英語ビジネスレベル最短への道 海外移住・海外就職ブログ

延べ5000時間以上英語の勉強に費やした僕が英語の上達法やマインドセットをシェア。現在カナダ在住。3つの国に移住した経験を活かし、海外移住・海外就職に役立つ情報を発信中。Sponsored by PronunciationPro,Lingoda.com,Grammarly,italki

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【重要】海外に行くためにパスポートと○○は必須

今日息子のピックアップのために小学校で待っていたときのこと。

 

とある電話番号から電話がありました。

見たことない番号ですが特に怪しい雰囲気はありません。

 

電話に出るなり自動音声メッセージが流れました。

 

「Service Canadaです。あなたのSocial Insurance Numberで不正行為がありました。

(中略)早急に対処しないと逮捕されることになります。つきましては、ダイヤル1を押してオペレーターとお話しください」

 

僕は電話を切りました。

 

自動音声の感じからして本物のサービスカナダかなとも思ったのですが、

スパムコールの可能性が高いので無視することにしました。

 

分かりやすいスパムコールは、変な番号+インド訛りのオペレーターからの電話です。

パキスタンから発信しているらしい)

 

たまたま自宅近くにサービスカナダがあったので、念のため立ち寄って聞いてみたら

多分スパムコール(Scam)だから相手にしないほうがいいと言われました。

 

 

 

常に「疑う」癖をつける

電話がかかってきた後に僕がまずやったことは、

Googleでその電話番号を検索することでした。

 

日本はわかりませんが、カナダは電話番号でGoogle検索するとスパムコールかどうか確認することができます。

 

過去に同じ番号から着信があった人々が情報を共有しているからです。

 

怪しい番号から電話があった場合、ネット検索すると大抵情報が見つかります。

 

今回の電話番号はいっさい情報共有がされていなかったので、

一瞬「本物のサービスカナダかな?」とも思いました。

 

しかし、逮捕されるほどの重大案件であれば、そもそも自動音声で電話がかかってくること自体不自然です。

 

バンフに住んでいたころは、

 

「早急に○○の費用を支払わなければ、あなたのPR(永住権)は失効します」

 

といったような詐欺の電話が流行っていました。

 

僕にかかってきたことはありませんが、

僕の知り合いのところにかかってきたことがありました。

 

自動音声でなくオペレーターが電話してきたからといって信用はできませんが、

少なくとも今回の件で自動音声は不自然すぎると思いました。

 

そもそも逮捕されるようなこともしてないわけだし。

 

通常サービスカナダやCRA(Canada Revenue Agency)などの政府機関は、

連絡事項を書面で郵送してきます。

 

警戒心こそが最大の自己防衛

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僕がベトナムに住んでいた10年前、

ホーチミンではひったくり、ぼったくり、詐欺が多発していました。

 

僕は旅行会社で働いていたので、

毎日この手のトラブルに巻き込まれたお客さんの対応をしていました。

 

わずか数日しかベトナムに滞在しないのに犯罪に巻き込まれる旅行客、

一方で長期間現地に住んでいるのにいっさい犯罪の被害に遭わない我々(スタッフ)。

 

旅行客も現地在住者も行動範囲は大差ありません。

 

ベトナム人から見ても、その人がツーリストなのか現地在住者なのかは見分けがつかないわけです。

 

確率的に言えば、長期間滞在している我々のほうが旅行客よりも犯罪に巻き込まれる可能性は高いはずです。

 

にもかかわらず、毎日のようにトラブルの被害に遭う日本人観光客。

 

その違いはたった一つ、警戒心です。

 

日本人観光客は無防備すぎるんです。

 

道路沿いに立ち止まって地図を広げたり、

肩にかけたカバンを道路側に向けていたり。

 

自分が男だろうが、カバンをたすき掛けしてようが、

そんなことは関係ありません。

 

男でカバンをたすき掛けしていてもひったくりの被害に遭うのです。

 

「自分は大丈夫」という油断が隙をつくることになり、

その隙がひったくりの標的になります。

 

当時ベトナムでは「カードゲーム詐欺」というものが横行していました。

 

1人で行動している日本人観光客にカタコトの日本語で話しかけ、

一緒に食事をするなど親交を深めて信用させてから自宅へ招きます。

 

そして自宅でカードゲームが始まります。

 

その友人(?)は、「自分の言う通りにすれば絶対に勝てる」と日本人に話します。

 

そして、「今から金持ちが来るから二人で協力して金を巻き上げよう」と持ち掛けるのです。

 

カードゲームが始まり、友人の言われた通りにした日本人は勝ちを連発します。

 

有頂天になった2人は賭け金をどんどん上げています。

 

すると、突然金持ちが勝ち始めます。

 

そして、2人は負けを取り戻すためにさらに賭け金を上げていき....。

 

負けが膨らんでいった日本人はついにお金が底を尽きます。

 

支払いができなくなった日本人は宝石屋に連れていかれ、

 

「クレジットカードで宝石を買え。それで支払いの代わりにしてやる」

 

と言われクレジットカードで高額な宝石を購入させられます。

 

その金額、ウン十万円。

 

過去には百万円単位の金額を支払った人もいました。

 

宝石を渡すと、金持ちも友人も姿をくらませます。

 

勘のいい方はお分かりだと思いますが、この友人、金持ち、宝石屋は全員グルです。

 

パニックになった日本人は僕たちのオフィスを訪れ助けを求めます。

 

しかし、友人の名前や家の場所、宝石店の所在地など何一つ情報を持っていないので、

何も対処することができず泣き寝入りをするしかありません。

 

タクシーのぼったくり被害も多かったですが、

被害に遭う人々はドライバーの名前もナンバープレートの番号も何も情報を控えていません。

 

そして、我々のオフィスを訪れ「何とかしろ」と無理を強要してくるのです。

 

これらの被害はすべて警戒心の欠如が原因です。

 

ベトナムは命の危険が及ぶような犯罪は少なかったですが、

カードゲーム詐欺の件は一歩間違えば命を落としていた可能性すらあります。

 

「知らない人にはついていかない」

 

日本ならそれができるのに、

海外になると途端に相手を信用してしまうのです。

 

言葉も分からず土地勘もない不安感で、

親しげに日本語で話しかけてくる現地人は、

安心感と信用を与えるという心理効果があるのでしょう。

 

ネガティブなことばかり書きましたが、

ベトナムは警戒心を持ってさえいれば危険な目に遭うことはありません。

 

自己責任で生きる力を身に付ける

日本では何から何まで誰かが助けてくれます。

 

その弊害で「自分の身は自分で守る」という意識が希薄な人が非常に多いです。

 

そんな日本人が海外に出ることは、

動物園で飼いならされた動物が野生に放たれるようなものです。

 

誰かに守ってもらおうという姿勢は時にリスクになります。

 

「自分の身は自分で守る」という自立した姿勢こそが、

実はもっともリスクが少ない生き方なのです。

 

人を信用することは素晴らしいですが、

残念ながらその信用を利用して騙そうとする人間がいます。

 

騙される被害者が減れば、騙す人間もいなくなります。

商売あがったりですからね。

 

つまり、自分の身を守ることは社会貢献にもなるということです。

 

この世の中からそういう犯罪を撲滅するためにも、

我々一人ひとりが「自分の身は自分で守る」姿勢を目指さなければなりません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。