今日は上級者向けのトレーニング方法「シャドーイング」をご紹介します。
シャドーイングとは
シャドーイングとは英語で表記するならばShadowing、すなわち「影になる」ということです。
誰かが話した内容を影のごとく追いかけるようにして話すトレーニング手法です。
文章を聞いてCDを止めて復唱するのではなく、話し手が話した内容をその直後に同じスピードで追いかけてしゃべるのがシャドーイングです。
シャドーイングの効果
僕の様に机上で勉強する習慣がある人ほど、英語を頭で考えてしゃべる癖が身についてしまっています。
シャドーイングは頭で英語を習得するのではなく、体で英語を体得する手法です。
当たり前ですが、シャドーイングしている間というのは頭で考えている暇はありません。
小さな子供が言語を習得するとき、頭で理屈だてて覚えることはしませんよね。本来言語というのはそうやって身に着けるものではないかと思っています。
頭ではなく体で覚えるといいのは、無意識レベルで英語がスラスラと出てくるようになることです。
これは潜在意識の働きによるものですが、説明が長くなるのでここでは割愛します。
例えばお気に入りの歌を何回も聞いたとします。
そうすると歌詞カードを暗記したわけでもないのに、メロディーを聞くだけで自然と歌詞が出てくるようになります。
それと同じことです。頭ではなく体が覚えているのです。
僕たちが日本語を話すとき、文法がどうだとか発音がどうだとかいちいち意識しませんよね。
だからベストな状態というのは、無意識レベルで英語が話せるようになることなんです。
それにはシャドーイングが非常に効果があります。
シャドーイングとはコピーすることでもあるので、発音もよりネイティブに近くなることができます。
そして文法的にも完璧にできあがった文章を体が覚えてしまうので、文法をわざわざ気にしなくても、より洗練された英語が話せるようになるのです。
どうやってトレーニングするのか?
シャドーイングに初めて挑戦する人は最初大変な思いをすると思います。
というのも日本語と英語では舌の使い方がまったく違うからです。初期のころは舌が回らなくなると思います。
やろうと思えばどんな素材であってもシャドーイングをすることはできますが、Sitcomなどはあまり向きません。
話すのが早すぎるのと、話者がはっきりしゃべらないケースが多いからです。
YoutubeでもShadowingのトレーニング動画を見つけることはできますが、個人的には教材を利用するほうがいいと思います。
特に日本人向けに作られたもののほうが、僕たちにとっては使いやすく挫折しにくいと思います。
CD3枚付 絶対『英語の口』になる!リアルな日常英会話で鍛える シャドーイング大特訓50
この教材はゆっくりスピードもあるので、慣れないうちはそこで舌を慣らす訓練から始めることができます。
上級者でなくても利用できるように作られているので、上級者以外の方でも新しい英語学習に取り組みたい人にはおすすめです。
ダイアローグもベーシックなものが多いですから、比較的日常会話で使う頻度の高い内容のものを身に着けることができます。
シャドーイング訓練としては入門編になりますので、この教材である程度できるようになってきたら、さらにレベルアップした教材に取り組むのがいいと思います。
今日は以上です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。