昨日は非ネイティブスピーカーの話す英語のアクセントについて簡単に触れました。
もちろん僕たち日本人にもアクセントがあります。いわゆるカタカナ英語というものです。
英語発音練習・矯正の一番のキモは日本人の「カタカナ英語」
英語を発音するとき、自分たちの話す第一言語に該当する音が存在しない時、その音に一番近いもので代用します。
英語を学習するうえで発音の練習をすることは非常に重要である、とこのブログでも何度かお話しました。発音の練習はスピーキングだけでなく、リスニングにも効果を発揮します。
ですがカタカナ英語がダメかというとそういうわけではありません。英語は僕たちにとって第二言語ですから、アクセントがあるのは当たり前です。ネイティブスピーカーの人達ですら、アメリカ訛り、イギリス訛り、オーストラリア訛りなどがあり、どれが正解でどれが不正解というわけではありません。
発音矯正
英語でコミュニケーションを取れればいい、と言う人はカタカナ英語の発音のままでいいと思います。
でももしあなたが英語を高いレベルで習得したいのであれば、発音練習をすることをおすすめします。
英語の中にはカタカナ英語では絶対に発音できないような単語や表現があります。普段から発音を意識した勉強法をしていないと、いざその言葉を話そうとしても発音ができず、相手に通じないという問題も出てきます。
日本語と英語では舌の動かし方が全然違います。僕も週末に家族と日本語のみで会話をしていただけで、仕事の時に舌が回らなくて英語をスムーズに話せなくなってしまったことが何度もありました。
独学で勉強して英語のレベルが上がるほど、後から発音の矯正をするのが難しくなります。カタカナ英語で発音する癖がついてしまっているからです。
長年の癖を矯正するのは非常に難しいので、早い段階で発音を意識した勉強法を始めることが望ましいです。
発音練習方法
発音練習をするためには、当たり前ですが声に出して英語を話す必要があります。
ただし、発音を矯正したいのであれば、文字を読むのを辞めることです。なぜなら英語の文章を読むとき、僕たちはカタカナ英語の発音で音を認識してしまうからです。
有効な練習法は無料動画(Youtubeなど)で、ネイティブスピーカーが話しているのをものまねすることです。何を話しているかわからない場合は字幕をつけてもかまいませんが、字幕は絶対に読まないようにすることです。字幕を読んだ時点でカタカナ英語の発音になってしまいます。
ただ聞こえてきた音声をそのままコピーする。すると何度も繰り返しているうちに、字幕がない状態でも何を話していたのかわかるようになります。
僕の息子は5歳ですが、英語の発音は非常に綺麗です。彼のように小さい子供は文字を読んで音を認識するという習慣がありませんので、ただ聞こえてきた音を真似して英語を覚えていきます。
小さな子供が英語の習得が早いのは、単純に吸収力の問題だけではなく、五感を使って英語を覚えているからです。言い換えるならば、頭で理解しているのではなく、体で習得しているような感覚です。
頭ではなく体で習得する
例えばあなたがまったく未知の言語、例えばロシア語しか話せない人だけの環境にいたとします。英語も日本語もまったく通じない状況です。
最初の頃は彼らの話していることがまったく理解できないと思いますが、時間が経つにつれロシア語を理解できるようになり、彼らと同じように発音もするようになることができるようになります。
例えば同じような環境でも、彼らが英語を理解できる場合はロシア語は上達しません。英語が通じるなら、ロシア語を習得する必然性がないからです。
本を読んで学習した言語は、頭で考えて話してしまいます。ですが体で覚えた言語は無意識レベルでスラスラ話せるようになります。
これは英語のレベルが上がってくると経験すると思いますが、調子がいい時は何も考えなくても(無意識状態で)スラスラと話せますが、調子が悪い時は頭で文章を考えながら話すので、スムーズに英語がしゃべれません。
しかし、残念ながら僕たちが英語しか通じない環境に身を置いたとしても、未知の言語の環境にいるときほど言語習得に効果を発揮しません。
なぜなら僕たちはすでに英語の予備知識がある程度あり、頭(日本語脳)で考える癖がついているからです。
もし、まったく英語を知らない状態で、その環境に入れば言語習得も早く、発音もネイティブに近いレベルになることができます。
発音をものまねするメリット
ネイティブスピーカーの発音をものまねして練習する発音矯正法は、英語以外の言語を学ぶ際にも効果を発揮します。
例えば僕はベトナム在住時にベトナム語を学習していましたが、文章を読むことはできても、会話でコミュニケーションをとることはできませんでした。
なぜならばベトナム語には音階が6段階あり、文章をカタカナ読みしただけでは、単語の意味が変わってしまうため、自分の意図する単語を発音できないからです。
例えば「橋」と「箸」のような感じです。この場合はイントネーションは2種類しかありませんが、これが6段階あるということです。
ベトナム語のように音階がいくつもあるような言語を学ぶ場合は、本を読むだけの勉強 では絶対に会話ができるようにはなりません。英語のようにカタカナ読みをしても通じないからです。
ネイティブスピーカーのものまねをすると、頭ではなく、体で言語を習得することができるようになるのでおすすめです。
アメリカ英語の発音を完璧にマスターしたい人におすすめの教材
こちらの記事で世界中のESLの人が使っているおすすめの発音練習教材について解説しています。
今日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。