどうでしょうか?

 

極めて高い確率でそのときの晩御飯のことを覚えているはずです。

 

これはあなたにとってその情報がとても重要で、

長期記憶に情報が格納されたためです。

 

ランダムな数字の羅列を覚えても、数分も経てば忘れてしまいます。

でも自分の電話番号は桁数が多いのにもかかわらず、完璧に記憶することができていますね。

 

これはその数字のもつ重要性が全然違うことが関係しています。

 

ランダムな数字の羅列は短期記憶(しかも極めて短い)、

電話番号は長期記憶にその情報が保存されていることが原因です。

 

話が長くなりましたが、あなたが「勉強した内容を忘れてしまう」というのは、

その情報が短期記憶に保存されているからです。

 

長期記憶に情報を記録する方法

つまり、長期記憶に学んだ内容を保存することができれば、忘れてしまう心配もないということになります。

 

では、長期記憶に保存をするためにはどうすればいいでしょうか?

 

ヒントは先ほどの晩御飯の例の中にあります。

 

ただの無機質な情報を長期記憶に保存させるもの、それは「印象」です。

 

情報というのは無機質なものです。

だから、特に印象がなければすぐに忘れてしまいます。

 

印象という表現をもう少しかみ砕いて言うと、「感情の動き」です。

 

印象を持つというのは、何かしらの感情の動きがあるときですよね。

 

いつもと変わらない環境で食べる晩御飯と、

特別な日に特別な人と食べる晩御飯では、

メニューがまったく一緒でも記憶に残る割合が雲泥の差です。

 

具体的に文字情報としてメニューを覚えているわけではありません。

視覚情報でなんとなくぼやっと見ているだけですが、

その時の情景は事細かに記憶しています。

 

それは、その状況がもつ重要度が全然違うことに加え、

自分の感情に動きがあることが関係しています。

 

日常でできる簡単エクササイズ

忙しいビジネスマンの方には、まとめて1時間勉強するよりも1日20分を3回に分けて勉強することをお勧めしています。

 

しかも、その20分はまったく同じ内容を勉強します。

その理由はエビングハウス忘却曲線からご理解いただけると思います。

 

しかし、その時間すら割くことができない人は、

学んだ内容を一発で長期記憶に保存する必要があります。

 

今日は日常的に簡単にできるエクササイズをご紹介します。

 

1日10分なんでもいいので簡単な英語表現を勉強します。

これは朝など出社前に必ず行うようにしてください。

 

そして、その表現を使える状況をその日の中で見つけるようにして、

声に出して行ってみることです。

 

例えばあなたが「混雑している」という表現を学んだとします。

 

そうすると、通勤電車がホームに到着するのを見たら、

 

Oh, my gosh! It's packed!

 

と言ってみるのです。

もちろん普通に声に出すと変な目で見られるので、小声でも構いません。

 

そしてランチのとき、レストランが混みあっているのを見て、

 

This restaurant is too crowded.

 

と言ってみるんです。

 

そうすると、「混雑している」という無機質な文字情報に、

その時の情景がプラスされるようになります。

 

これらの記憶はあなたの潜在意識に保存され、

100%ではありませんが、長期記憶に保存されることができるようになります。

 

そうすると、別の機会に混みあっている電車や、満員のレストランを見た時に、

これらの表現が無意識に出てくるようになります。

 

もちろん、1日1回だけ声に出すのと、10回声に出すのでは記憶できる確率が全然違うので、できる限りたくさん使える機会を見つけるのが良いです。

 

「そんなに都合よく機会が見つかるかな」と思う人もいるかもしれませんが、

意識していれば、必ず見つかるようになっています。

 

詳しくは僕のメインブログの「RAS」という記事にメカニズムが解説されていますので、そちらをご覧ください。

 

www.theloablog.com

 

見つけるのが難しいようであれば、多少こじつけでもいいと思います。

 

Are you serious?という表現を学んだのであれば、

「マジかよ」と思うような人に会わなかったとしても、

それに近い出来事に遭遇したらとりあえず言ってみることです。

 

まったく脈略のないシチュエーションで英語表現を口にしても、

その時の情景とセットになって記憶されるので、

その景色を見たら、まったく関連性のないその時声に出した英語表現を思い出すことがあります。

 

まとめ

自分の好きな芸能人やキャラクターが話す英語は、ただ聞いただけなのに一発で覚えることができますよね。

 

それはあなたの心が非常に強く動いているからです。

 

もちろんテレビをみるなどして、長期記憶に英語表現を記録することもできますが、

学びたい内容がこちら側でコントロールできないというデメリットもあります。

 

「鉄は熱いうちに打て」ではないですが、

まなんだ内容はその日のうちにアウトプットして、さっさと覚えてしまうのが一番効率の良い勉強方法になります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。