試験科目の中に英語が含まれていたためか、
英語=学科であると思っている人が非常に多い気がします。
確かに読み書きだけであれば試験勉強と同じスタイルでも上達します。
しかし、英会話となるとそういうわけにはいきません。
どんなに水泳の理論を学んでも泳げるようにはなりません。
それよりは理論など全く知らなくても、
水の中で泳ぐ経験をしている人の方が泳げるようになるわけです。
教習所で学科の勉強ばかりしていても運転できるようにはなりませんよね?
「そんなの当たり前やん」と思う人が大半だと思いますが、
英語のことになるとそれを当たり前だと思わない人が非常に多いです。
どんなに学科をこなしても実技が上達しないのが当たり前のように、
学科のように英語を勉強しても英会話という実技は上達しません。
この理屈が理解できていないと、勉強しても勉強しても英会話が上達しないというジレンマに苦しむことになります。
英会話はStudyではなくLearnするもの
英会話はstudy(勉強)するものではなく、Learn(習得)するものです。
習得するとは身に着けると表現することもできます。
頭で覚えてことは忘れますが、体で覚えたことは忘れません。
だから記憶するのではなく身に着けるのがいいのです。
東大生は英語の知識が豊富にありますが、
英語でまともに会話をできる人は少ないです。
それは実戦経験が少ないからです。
そういう人よりは下手くそでも実践経験がたくさんある人のほうが英語が話せるようになるわけです。
うちの妻は英語が得意ではありませんが、
それでも一般的な日本人よりは英語は話せる部類だと思います。
それは日常生活を送る上でたくさんの実践を積んでいるからです。
おそらく彼女にTOEICを受けさせたらスコアは低いはずです。
決して流暢ではないですが英語がそれなりに話せるのは、
たくさん実戦経験を積んでたくさん失敗してきたからだと思います。
最初は泳げなくても水の中でもがいているうちに泳げるようになるのと同じです。
頭で考えているうちはまだまだ
車の運転や自転車の運転は無意識に行っていますよね。
いちいち「右手を動かして左足を動かして」などと考えていたら、
とても車や自転車に乗ることなどできないはずです。
日本語だっていちいち文章を考えながらしゃべっている人はいないと思います。
体で習得しているから思考を介さなくても反射的に言葉が出てくるのです。
英語も慣れてくると無意識で言葉がペラペラ出てくるようになります。
頭(日本語脳)で考えているうちは、まだまだ体で習得できていないということです。
英語を身に着けるためにはとにかくたくさん実戦経験を積むことです。
実戦経験とは何か?
それは自分事化することです。
教材を使って学ぶ場合でも自分事化できれば英語を「身に着ける」ことは可能です。
他人事として学ぶから頭で考えてしまい体で習得できないのです。
自分がまさにそのシチュエーションにいると想定して英語を話している姿をイメージしてみてください。
もしくは自分と非常に関連性の強い分野の英語を学んでみてください。
英語の勉強を自分事化すると一気に習得率が上がります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。