英語学習において発音練習とは最も重要であり、最も難しいものの一つです。
英語とはコミュニケーションツールですから、
こちらの言っていることが相手に伝わらない、
もしくは相手の言っていることがわからないとなると、
それは非常に深刻な問題です。
英語業界では常識ですが、発音練習はリスニング力アップにも効果的です。
簡単な単語しか使っていないのにもかかわらず、
ネイティブが話す英語を我々日本人が聞き取れないのは、
認識している音と単語がリンクしていないからです。
正しい発音をできるようになると、単語と音がリンクするようになり、
英語が聞き取れるようになります。
ネイティブは決して早口で話しているわけではありません。
リエゾン(語句をつなげる)ことによって、文章が短くなっているだけです。
Where did you get it?
これを日本語で発音すると「ウエアーデッジューゲットイット」となりますが、
ネイティブが発音すると「ワァジャゲディ」と1つの単語のように聞こえます。
Where did you get it?を日本語発音しかできない人は、「ワァジャゲディ」と言われても単語と音がリンクしないので聞き取れません。
また発音練習をすることは様々なメリットがあります。
- 英語を話すのが楽しくなる
- 自分に自信が持てるようになる
- 「英語うまいね」と言われるようになる
リスニング力をアップさせたいという人は、まずは発音練習から取り組むことをおすすめします。
このブログでは過去にいくつかの「発音練習・発音矯正」についての記事を書いているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
英語の発音が劇的に向上する15のメソッド
今日ご紹介するメソッドは、以前このブログでも取り上げたEngvidのYoutube動画の中で紹介されている方法になります。
こちらの動画です。
①口・舌・喉の動きを意識する
日本人にとって英語の発音が難しいのは、日本語と英語の口の使い方が違うからです。
正しい音を出すためには、ネイティブと同じ口の動きをする以外に方法はありません。
僕たちは日本語の発音が染みついてしまっているので、
正しい英語の発音ができるようになるまでに時間がかかります。
最初は多少おおげさにするぐらい口の動きを意識する練習から始めるのが良いです。
「ネイティブの口の動きを見ながら練習したい」という人は、
こちらの記事で「ネイティブの口の動きを見れる無料動画」を紹介していますので、よろしければご覧ください。
②鏡を見て確認する
口の動きは自分で確認することができないので、
鏡を見ながら練習するとさらに良いです。
英語は結構顔の筋肉を使います。
口の中だけで発音しようとしてもうまく音が出せないこともあります。
鏡を確認して顔の筋肉がほとんど動いていないようであれば、
正しくない口の動きをしているかもしれません。
③自分の発音を録音する
自分で認識している音と実際に聞こえる音は違うため、
録音して聞いてみると「思ってたのと全然違った」ということが結構あります。
自分の声を録音するのは照れもあるので気が引けますが、
「録音する」という行為は発音練習に非常に効果があると言われています。
④スマホの音声認識を使う
これは実際にやっているという人も多いと思います。
iPhoneのSiriなどの音声認識機能を使って、自分の発音が正しいかを確認します。
スマホに英語で話しかけると、その音がどのように聞こえているかが表示されるので、
発音練習には最適です。
ただ「日本語モード」のまま英語で話しかけても、正しい英語として認識されませんので、必ず英語モードに切り替えてから使うようにしましょう。
⑤発音記号を覚える
発音記号については以前こちらの記事を書いています。
仮に発音記号を覚えたとしても、正しい音が発音記号とリンクしていないと、
結局正しい発音をすることはできません。
しかし、発音記号を覚えることがダメであるということでは決してありません。
それは「なぜ発音記号が存在するのか?」ということを考えればわかります。
日本語には発音記号なるものが存在しませんよね。
それは、文字を見ればそれに付随する音もわかるからです。
しかし、英語は単語のスペルを見ただけでは発音がわかりません。
発音記号が存在するのはそのためです。
発音練習をするときは「文字を読まない」ということが大切です。
文字(スペル)を読むと間違った読み方をするかもしれないし、
自分の出せる音=日本語発音に置き換えて発音してしまうからです。
⑥似たような音の単語を比較する
動画の中ではSeatとShitを例として比較しています。
日本人はSit downを「シットダウン」と発音してしまいがちです。
その意味は・・・ブログでは書けません(笑)
「正しい発音を学ぶ必要がある」という意味はこういうところにもあります。
⑦StressとUnstressを意識する
これは日本語には存在しない概念なので、日本人にとっては非常に難しい考え方です。
日本語のすべての音は文字ごとに強弱を使い分けることはありませんね。
英語の難しいところは、文字や文章で発音の強弱があるところです。
スペルには表記があっても発音しない、もしくはかすかに発音するという文字もあります。
⑧イントネーションに気を付ける
英語はリズム言語です。
流れるように話すためには正しいイントネーションを身に着ける必要があります。
イントネーションを間違えると、非常に違和感のある英語に聞こえることがあります。
イントネーションは、たくさん英語に触れることで自然と身に着くようになります。
⑨語句の省略
冒頭でリエゾンについて軽く触れましたが、Contractionとは語句の省略のことです。
英語は何でもかんでも縮めて話す特徴があるので、
Contractionを意識する必要があります。
冒頭でもお話しましたが、英語が聞き取れないのは話すのが早いからではなく、
語句や文章を短縮して話すからです。
⑩英語の歌を歌う
これは非常にいい発音練習になると思います。
英語学習をしている人でなくても、洋楽を聞いてなんとなく聞こえてきた音を口ずさむことがあると思います。
文字を意識せず音だけをコピーしているので、よりネイティブに近い発音に近づくことができます。
ただ、何度聞いても聞き取れないようであれば、一度文字を確認して音と文字をリンクさせてから再度聞こえてきた音をコピーする必要があります。
動画の中ではフランクシナトラとビートルズをおすすめしていますが、
個人的にはカーペンターズの発音が非常に聞き取りやすいのでおすすめです。
ただし、選曲には気を付けなければなりません。
あまりにもブロークンすぎる英語を話していたり、
極端に早口な英語の歌は発音練習には適していません。
⑪英語の早口言葉を言う
Tongue twisterと検索すると英語の早口言葉が見つかるので、簡単そうなものから練習するのがいいです。
早口言葉は口の動きのよいエクササイズになります。
⑫自分の母国語で近い音で代用する
これに関しては日本語話者はやらないほうがいいと思います。
なぜなら、母国語の音で代替する癖がつくと日本語発音になるからです。
できる限り日本語の音を使わないようにすることが大切です。
⑬フィードバックをもらう
これに関しては、自分の交友関係の中にネイティブスピーカーがいる場合のみ有効です。
動画中でEmmaは「英語学習をしている友達でもよい」と言っていますが、
非ネイティブの人のフィードバックをもらうと、その人の発音の癖が身についてしまう恐れがあります。
後ほど紹介するおすすめ発音教材では、ネイティブによる発音添削をしてもらえるサービスがあるので、ネイティブからフィードバックをもらうことができます。
⑭とにかく練習する
英語の発音練習は何度も訓練することで、ようやく正しい音を出せるようになります。
とにかく練習あるのみです。
できるようになるまでは時間がかかりますが、
正しい音が出せるようになった時の喜びはひとしおです。
⑮ウェブサイトを見る
利用したことありませんが、こちらのウェブサイトが良いらしいです。
まとめ
英語発音練習は独学でやるのは難しいので、教材をつかうことをおすすめします。
僕のおすすめ教材は世界一利用者の多いこちらになります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。