今日も昨日に引き続き海外就職についてのお話です。
海外就職の求人を探すとき、ほとんどの方はインターネットを利用すると思います。
ネット上で直接人材募集をしている企業もたくさんあるので、ダイレクトに応募することもできます。
日本に無数の人材紹介会社があるように、実は海外就職を取り扱っている人材紹介エージェントも存在します。
僕個人の経験からお話しさせていただくと、
特に初めての海外就職の方は、直接企業に応募するよりも人材紹介エージェントを利用したほうがいいと思います。
今日は「なぜ海外就職するなら人材紹介エージェントに入ってもらうのがいいのか」についてお話していきたいと思います。
自分の海外就職経験
僕自身、海外就職をするときに人材紹介エージェントを利用したことがあります。
ベトナムの企業に就職するときは日本のエージェント、
シンガポールの企業に就職するときはシンガポールのエージェントを利用し、
カナダのときだけ自分で直接企業に応募しました。
僕は直接応募もエージェント経由の応募も両方経験したので、
その経験を踏まえてお話しすることができると思います。
海外就職するならエージェントに入ってもらうのが良い理由とは?
書類選考を通過する確率が上がる
これはあくまでも肌感覚なので、100%確約できるものではありませんが、
個人で直接応募するよりも書類選考を通過する確率は高いように思います。
というのも、人材紹介エージェントを経由して応募する場合は、担当の人と自分の経歴やスキルなどについて事前に話をしているからです。
個人で直接応募の場合、アピールできるのは履歴書(日本式の場合)もしくはレジュメ(海外式の場合)のみです。
圧倒的なキャリアがあるなら別ですが、そうでない場合は紙切れ一枚で自分をアピールするのは難しいです。
特に日本式履歴書の場合はただ職歴を羅列するだけなので、
自分の実績を相手に伝えるのは非常に困難です。
英文レジュメの場合は実績をアピールできますが、応募が多い企業などはコンピューターでスクリーニングしたり(日系企業の場合はまずない)、細かいところまで目を通してくれないこともザラにあります。
エージェントを利用する場合は、「こういう方がいらっしゃいますよ」と企業に担当の方が話をしてくれるので、あなたの良さをアピールすることができます。
そこで企業側が興味を示さなければそれで終わりですが、
興味を示せばほぼ100%の確率で面接に進むことができます。
英文レジュメの書き方についてはこちらの記事で解説しています。
自分で求人を探すよりも効率的
自分で海外就職の求人を探そうと思うと非常に時間がかかります。
なぜなら、インターネット上に海外就職の求人は無数に存在するからです。
要するに探せばキリがないということです。
特に「もっといい求人があるのでは?」と欲を出してしまう人は注意が必要です。
そんなことをしているうちに、その求人は別の誰かに奪われてしまうからです。
エージェントは複数の案件を抱えていますので、自分のパーソナル情報だけ渡しておけば適当な求人を提案してくれます。
自分の経歴やスキルにもっともマッチした案件を紹介してくれるので、
自分で求人を探すよりも効率が良いです。
しっかりした企業の案件だけ持っている
直接求人募集している企業には、人材紹介エージェントを利用しない理由があります。
単純に予算の問題の場合もありますが、イリーガルな事情があってエージェントを利用できない企業も少なからず存在します。
そのイリーガルな事情とは、「ビザなしの不法就労」です。
企業がビザを申請する場合、お金と時間がかかります。
「できればお金をかけたくない」と考えるのは当たり前ですから、コスト削減のために不法就労を持ち掛けてくる企業も存在します。
ビザというのはチェックが入らない限りバレようがないので、
働こうと思えばビザなしでも働けます。
ただ、どの国も外国人労働者の雇用に対して厳しくなってきているので、
いつチェックが入るかわかりません。
詳しくは上記の記事で解説していますが、
下手したら人生を棒に振ることになりかねない、非常にリスクのある行為です。
不法就労を持ち掛ける企業はアジアに多いです。
自分の知る限りフィリピン、ベトナム、マレーシアなどは不法就労している人がいました。
基本的にビザが厳しい国(アジア以外)の企業が、不法就労を求職者に強要することはありません。
ですので、アジアの企業が直接募集している場合は、その企業はしっかりした企業なのか自分でリサーチする必要があります。
エージェントを利用すれば、こういった怪しい企業を紹介されることはまずありません。
海外のエージェントを利用する場合の注意点
冒頭で「僕はシンガポールのエージェントを利用しました」とお話ししました。
国によって、日系の人材紹介エージェントが存在する場合があります。
そのエージェントのウェブサイトには日本語で求人が掲載されていますが、
基本的に、アジア以外の国に存在する日系のエージェントの案件に応募しても門前払いされます。
それらの国に存在するエージェントが掲載している案件は、
「働けるビザ(永住権など)を持っていることが応募条件」になっている場合がほとんどだからです。
要するに、現地在住者向けの案件であるということです。
日本に所在地があるエージェントは、日本在住者を対象とした案件しかもっていないので、こういった問題に直面することはありません。
エージェントを利用するデメリット
今からお話しすることは僕個人が感じたデメリットですので、すべての人に当てはまるわけではありません。
エージェントを利用するデメリットは「興味のない案件を紹介される可能性がある」ということです。
エージェント側も少しでも多く実績を出す必要があるので、
こちらに興味のない案件も紹介してくることがあります。
断ればいいだけですが、あまり断ってばかりいると担当の方の心証を害することになるかもしれません。
あなたによほどの実力があれば、興味のない案件を断ってもすぐに別の案件が見つかるでしょうが、そうでない場合はあなたに求人を紹介するのは後回しにされるかもしれません。
担当の方の立場になってみれば、いつも断ってくる求職者よりも、快く承諾してくれる求職者を優先するのは当然の心理と言えます。
エージェントを利用しない場合
エージェントを利用しない場合は、以下の2つのケースがあります。
- 直接募集している企業でよい案件が見つかった
- エージェントに登録したけど音沙汰がない
後者に関して説明を補足すると、あなたの実績やスキルが他の求職者よりも魅力的でない場合、あなたのところに案件の紹介が来ない可能性があります。
その場合はエージェントに登録していても、待てど暮らせど連絡がない可能性があります。
その場合は自力で企業に応募する必要があります。
エージェントを利用するよりも大変ですが、
掘り出し物の良い案件を見つけることもあります。
まとめ
海外就職をしたいのであれば、とりあえずエージェントには登録しておきましょう。
こちらが最大手の海外就職エージェントです。
僕もベトナム就職するときにお世話になりました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。