英語ビジネスレベル最短への道 海外移住・海外就職ブログ

延べ5000時間以上英語の勉強に費やした僕が英語の上達法やマインドセットをシェア。現在カナダ在住。3つの国に移住した経験を活かし、海外移住・海外就職に役立つ情報を発信中。Sponsored by PronunciationPro,Lingoda.com,Grammarly,italki

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海外就職希望者必読! 新卒生は不利? ビザの仕組みと求人の見つけ方を知ろう

日本では新元号が発表され、新年度が始まりましたね。

昨日は入社式だったという新卒生も多いのではないでしょうか?

 

インターネットを検索していると、新卒生で海外就職を希望している人が多いことに気が付きました。

 

今日の記事は新卒生だけでなく、海外就職を目指している人全般に役に立つ情報ですので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

 

話を進める前に以前書いた記事のリンクを貼っておきます。この中に海外就職の概要が書いてあり、内部リンクでさらに海外就職に必要なものが解説してあります。

 

www.apollosblog.com

 

 

 

就労ビザのしくみを知る

海外で長期間暮らす、もしくは就労するためにはビザの取得が必要となります。海外で働きたいからといっても、ビザがなければ移住することはできません。

 

かつてアジアに住んでいた時、就労ビザが取得できず観光ビザで働いていた人も何人かいました。観光ビザの滞在期間(大体半年)が迫るといったん隣国に旅行に行き、再入国することで、再度半年の滞在許可が得られます。

 

もちろんこれは不法労働です。絶対におすすめはしません。もしバレた場合は逮捕されるかもしれませんし、二度とその国に入国できなくなる可能性もあります。

犯罪のレコードが残ると、他の国の入国に支障をきたすこともあります。

チェックがしっかりした国だとこういうことをする会社はありませんが、チェック体制が緩い国だと結構不法労働をしている人もいます。

でも半年おきに出入国することにより怪しまれて、チェックされたら終わりです。

くれぐれも不法労働はしないようにしてください。

 

さて海外で働くビザについてですが、大きく分類すると2種類あります。

 

オープンビザ・・・雇用主を限定しない

クローズドビザ・・・雇用主が限定される

 

①オープンビザ

雇用主を限定しないビザのことです。言い換えるなら転職が自由にできるビザのことです。

日本からいきなり海外就職をしてオープンビザが取得できる可能性は極めて低いです。

一般的に、現地人と結婚した人・現地の大学を卒業した人・現地の永住権保持者などがオープンビザにあたります。ワーキングホリデーもオープンビザですが、年齢制限があり、滞在期間が1年しかないため、今回のトピックでは対象外とします。

 

②クローズドビザ

日本から海外就職をする場合は基本的にクローズドビザになります。これは雇用主があなたのスポンサーになり、労働許可(ビザ)を取得します。

そのためその会社でしか働くことはできず、その会社を退社すると同時に労働許可(ビザ)は失効します。別の会社に転職する場合は転職先の雇用主にビザのスポンサーになってもらう必要があります。

 

 

ここから先が注意が必要ですが、国によってはビザ(クローズドの場合も)の取得に大学卒の学歴が必要になる国があります。どんなにスキルがあっても学歴がないために労働許可をとれない人もいます。

 

それから基本的にアジア以外の国で海外就職を目指す場合、スポンサーになってくれる企業は極めて少ないです。後述しますがビザの申請・取得には莫大なお金と時間がかかります。

そのためよほどの人材でない限り国外から人を採用する意味はなく、基本的にはその国にすでに在住していて、労働許可(オープンビザ)を持っている人に対してだけ募集をしています。

 

新卒生は海外就職できるか?

不可能ではありませんが、よほどの実績を学生時代に持っているか、他の人にはない突出したスキルがないとスポンサーになってくれる企業を見つけるのは難しいでしょう。

 

日本もそうですが、外国人に労働許可を出すということは自国民の雇用を奪うことでもあります。「どこにでもいるような人をわざわざ採用するのであれば、自国民を雇いなさい」と政府に言われてしまい、労働許可が取れないことが多いです。

さらに、企業にとってもビザの申請というのは負担が大きいです。手続きも複雑で、お金もかかります。

 

以上のことから、実績もなくすぐにやめるかもしれない新卒生を雇うという会社は少ないのが現状です。

せめて実績やスキルがないのであれば、英語(もしくは現地語)ぐらいは、ビジネスレベルぐらいになっておく必要があります。

以前の記事で書きましたが、スキルがあれば英語力が低くても働ける企業はあります。

ですが、実績やスキルもないうえに語学力もないのでは、まず採用してもらうのは難しいでしょう。

 

