2月に次男が生まれ、現在住んでいる部屋が手狭になってきたので、
契約更新がある9月をめどに引っ越ししようと考えています。
日本だと引っ越しをする際に「不動産屋へ行って物件を紹介してもらう」というのが一般的ですが、海外では引っ越し(賃貸)の際に不動産屋を利用することはほとんどありません。
Realtorと呼ばれる不動産業者はありますが、
彼らは主に賃貸ではなく物件販売を取り扱っているので、
賃貸物件の案件はほとんど持っていません。
3か国に渡る海外在住歴の中で不動産業者を通して物件を見つけたのは、
僕が記憶する限り1回だけだったと思います。
海外に住むと自力で物件を探す必要があるため、
情報収集能力が求められます。
海外在住者の引っ越し・住まい発見術
①現地在住者向けの日本語ポータルサイトで探す
これが一番初心者向けの方法です。
現地在住日本人が多い国(地域)は、
日本語のポータルサイトが存在する場合が多いです。
そのポータルサイトでは様々な情報交換がされており、
不用品販売や求人募集といった情報を見つけることができます。
そのサイト上には物件情報も公開されています。
日本語のポータルサイトで物件を見つける利点は、
日本語でやりとりできることと相手が日本人なので信用度が高いことです。
(もちろん、日本人の中にも悪い奴はいるので完全に信用してはいけません)
右も左も分からない状態で、
いきなり現地人向けクラシファイド(後述)を使うと、
詐欺案件をつかまされる可能性があります。
デメリットとしては、利用者が日本人(+日本語が理解できる外国人)のみなので、
取り扱い案件が限られているということです。
中には掘り出し物を見つけることもありますが、
より選択肢を広げたいのであれば他の方法で探す必要があります。
②現地のクラシファイドサイトで探す
幅広い選択肢の中から物件を探したい場合は、
現地のクラシファイドサイトを利用するのがおすすめです。
このサイトは現地の人々が普段から使っているサイトなので、
利用者の数が圧倒的に多いことが特徴です。
そのため、日本語のポータルサイトよりも情報量が豊富にあります。
カナダで言うならKijijiとかCraiglistなどがそれにあたります。
ただし、中には詐欺案件も存在するので注意が必要です。
③Facebookグループで探す
Facebookグループの中にはローカル向けコミュニティが存在する場合があります。
Buy&Sell専用のグループだったり、
物件紹介まで取り扱っているグループの場合もあります。
個人間でのやりとりになるという点では上記2つの方法と変わりませんが、
Facebookグループの利点は相手の素性がわかるということです。
上記2つの方法は基本的にメールでやりとりになるので、
相手の素性がわかりません。
要するに、詐欺案件をつかまされる可能性が高くなるということです。
Facebookは実名登録が原則なので、
相手の素性がわかったうえでやりとりができます。
詐欺アカウントかどうかは、
その人物のタイムラインを確認すればだいたいわかります。
- 友達が少ない
- ほとんど投稿されてない
- プロフィール写真が人物でない
などのポイントをチェックすれば、
そのアカウントが本物かどうかは何となくわかります。
クラシファイドサイトよりもカジュアルにやりとりができるので、
条件を交渉しやすいというメリットもあります。
(クラシファイドサイトは主従関係がはっきりしているが、
Facebookは同等の立場でやりとりができる)
④紹介で見つける
海外はコネがものをいう世界です。
人脈が広がってくると紹介によっていい物件が見つかることがあります。
この方法のメリットは、相手にも自分のことを信用してもらえるということです。
もし、その物件が良い物件だった場合、
多数の人が入居希望をする可能性があります。
通常の方法であれば、自分は大勢の中の1人としてしか認識してもらえませんが、
紹介によって見つけた物件はすでに信用があるので、
他の人を差し置いて優先的に入居させてもらえることがあります。
オーナーが直接知り合いの場合もあれば、
知り合いの知り合いの場合もあります。
いずれにしても、最初から信用のある状態で話ができるので、
最も確実かつ安心な方法であると言えます。
⑤直接会う
海外では「Room for Rent」という表示が掲げられている家をよく見かけます。
直接部屋を見せてもらうことができ、
その場で交渉が成立すれば即日入居できるというメリットもあります。
アジアでは一般的な引っ越し方法ですが、
カナダではあまりこのパターンで引っ越しをすることはないです。
詐欺に注意!
オンラインでやりとりする場合は詐欺に気を付ける必要があります。
「部屋を見せてほしい」と言っても何かと理由をつけて見せてくれない場合や、
やりとりしている相手と直接会うことができない場合などは、
詐欺である可能性が高いです。
やたらと先払いを要求してくる場合も怪しいので気を付けましょう。
「部屋のカギを渡すためには先に入金する必要がある」など、
直接会うことや部屋の内観を断るくせに、支払いを要求する場合は、
かなりの高確率で詐欺である可能性が高いです。
直接会うことができず、
相手の素性も分からない状態で先にお金を支払うということは、
簡単に姿をくらされてしまうということは覚えておくといいです。
バンフからバンクーバーに引っ越す時は、
物理的に直接会うことができなかったので、
やりとりをする際に相手が信用できる人物かを見定めてデポジットを払いました。
まとめ
海外の引っ越し事情は日本と全然違うので戸惑うことがありますが、
ポイントさえ押さえておけばそれほど大変ではありません。
最初はハードルの低い方法から始めて、
慣れてきたら難易度の高い方法に取り組むといいでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。