今日から新シリーズ「TED英語勉強法」を始めたいと思います。
TEDについてご存知ない方は、こちらの記事をご覧ください。
TEDでは様々な成功者たちがその頭脳を余すことなく披露してくれます。
中には外国語習得方法についてプレゼンテーションをしている人もいます。
僕たちが英語を学ぶ時、知識自体は第3者に教えてもらったとしても、英語学習そのものは自己流でやっている人がほとんどです。
そのため上達のスピードが遅く、なかなか上手に話すことができるようになりません。
TEDでスピーチをするようないわゆる「天才」の言語習得方法を参考にすることで、
英語学習に無駄な時間をかけることなく、効率的に上達することができるようになります。
【TED英語勉強法】7か国語話者が教える言語習得のコツ
今日ご紹介する動画はこちらです。
5 techniques to speak any language | Sid Efromovich
7か国語を自由自在に操るSidが、自分の経験を通して得た外国語習得の知識をシェアしている動画です。
1か国語でも大変なのに、7か国語とはすごすぎますね。
でも、それだけたくさんの言語が話せるようになるということは、外国語習得には言語に関係なく、共通のコツがあるということだと言えるでしょう。
彼の知恵を吸収して英語学習にも応用することで、彼のように外国語ペラペラになれるかもしれません。
①Relax & Make mistakes
ひょっとしたら日本人が一番苦手なのはこれかもしれませんね。
僕も含めた多くの日本人は、英語を話すときこれと真逆のことをしてしまっています。
プレゼンの中では「どんどんミスをしましょう」ということが強調されていますが、
僕の経験則では、ミスをすることと同じぐらいリラックスすることは大切だと思っています。
「上手に喋ろう」と構えてしまうときほど、英語がスムーズに話せないという経験を何度もしたことがあります。
逆に英語がスラスラ出てくるときは、「何も考えていないとき」や「リラックスしているとき」でした。
失敗というのは成功のプロセスです。
失敗なき成功は存在しません。
何度も転ぶから自転車に乗れるようになるのと同じです。
だから、英語を話す時に僕たち日本人は英語上達プロセスと真逆のことをやってしまっているということになります。
②Scrap the foreign alphabet
プレゼンの中で彼が解説しているのは「アルファベットで外国語を理解しようとするなするな」ということですが、これを自分たちに置き換えて考えてみると、「日本語脳で英語を理解しようとするな」と言うことではないかと思います。
特に日本人の英語の発音はカタカナ英語の発音です。
これはいくつかの英語の音が日本語に存在しないため、一番近い音で代替して発音しているためです。
綺麗な英語発音を身に着けたい方におすすめ発音練習教材はこちらです。
自分のデータベースにない音を発音するときは、母国語の音で代替しようとするのではなく、間違ってもいいから聞こえた通りに発音することが上達のコツです。
③Find a stickler
Sticklerとは「細かいことにうるさい人」のことです。
Stickには「こだわる」という意味がありますが、それから派生した言葉だと思われます。
①と②で「ミスを恐れずトライしなさい」とアドバイスしていますが、
自分ひとりだけではなかなかできるようになりませんよね。
だから「間違いを訂正してくれる人」の存在が必要になるんです。
一人で逆上がりの練習をしても、できるようになるまでには時間がかかります。
もし、逆上がりが上手な人が体の使い方を正しく教えてくれたら、ひとりでやるよりも圧倒的に早いスピードで逆上がりできるようになりますよね。
注意点として彼がアドバイスしているのは、「訂正されることに不快感を感じないこと」、もしくは「不快感なくあなたの英語を訂正することのできる人を見つけることです」。
僕も経験がありますが、頭ごなしに間違いを訂正されたらイラっとします。
ちなみに間違いを訂正してくれる人の重要性については、以前にこちらの記事で解説していますので、重ねてご覧ください。
今回の動画の中では言及されていませんが、僕はこの③には少し補足が必要だと思います。
それは「訂正する人はネイティブスピーカーでなければならない」ということです。
自分より英語が上手い人に教えてもらえば、間違いなく英語レベルは上がります。
しかし、非ネイティブの英語話者の話す英語は完璧ではありません。
フィリピン人やシンガポール人の話す英語は、ネイティブの英語と比べるとレベルが違いすぎます。
特にシンガポール人は発音に癖がありすぎるので、彼らから英語を習うということは、変なアクセントを身に着けてしまうということでもあります。
僕が普段から「英語脳にするために英語のプラットフォームを使って、ネイティブから学んだほうがいい」と主張しているのはこのためです。
参考記事
④Shower conversation
Shower conversationとは「シャワーを浴びながら、頭の中で英語を話している情景をイメージしなさい」というものです。
俗に言うイメージトレーニングです。
例えば道案内のシチュエーションをイメージしているのであれば、「道を尋ねる側」、「道案内する側」の両方の役割をイメージの中で演じます。
そうすることで実際の会話シーンの際に、様々なシチュエーションでも対応できるようになります。
⑤Buddy formula
身近で英語を話せる人を見つけて、英語で会話するようにしましょうということです。
これは必ずしもネイティブである必要はありません。
相手が日本人でも大丈夫です。
相手が日本語を話せると、楽だからついつい日本語を話してしまいますが、それが英語上達の妨げになります。
多くの留学生やワーホリが英語が全然話せないのは、日本語環境に染まってしまうからです。
この⑤の意味するところは「とにかく英語を練習する機会をたくさん持ちなさい」と言うことだと思います。
身近に英語を話せる人がいないのなら、オンラインでBuddyになってくれる人を見つけるのも一つの手です。
まとめ
すでにこれらのテクニックを実践されている人は、それを継続していれば自然と英語が話せるようになると思います。
まだ実践していない人は、まずは簡単に取り組むことのできるものから挑戦してみるのがいいと思います。
言語習得のコツというのは万人に再現性のあるものは存在しません。
今日ご紹介したテクニックも、人によっては全然効果がない人もいると思います。
まずは試してみて、そのやり方が自分に合っているかどうか考えてみるのがいいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。