ちなみに「バックパックで世界1周しました」というのは、仕事に直結しない限り大したアピールポイントになりません。

 

海外就職の求人の見つけ方

海外赴任がある会社に就職し、駐在員として派遣されるという選択肢はここでは除外します。

 

海外就職の求人の見つけ方には大きくわけて3つの方法があります。

 

①インターネット上にある海外求人サイトもしくは、企業のウェブサイトから応募

僕が初めて海外移住した時(ベトナム)、よく見ていたのがこのウェブサイトです(結局ここに掲載してある企業では働きませんでしたが)。

 

www.worldpost.jp

 

ここには世界中様々な企業の求人が掲載されています。ここを見てもらえればわかると思いますが、一般職はほぼアジアのみしか選択肢がありません。美容師やすし職人など手に職のある人は世界中どこでも求人があり、海外就職には有利です。

このサイトは運営歴も長く、信頼もできると思いますが、中にはダミー広告を掲載しているような海外求人サイトもありますので、そのあたりの見極めは注意が必要です。

 

日本でも有名な求人サイトの中に海外就職を取り扱っているものもありますので、「海外就職・求人」で検索をしてみましょう。

 

②海外就職エージェントを使う

海外に支社をもつ日系の海外就職エージェントがあります。そこに登録をしておけば、自分のキャリアにあった求人を紹介してくれることがあります。

僕も初めて海外就職をした時はエージェント経由の紹介がきっかけでした。

 

現地の日系の就職エージェントもあります。ヨーロッパ(当時)にもありましたし、シンガポールにもカナダにもそういう会社があります。可能性は薄いですが、そういう会社に直接コンタクトをとるのも一つの方法です(基本的にヨーロッパやカナダはオープンビザを持っていないと門前払いされます)。

 

③現地在住日本人が利用しているポータルサイトを見る

在住日本人の数が多い国には、在住日本人が情報を交換するためのポータルサイトというものが存在します。

そこでは掲示板やクラシファイド、求人情報などが閲覧できます。

基本的にそこに出ている求人というのは、現地在住者向けのものになりますが、ごくまれに国外の日本人に対しても門戸を開いている企業もあるので、注意深くチェックしてみるといいでしょう。

 

シンガポールのポータルサイト

 

www.singaweb.net

 

カナダのポータルサイト

 

www.jpcanada.com

 

これらは一番ポピュラーなポータルサイトで、ここに紹介したもの以外にも存在します。

 

新卒者が海外就職する方法

新卒者で実績もスキルもなく、語学も苦手だが海外就職をしたいというのであれば、ワーホリ(ワーキングホリデー)として働いたのち、その企業にビザのスポンサーになってもらうという方法があります。

1年という限られた期間で会社に信頼してもらえるように、しっかりと働けば会社がビザのスポンサーになってくれることもあります。

 

ただ注意が必要なのはワーホリとして働く企業やポジションを見誤らないことです。

例えばホテルのハウスキーピングとして働いた場合、ビザのスポンサーになってくれる可能性は限りなく低いです。誰でもできる仕事であるから、あなたである必要性がないからです。莫大なお金と時間を消費してビザを申請するぐらいなら、新しいワーホリを雇う方が企業にとっても得だからです。

 

飲食業もビザのサポートがされにくい傾向があります。ハウスキーピングと同じ理由です。

ちなみにカナダでは数年前に飲食業従事者に対する永住権申請をすべて却下するという出来事がありました。

もし、企業側がサポートOKでも政府がダメだと言ってしまえばそこまでです。

 

ですから適当に仕事を決めて、ワーホリビザが切れる直前に慌ててワークビザをサポートしてくれる企業を探しても時すでに遅しです。

残り数か月しか働けない人材を雇う会社は稀ですし、どこのだれかもわからない人にワークビザをサポートする会社はまずありません。

 

ねらい目は人手不足で悩まされてる業界を狙うことです。僕が現役の頃は旅行業は深刻な人手不足でした。こういう業界では、ビザサポートを受けやすい傾向があります。

 

冒頭でも話しましたが不法労働は絶対にやめてください。もしあなたが永住権を申請することができる状態になったとしても、各国の警察証明(無犯罪証明)というものを、政府に提出しなければなりません。そこに犯罪のレコードがあったら終わりです。

 

ちなみに僕はカナダの永住権取得にあたり、4か国分の警察証明をすべて取り寄せました。

 

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