今日は英語発音に関する記事を書いていきたいと思いますが、今日お話しすることはあくまでも僕個人が考えていることになりますので、同意できない方もたくさんいらっしゃると思います。
そういう方は適当に聞き流していただければと思います。
人間は一人ひとり個性や長所短所が違いますので、万人に有効なユニバーサルな学習方法というものは存在しないと思っています。
英語の学習において発音練習というのはあまり重視されていない印象がありますが、発音練習をするメリットはたくさんあります。
一番大きなメリットはリスニング力がアップすることです。
なぜ発音練習がリスニング力アップにつながるのかは、他の記事で説明しておりますのでよろしければ確認してみてください。
個人的に発音練習をするメリットは「英語が上手に聞こえる」ことと「英語を話すのが楽しくなる」ということです。
カナダに住んでいると世界中の人達と話す機会があります。その中で感じたことは「英語がスラスラ話せても、発音が汚いと下手くそに聞こえる」ということでした。
逆もしかりで、英語がそれほど上手じゃなくても発音が綺麗なだけで英語が上手く聞こえます。
独学で発音練習をする際のポイントについては、こちらの記事で解説しておりますのでよろしければご確認ください。
英語発音練習に発音記号は必要か?
「英語を完璧に極めたい」という人であれば、発音記号を学ぶことは必要だと思います。
ただ、発音記号を覚えたからと言って発音が上達するわけではありません。
いくら記号を覚えたとしても、その音を出すことができなければ意味がないからです。
例えばUncle(ʌŋkl)とAnkle(æŋkl)という似た発音の単語があります。
この2つの発音の違いが理解できても、その音が出せなければ僕たちは日本語の発音に置き換えてしかその音を発することができません。
したがって両者ともに「アンクル」という発音となってしまいます。
ちなみに僕はAnkleのAの発音を「汚いAの音」として認識しています。
RightとLightも発音が違うことはみんな理解しています。でも、その音を出せないから結局どちらも「ライト」としか発音できないのです。
発音記号を学ぶことで正しい音が出せるなら、これらの音の使い分けが正確にできるはずです。
ちなみにLightは、前歯の上の歯茎の裏に舌を付けるようにして発音すると、綺麗な音が出せます。
以前に「発音練習をするときは文字を読んではいけない」と説明しましたが、仮に発音記号を覚えるのにカタカナ読みで覚えていたとしたら、それは正しく発音を覚えていることにはなりません。
発音というのは、ネイティブが話しているのをコピーして初めて音が出せるようになります。
その時に字幕を読んでしまったら、その時点でカタカナ英語になってしまいます。
発音記号を学ぶのは2度手間
発音記号というのは、僕たちが見慣れない記号も数多く存在します。
それらを一からすべて覚えるのは時間がかかります。しかも、独学の場合間違えた音で発音記号を認識してしまう恐れもあります。
発音記号を覚えるのではなく、Ankleという単語のときはæŋklという音を出すという風に、音ベースで発音を覚えたほうがよっぽど効率的です。
発音記号で単語を覚える場合、Unkle=ʌŋklと2つのことを覚えなければいけなくなります。
これではあまりにも学習に時間がかかりすぎてしまいます。
英語で会話をするとき、日本語で考えた文章を英語に訳して話していたら言葉に詰まってしまいますよね。
あれは、英語の単語を暗記して日本語から変換しているからです。
この変換作業がある場合、どうしても会話するのに時間がかかってしまいます。
発音記号も同じです。
Unkleという単語を話す時、「あれ?最初のUはʌだっけ?æだっけ?」と考えてから発音していたのでは、時間がかかりすぎます。
そうではなく、Unkleはʌŋklとだけ発音すると(発音記号を使わずに)単語レベルで覚えておけばいいだけです。
発音記号を使うとき
発音記号を使うのは、自分がある程度英語の音を出せるようになってからです。
発音記号は基本的に音の答え合わせに使います。
Unkleという単語を見た時に、「あれ?最初のUはʌだっけ?æだっけ?」と思った時に辞書を調べるなどして、Unkle=ʌŋklと確認する場合に使います。
もしくはAが含まれる単語の発音が「アー」なのか「エイ」なのかわからない時に、確認のために発音記号を使ったりします。
もちろんある程度英語の音が出せるような状態になっていれば、発音記号を使った発音練習は有効です。
しかし、発音練習を始める際に発音記号から入るのは非効率的で、間違った音を覚えてしまうリスクもあります。
大切なのは口の動き
手っ取り早く発音を覚えたいのであれば、発音記号よりも「口の動かし方」を学んだほうがいいです。
こちらの動画がおすすめです。
発音記号がわからなくても英語の音は出せますが、口の動きがわからないと英語の音は出せません。
Ruden Phonetic
以前紹介したこちらの教材では、非ネイティブの人がわかりやすいように、英語の発音
をアルファベット表記したRuden Phoneticという独自の発音記号を採用しています。
Ruden Phoneticは特殊な発音記号をアルファベット表記にしてくれているので、その言葉がどのような音になるかが簡単に理解できます。
僕は発音記号は全然覚えることができませんでしたが、Ruden Phoneticはそんな僕でも理解がしやすかったです。
さすが発音矯正のプロだけあって、非ネイティブの人達のことがよくわかっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
僕は発音記号を学ぶことが、絶対的にダメだということが言いたいのではありません。
ただ、英語の発音を正確にかつスピーディに身に着けたいのであれば、ネイティブの口の動きを覚え、彼らの話していることをコピーしたほうがいいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。