海外の職場は日本の職場で感じるようなストレスは少ないです。
日本よりも従業員の立場が尊重されているからです。
例えばパワハラなんかあった日には、
しかるべき機関にチクったらその上司は終わりです。
日系企業であったとしてもその国のルールに従わなければなりません。
カナダの場合、残業したら1時間につき25%増しの給与が発生します。
祝日(休日)に出勤した場合は、その日の給料は50%増しになります。
これでは会社側が残業や休日出勤をさせたくても、
なかなかさせることはできませんね。
日本のような満員電車もありません。
ちなみに各国滞在時の僕の通勤は次のような感じです。
公共交通機関の通勤も経験しましたが、
ストレスに感じるほどの混雑は経験したことがありません。
もしあなたが日本の職場にストレスを感じるなら、
海外就職をおすすめします。
海外の職場はストレスが少なくていいです。
特に外資系に就職したらほぼノーストレスで働けます。
海外就職の良い面ばかりを話してもつまらないので、
今日は僕が海外で10年働いて感じた、
日本の職場にはないフラストレーションについて
お話ししていこうと思います。
ネタ的な感じで聞いてもらえればと思います。
日本の職場にはない海外で働くことで感じるフラストレーション
ちなみにここでお話しする内容は、
外国人の同僚や取引先の話です。
海外在住日本人は当てはまらないことが多いです。
①テキトー(笑)
海外の人々は良い意味でも悪い意味でもテキトーなので、
信頼して任せていると痛い目を見ることがあります。
それは社内、社外両方に対して言えます。
「これやっといてね」とお願いしても忘れられるなんて日常茶飯事です。
取引先も「明日中に返信します」と言っておきながら、
返事がないなんてことは普通にあります。
最初の頃はすごくイライラしていましたが、
慣れてしまったので途中からイライラすることはなくなりました。
信頼していないわけではありませんが期待もしていないので、
「やってくれたらラッキー」ぐらいに考えてます。
②会社よりも自分(と家族)が大事
日本人は会社に忠誠を誓ってすべてを捧げている人がたくさんいますが、
外国人でそういう人を見たことがありません。
自分よりも会社を優先するなんてまずありません。
終業時間になれば仕事が残っていても帰るし、
トラブル発生で早めに出勤すべきときも定時に来ます。
まあ、それが普通なんですけどね。
カナダは特に家族との時間を大切にする傾向が強いです。
僕も家族の問題を抱えていたときは、
カナダの職場環境にかなり救われました。
妻の精神状態が悪くなり、子供の送り迎えのためにシフトを変えてもらうこともしょっちゅうありました。
日本だったらクビとはいかずとも、
同僚から白い目で見られるのは間違いないでしょう。
ちなみに小学校へ息子を迎えに行くと、
約半数はお父さんが迎えに来ています。
日本だったらあり得ない光景ですよね。
間違いなく悪い噂が立つでしょう(笑)。
海外では会社よりも自分や家族の時間を大切にするので、
大切な仕事があっても普通にバケーション(有給休暇)に行きます。
僕も重要なクライアントの仕事を扱っていたとき、
サプライヤー(取引先)のマネージャーがバケーション中で、
戻ってくるまで話が進められないことがよくありました。
それを日本の顧客に納得してもらうのが大変でしたね。
「有給休暇で話が進められないとは何事だ!」って絶対言われますからね....。
でも海外ではそれが普通です。
③約束守らない
これは仕事だけでなくプライベートでもそうです。
「今度の日曜日○○しようね」と約束までしておきながら、
普通に無連絡ですっぽかされるということはよくあります。
僕は「どうせ来ないだろうな」と期待してないので何とも思いませんが、
ザ・日本人の妻は「約束したから自分たちも行かないと」と気を使いがちなところがあります。
①でもお話ししましたが、「○○までに○○しますから」と言って、
約束を守ってくれる人は少ないです。
大抵はこちらから何度もプッシュしないと、
約束通りに動いてくれません。
④謝らない(言い訳する)
日本人の口癖は「すいません」ですが、
海外の仕事環境において自ら謝罪する外国人は少ないです。
明らかに自分に落ち度があったとしても素直に認めず、
かなりの高確率で言い訳します。
そこで腹を立ててはいけません。
日本では社員は会社の代表です。
だから、同僚の不手際でも社員が代わりに謝罪することが普通です。
でも海外は個人主義なので「他人のミスは他人のミス」と考えています。
どんなにそのことを責めても「だって俺やってねーし」みたいな感じです。
あんまり強く言いすぎるとその人の心証を害してしまい、
その後の取引にも影響を及ぼします。
彼らは社員ではなく一人の人間です。
気分が悪くなるようなことを言えば彼らも怒ります。
僕もヒートアップして大げんかしたことがありますが、
普通に電話をガチャ切りされます。
日本みたいに「謝罪しろ!」と言ってもまず謝りません。
(謝罪されても嬉しくないから僕はそんなこと言いませんが..)
日本人は謝罪大好きなので、ベトナム時代もに「謝罪文をよこせ」と言われることがよくありました。
でも、彼らは謝罪という文化がないので、
なかなか速やかに応じてくれないですよね。
しびれを切らしてプッシュをし続けたら、
ようやく謝罪文を送ってくれるんですが、
多分名前のところだけを打ち換えただけのテンプレート文書。
それでお客さんは納得するみたいですが、
あんなものもらって嬉しいのかなと僕はずっと思ってました。
もしあなたが海外旅行に行って、
ホテルやレストランでトラブルに巻き込まれたら、
日本みたいに大声を上げたらいけません。
彼らの心証を害してしまうと協力してくれなくなります。
そういう時はフレンドリーに、
「君のミスじゃないのはわかってるんだけど、
こっちも困ってるんだ。なんとかしてくれないかな」
と彼らの味方になっておくと気持ちよく対応してくれます。
間違っても「上の人間を呼べ!」とか言ったらだめですよ。
まとめ
海外では日本では体験しないようなフラストレーションがたくさんあります。
でもそれは、日本人的思考で考えるからフラストレーションになるだけであって、
彼らにとってはごく当たり前のことをやっているだけなのです。
海外旅行に行ったときに「日本じゃありえない!」と文句言う人がいますが、
そもそも日本じゃないから日本と違うのは当たり前です。
そういう発言は恥ずかしいのでやめましょうね。
外国人が日本にやってきて
「僕の国だったらあり得ない!」
と文句言ったらどう思いますか?
「いや、ここお前の国じゃないから」と思うはずです。
そういうフラストレーションすらも楽しめるようになったら、
あなたは海外旅行上級者です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。