カナダで2人、僕と息子が歩く道

離婚してシングルファザーになった著者がカナダで息子を育てる生活日記

人生の無駄遣い

バンクーバー 雨

 

 

バンクーバーは雨が多い地域だと言われている。

 

1カ月のうち半分近く曇りか雨。

しかも冬は日の入りが早く、空もどんよりとしていることも多い。

 

それだけでも気分が沈むのに、僕には気晴らしできるようなものが特にない。

 

娯楽が少ない国なので、特にどこかへ行こうという気にもならない。

 

 

離婚してからずっと家にこもっている。

買い物や必要な用事を除いては外出することが全くない。

 

カフェすらも行っていない。

 

平日は子供の送り迎え。

土日もずっと家にいる。

 

毎日同じことの繰り返し。

 

こんな生活が毎日続けば鬱になるのも仕方ない。

 

幸い僕には「仕事」という夢中になれるものがあるからまだマシだ。

 

 

 

 

今頃になって元妻の辛さが痛いほどわかる。

こんな生活を毎日してたのだから...。

 

 

子供の送り迎え、買い物、土日になったら公園につれていく。

 

 

それをひたすら毎日繰り返す。

友達がいるわけでもない

一人の時間はドラマを見てるだけ。

 

そんな生活を何年もしていたのだから、心が壊れてしまうのも納得できる。

 

こんなことを言ったら言い訳になってしまうが、当時の僕は余裕がなくて元妻のそういう気持ちに寄り添ってあげることができていなかった。

 

「あんた(=ぼく)のために人生を無駄にしている」

 

そう言われたことが、何度もある。

 

それはごもっともだと思っていたが、本当の意味で彼女の気持ちを理解できているかというとそうではなかったと思う。

 

そりゃ、こんな生活してたら人生無駄にしてるって思うよなぁ。

 

週に1回訪問カウンセリングがある。

 

「今週はどうだった?」

 

といつも聞かれるが、「特になにもなかった」と毎回同じ答えしかできない。

「やりたいことも別にないし、ずっと家にいる」と。

 

カウンセラーはその度に困った顔をする。

 

多分心の中では、「この人は何が楽しくてここで暮らしてるんだろう?」と思っているに違いない。

 

 

ひとりになって、

心にゆとりができて、

ようやく本当の意味で痛みがわかる。

 

人生の無駄遣いをさせてしまったこと、本当に申し訳なく思っている。

 

今さらもう遅いけど、それでも長年カナダで暮らしてくれたこと、感謝しています。