英語ビジネスレベル最短への道 海外移住・海外就職ブログ

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これから海外就職する人へメッセージ【恥ずかしい失敗談】

これから海外就職する人、もしくは海外就職を考えている人は今日の記事をぜひ読んで欲しいと思います。

 

僕が海外就職したばかりの頃の失敗談を暴露します。

 

僕ほどひどい失敗ではなかったとしても、

多くの海外移住者は同じような問題を少なからず経験していると思います。

 

今日お話しすることを理解しているのといないのでは、

海外生活で感じるストレスがまったく違うものになります。

 

現地の人々とよい人間関係を築くためにも、

必要不可欠な考え方をシェアしたいと思います。

 

僕の海外就職失敗談

僕はこのブログで「日本人は寛容性が低い」とか偉そうに言っていますが、

実は過去の僕自身が寛容性の低い人間の一人でした。

 

僕が海外に移住したのは今から約10年前。

最初の移住先はベトナムです。

 

ご想像の通りベトナムは日本ほどオーガナイズされていません。

というか秩序のかけらも感じられないことのほうが多いです。

 

激務と理不尽な客対応のストレスもあって、

毎日のようにキレていた記憶しかありません。

 

中でも一番印象に残っているのが、

スタッフの仕事の遅さです。

 

朝お願いした仕事を帰宅直前になっても終わらせておらず、

しょっちゅう文句を言っていました。

 

「5分もあればできる仕事に何時間かかってるんだ!?」

 

自分で処理したくてもベトナム語が話せないので、

現地スタッフにお願いするしかありませんでした。

 

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僕は日本でオフィスワークをしたことがなく、

いつも現場で一人の仕事だったので、

チームで仕事をするということに慣れていませんでした。

 

自分基準でしか考えることしかできなかったので、

他人の仕事ペースが遅いことがまったく理解できなかったのです。

 

「日本人ならこれぐらいの仕事すぐ終わらせるのに..」

 

この思いが根底にあったので、なおさら現地スタッフの仕事ぶりに怒りを感じていました。

 

郷に入っては郷に従え

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でも、我々日本人はベトナムの人々からするとよそ者なわけです。

 

「彼女たちには彼女たちのやり方がある」。

 

現地の文化を尊重してあげないと海外就職は上手くいきません。

 

日本的なやり方を押し通そうとする人ほど、

現地の人々と確執ができてしまい、人間関係がうまくいかなくなります。

 

とはいえ、日本側のスタッフ(日本にいる人)はそんな状況を理解できるわけもなく、

「なんとかしろ」、「はやくしろ」と圧力をかけてきます。

 

あなたがもしランドオペレーターになるのであれば、

このジレンマは日常茶飯事です。

 

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日本側は日本的なやり方を押し通してくるが、

現地側は現地のやり方に合わせなければならない。

 

例えばベトナムにはシエスタ(昼寝)の文化があります。

 

昼寝の時間は問答無用で働きません。

 

僕たちはそれを許容していたとしても、それが理解できない日本側のスタッフは「早くしろ」とまくし立ててくるわけです。

 

仕事に対する責任感の違い

僕は今まで3つの国で働いてきましたが、

日本人ほど仕事に対する責任感の強い国は一つもありませんでした。

 

同じ会社のスタッフだけではなく、取引先も同じです。

 

仕事がすごく雑な人々も結構います。

 

明らかに先方のミスであっても特に詫びることもなく、

言い訳ばかりで責任逃れをしようとすることもしばしばありました。

 

そのたびに僕は「ふざけんなぁー!」と相手に怒りをぶつけていました。

 

でも、この姿勢は相手の反感を買うだけで非建設的なあり方です。

 

日本なら先方が「申し訳ございません」と下手したら菓子折りでも持って来かねない状況です。

 

でも、海外でこれをやるとむしろ逆効果です。

自分の怒りをぶつけることによって協力してくれなくなります。

 

怒るのは逆効果

 

例えばホテルで予約に不備があった場合、

日本ならフロントに伝えれば大抵の場合対応をしてくれます。

 

海外では空室に余裕があればフロントで対応してくれますが、

満室でどうにもならないときは、

 

「ごめん、満室だからお手上げだわ」

 

