先日GoToトラベルキャンペーンと、
世界のコロナウィルス感染者の情報を記事にしましたが、
予想通り日本のコロナウィルス感染者はあっという間に全国に広がりました。
GoToトラベルキャンペーンは旅行業界救済のための施策と言われていますが、
その思惑とは裏腹に完全に裏目に出てしまっています。
感染者が全国に広がってしまったことで、
旅行業界は救われるどころがますます窮地に追い込まれることになりました。
GoToトラベルキャンペーンは旅行業界の息の根を止める愚策
①地方に旅行する人が少なくなる
GoToトラベルキャンペーンにより感染拡大が全国に広がると、
地方へ旅行する人間は減少します。
地方の人々もあまり歓迎ムードではないでしょう。
高齢者の方も多いですからね。
地方まで感染拡大が拡がると、
その地域を訪れる観光客の数も減ります。
都会の人は地方へ旅行することも憚られるでしょう。
自分が感染源として責められるリスクもあるわけですから。
GoToトラベルキャンペーンで旅行業界が潤うのは一瞬だけで、
長期的に見ると旅行自粛ムードを長引かせる要因でしかありません。
せっかく感染者数がかなり減ってきたのに、
これで旅行自粛ムードが長引けば、
大手の会社であったとしても持ちこたられないでしょう。
②海外旅行再開までの時間が長くなる
旅行会社に限定して言うならば、
海外旅行が再開しないことには業績回復は望めません。
一時的に国内旅行で食いつないだとしても、
前述の理由もありすぐにジリ貧になるのは目に見えています。
今回コロナ感染者が爆発的に増えたことで、
海外旅行再開時期の目途が立たなくなりました。
これだけ感染者が増えてしまったのであれば、
渡航先の国が日本人の受け入れを嫌がるでしょう。
つまり、日本側がどんなに海外旅行再開を熱望したところで、
訪問国がそれを拒否すれば終わりだということです。
あのまま日本の感染者数が少ないままであれば、
本格的な海外旅行再開は間近だったかもしれません。
しかし、今回の一件で事態は振り出しに戻るどころか、
むしろマイナスからのスタートになってしまいました。
ANAやJALもとてつもない赤字を出していますが、
海外旅行再開の目途が立たないことで、
その赤字はさらに拡大するものと思われます。
さすがのANAやJALであっても今回ばかりはヤバいかもしれませんね。
③訪日外国人がやってこなくなる
日本のコロナ感染者が少ないのであれば、
海外からの訪日外国人の受け入れもできたかもしれません。
しかし、もはや今の状況では外国人が日本に旅行に訪れることはないでしょう。
近年の旅行業界ではインバウンド需要がかなりの比率を占めているので、
訪日外国人がやってこなくなるというのは大打撃と言えます。
このままだと来年の東京オリンピックの開催も危ういですね。
まとめ
旅行業界を救済したいのであれば、
GoToトラベルキャンペーンではなく、
助成金を支給すればよいだけの話です。
わざわざ人を移動させるから感染が一気に広がるのです。
今の日本の状況を見る限り、しばらく感染者の数は増加を続けるでしょう。
この状況が長引けばいよいよ旅行業界も限界を迎えるかもしれません。
業界が消滅することはないでしょうが、
大手会社が姿を消し業界地図が大きく変わる可能性があります。
コロナ感染者が増えたのは政府の判断ミスだけではなく、
コロナを見くびって危機管理意識を持たず、
無責任に行動した人々が多かったのがそもそもの原因です。
これ以上感染拡大させないためにも、
不要不急の外出は慎むのがよいでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。