今日の記事はこれから海外移住を目指す人に向けて、
「充実した海外生活を送るために必要なこと」についてお話ししていきたいと思います。
海外へ移住する日本人の数は年々増加傾向にあり、
平成30年には過去最高の人数を記録しました。
外務省の「海外在留邦人調査統計」にも以下のような記述があります。
1 在留邦人総数推計
平成30年(2018年)10月1日現在の推計で、わが国の領土外に在留する邦人(日本人)の総数は、139万0,370人で、前年より 3万8,400人(約2.84%)の増加となり、本統計を開始した昭和43年以降最多となりました。
このうち、「長期滞在者」は87万6,620人(同8,800人(約1.01%)の増加)で在留邦人全体の約63%を占め、「永住者」
は51万3,750人(同2万9,600人(約6.11%)の増加)となっています。 アフガニスタン、イラク及びシリアについては、在留邦人の安全上の理由から邦人数等の公表を差し控えており、本推計には含まれていません。
日本にもたくさんの外国人が移民するようになったように、
これからさらにボーダレス化は加速してくものと思われます。
僕は10年に渡り海外3か国に移住した経験があるので、
特定の国から見た海外移住ではなく、
もっと様々な角度から見た海外移住経験をシェアできると思っています。
充実した海外生活を送るために必要なこと
まず大前提として理解しておかなければならないことは、
日本人にとって日本よりも暮らしやすい国はないということです。
海外移住に対する憧れが強い人は、海外に住めば夢のような生活ができると思っている傾向があります。
確かに状況によりそういう生活もできないことはないですが、
そうだったとしても言葉の問題や日常生活の不便さなどの問題は付きまといます。
「日本を離れてみて日本の良さがわかる」
これは海外移住者なら誰でも1度は感じることです。
日本で暮らす(働く)のが嫌で海外に移住した僕ですら、
そういう感覚になることはしょっちゅうあります。
日本は便利だし食事もおいしいし娯楽も充実しています。
親切な人もたくさんいます。
海外は不便だし食事も合わないし娯楽が少なくて退屈です。
(シンガポールはそんなことありませんが)
日本で「お客様」として扱われることに慣れていると、
海外で「客」としてぞんざいに扱われることに納得できないかもしれません。
そういうことを覚悟のうえで海外移住をする必要があります。
大切なのは「ないものねだり」をしないこと。
僕たちは日本で生まれ育ったのだから、
日本が良く見えるのは当たり前です。
家族や友達も日本にいる人がほとんどでしょうから、
誰も知り合いがいない孤独感に苦しむかもしれません。
僕も移住初期の頃は日本と比較してその国の不満ばかり言っていた記憶があります。
でも、日本の良いところと自分の住んでいる国を比較して文句ばかり言っても、
海外生活が楽しくなくなるだけです。
その国にだって日本にはない良さがたくさんあります。
そういうところを見るようにすれば、
海外生活はぐっと楽しくなります。
自分の住んでいる国に不満を抱え、日本に帰国したところで、
今度は日本の良くないところが目につくようになり、
「あの国は良かったなあ」とまたないものねだりを繰り返すだけです。
没頭できる趣味を持つ
海外生活は基本的に退屈です。
移住してしばらくはいろいろ観光したりして楽しいかもしれませんが、
そんなものはすぐに飽きてしまいます。
ちなみに我が家はシンガポールに2年住んでいましたが、
シンガポールで1番人気の観光スポットと言われる「ナイトサファリ」に、
妻は一度も行かないままシンガポールを後にしました。
バンフに住んでいたときも、僕がたまたまコロンビア大氷原の雪上車を運行している会社で働いていて社員特典があったからコロンビア大氷原に行きましたが、
それがなかったら1度も行くことはなかったと思います。
自分の住んでいる地域の観光が一通り終わってからが本番です。
1年ぐらいで日本に帰国するのであれば別にいいですが、
長期的に海外で暮らすならその地域との相性は非常に重要です。
自分の住んでいる地域に自分が没頭できるような楽しみがあるか?
もしくは将来的に自分が楽しめるような地域に引っ越しする見込みはあるか?
これがあるかないかで海外生活の充実度がまったく違うものになります。
言語を身に付ける
自分の住んでいる国の言語を学ぶことは非常に大切です。
はっきりいって、大半の国は日本語のみで生活することができます。
日系企業で働きプライベートでも日本人の友達を作れば、
日本語環境で暮らしていくことは十分可能です。
ただ、それだと可能性が非常に限られてしまいます。
日系企業以外で働くという選択肢がなくなるし、
交友関係も日本人のみなのでやることや行く場所にも制限が生まれてしまいます。
長期的に住んでいれば病院に行く機会もあるでしょうから、
医者とのコミュニケーションにも苦労します。
正直言って語学を習得するのは楽ではありません。
日本語環境に染まる方が圧倒的に楽です。
しかし、それでは将来的な可能性が極めて限定的になってしまいます。
別に受験生のように勉強する必要はないんです。
海外生活で語学を身に付けるデメリットはないのだから、
語学を磨くことを強くおすすめします。
そのスキルはあなたの武器になります。
まとめ
物事の良いところを見る癖がついている人は、
海外生活を楽しめると思います。
逆に物事の悪いところばかりしか見えない人は、
海外生活がストレスだらけになるかもしれません。
大切なことは楽しもうとする姿勢を忘れないことです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。