といってそれ以上対応してくれません。

 

それがたとえホテル側の不手際であったとしてもです。

 

こちらとしては自分たちに落ち度がないし、

このままではお客さんから大クレームになるので、

当然文句を言うわけことになります。

 

でもそこでフロントスタッフを怒鳴りつけたところで、

フロントスタッフはますます協力してくれなくなるだけです。

 

フロントスタッフからすると、

 

「予約したんリザベーションスタッフやし、俺関係ないから」

 

という状況なんです(もちろんそんなこと言いませんが)。

 

団体主義の日本からするとあり得ない考え方ですが、

個人主義の視点からすると筋が通っていると言えます。

 

あまりにもこちらがヒートアップしすぎると、

奥に引っ込んで出て来なくなってしまいます。

 

日本的感覚からするとあり得ないと思うでしょうが、

その感覚は捨てないと現地の人々と良い人間関係は築けません。

 

ちなみにこういうときの正解は、できる限りフレンドリーに接することです。

 

「今回の件、君のせいでないのはよくわかっている。

こんなことに巻き込まれて君も大変だろうが、僕たちも困っているから助けてほしい」

 

と笑顔で接するとかなり協力的になってくれます。

 

うまくいかなくて当たり前

ストレスやフラストレーションを感じるのは仕事だけではありません。

 

日常生活でもイライラすることはたくさんあります。

 

ベトナム時代には、ピザ屋でオーダー後40分まってもピザが出てこなかったことがあります。

しかも途中何度もスタッフに確認したにも関わらずです。

 

腹ペコでレストランに入り、さんざん待たされたあげくオーダー後40分してから、

 

「ごめん、注文したピザ売り切れだわ」

 

と言われ、ブチギレしてレストランを出て行ったこともあります。

 

カナダで永住権の書類の郵送を待っているときも、

自宅にいたにもかかわらず数日連続で不在通知(オンラインで確認できる)にされ、

電話で配達会社のスタッフとバトルしたこともあります。

 

当時は精神的にかなり追い込まれていた時期だったので、

感情をまったくコントロールできていませんでした。

 

日本だと客が電話越しに怒っていてもきちんと対応しますが、

海外では客がヒートアップしたら普通に電話をガチャ切りします。

 

お店や事務所で長時間待たされることも日常茶飯事です。

 

マンションのファイヤーアラームが2年で10回以上作動して、

そのたびに19階からロビーに避難して結局何事もなかったとしても、

コンシェルジュや管理会社からお詫びどころか状況説明すらありません。

 

でも、海外生活ってそんなものです。

うまくいかなくて当たり前。

むしろ日本ほどきっちりしているのが異常なんです。

 

 

 

許したほうがお互いに楽

 

僕もようやく心に余裕が持てるようになり、

今では海外で感じるある種の理不尽さに

イライラやストレスを感じることはなくなりました。

 

もしさっきのファイヤアラームの件が日本で起こっていたら、

ごった返すロビーでコンシェルジュを怒鳴りつける人が必ず一人はいるはずです。

 

「説明しろ!」

「お詫びをしろ!」

「誠意を見せろ!」

 

でも少なくとも僕がロビーに降りた10回のうち、

一人として声を荒げている住人はいませんでした。

(ちなみに10回目以降は避難すらしてません)

 

不機嫌になって損をするのは自分です。

 

人生の貴重な時間を嫌な気持ちで過ごすことになるし、

怒りを他人にぶつけることで人間関係に傷がつきます。

 

「すべき」「ねばならない」を手放して相手を許すことで、

海外生活で感じるストレスはなくなります。

 

あなたがこれから海外就職をするのであれば、

 

「日本はこうだから」

 

と日本の価値観を押し付けることだけはどうかやめてください。

 

自分がそういう無様なあり方をしてきたからこそ、

あなたには同じ失敗をしてほしくありません。

 

外国人が日本にやってきて、「自分の国ではこうだから」と

彼らの価値観を押し付けてきたら嫌ですよね。

 

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これからはグローバル化ではなく、ボーダレス化が進む世の中になります。

 

他者の価値観を許容し互いに尊重しあうことで、

この世界から争いは消えていくでしょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。