カナダで2人、僕と息子が歩く道

離婚してシングルファザーになった著者がカナダで息子を育てる生活日記

息子の手料理

「パパ、2つとも食べていいよ」

 


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息子が作ってくれた夕食。

 

以前紹介したHello Freshがまた届いていたので作ってもらった。

 

「パパ、今日19時から仕事(コンサル)だから作ってくれる?」

 

とお願いすると、イヤそうな顔もせず作ってくれた。

 

しばらくしてぼくの部屋までやってきて、

 

「できた。片付けはお願い」

「2つとも食べていいよ」

 

と言って自分の部屋にこもっていった。

 

自分は食べないのに父親のために面倒な料理をするなんて、なんて良い息子なんだと思う。

 

キッチンへ降りてみると散らかり放題だったが、オーブンやオーブンペーパー(?)を上手に使いこなしていたり、タレ(?)を塗るためのヘラも置いてあった。

 

何事にも無気力でやる気のない息子がそこまでしてくれるなんて、感激という言葉では表現できないぐらい嬉しいこと。

 

もちろん、めちゃくちゃおいしかった。

 

息子に「めちゃくちゃおいしかったよ。ありがとう」と声をかけると、照れたようにちょっとだけ嬉しそうな表情を見せる。

 

その笑顔には、まだ幼く純粋だった頃の彼の面影がかすかに見えた。