海外移住をするメリットの一つに子供のバイリンガル教育があります。
バイリンガルとは英語だけに限った話ではありませんが、
両親が日本人で子供が現地の学校(日本人学校以外)に通う場合は、
ほぼ100%子供はバイリンガルになります。
僕がシンガポールではなくカナダを選んだのも、
子供に綺麗な英語を身に着けてほしかったからです。
海外で暮らす日本人の親の義務は英語を教えることでなく、
バイリンガルとして生きる子供に、正しい在り方を教えることだと思っています。
英語は目的ではなく手段
子供をバイリンガル教育しようと思っている親御さんはたくさんいます。
しかし、英語とは(コミュニケーションの)手段であって目的ではありません。
お金と一緒です。
どんなに持っていても使わなければ何の役にも立ちません。
英語が話せるようになったからそれで終わりではなく、
そのスキルをどうやって活かすのかということまで教える必要があります。
英語のブログを書いている僕がこんなことを言うのもおかしな話ですが、
英語がなくてもこれからの日本で生きていくことは十分可能です。
例えば職人や農家などモノづくりを生業としている人は、
20年、30年後の日本でも英語は必要ないでしょう。
日本人だけをターゲットにしているビジネスであれば、
英語など話せなくても十分成立します。
英語を学ぶことだけに意識が行ってしまうと英語が目的になりがちですが、
そのゴールもしっかり考えておかないと、せっかくのスキルが宝の持ち腐れになってしまいます。
英語ができると可能性が広がる
英語が話せるようになる一番のメリットは「可能性が広がること」です。
日本で生まれ育ったほぼすべての人は日本の大学に進学します。
英語ができれば海外の大学も視野に入れることができ、世界最先端の学問を学ぶチャンスをつかむこともできるようになります。
就職先も日本国内に限定されなくなるので、将来に対する不安もなくなるでしょう。
日本語だけだと得られる情報も限られてきますが、
英語が理解できると海外の情報も入手できるようになります。
僕はブログやSEOに関するキャリアはまだまだ浅いですが、
海外の情報に触れることによって、日本のSEO界隈では知られていないような最新の情報を手に入れることができました。
僕がバイリンガル教育をする理由
僕が考える海外でバイリンガル教育をするメリットは、「英語学習に費やす膨大な時間をカットすることができる」ということです。
このブログの副題にも書きましたが、僕は英語学習に5000時間以上費やしてきました。
単純に英語を学ぶことが好きなので、その時間を無駄とか苦痛に感じたことはありませんが、「その時間を他の事に使えたらなあ」と思ったことはあります。
もし5000時間を他の勉強に使うことができたら、
間違いなく人生のクオリティは上がります。
僕とバイリンガルの人を比べた場合、英語の部分だけに関して言えば、
僕は彼らよりも5000時間以上ビハインドの状態でスタートしていることになります。
バイリンガルになれば、「将来仕事が見つからなくても、日本語もしくは英語を教えるなどで食いつなぐこともできるだろう」という思いもあります。
海外でバイリンガル教育をする親が子供に伝えなければならないこと
バイリンガルになって英語がペラペラ喋れるようになると、自分がすごい人物になったように錯覚してしまいます。
場合によっては、英語が上手に話せない人を見下すような人間になってしまいます。
実際に海外で育った日本人でそういう人に会ったこともあります。
彼はまだ若かったので「今はそういう時期なのだろう」と思っていました。
でも、英語が上手だから偉い、英語が話せないから偉くないなんてことはありません。
海外で生まれ育った日本人がバイリンガルになるのは当たり前です。
本人の努力で英語が話せるようになったわけではなく、どんな人でも同じ環境で育てば100%バイリンガルになります。
だから、本人がすごいわけでも何でもないんです。
そのことを子供に教えておかないと、大人になった時に英語が上手に話せない人を馬鹿にするような人間になってしまいます。
毎日コツコツ英語を勉強している人は、バイリンガルほどうまく英語は話せないかもしれません。
ただ、その目標に向かって努力をするという経験は、環境の力で自動的に英語がペラペラになった人が持っていない財産です。
その財産は、人生の他の分野においても活かすことのできる強みになります。
僕はむしろ、自分の力で英語が話せるようになった人のほうがすごいと思います。
僕は、自分の子供には「英語はあくまでチャンスをつかむための手段にすぎない」といいうことをしっかり伝えていきたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。