依頼をする表現を学んでいるとCould you~?という言い回しが出てきますよね。
これは丁寧な表現だから、人にお願いをするときに便利な表現であると教えてもらったと思います。
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英語表現を固まりで覚える
僕が推奨する最短で英会話力が上達する方法は「表現をかたまりで覚えてそのまま使う」というものです。
ですから、単純に英会話が上手になりたいというのであれば、その表現をそのまま使えばいいので、わざわざ「なぜCan youよりもCould youのほうが丁寧なのか?」ということについて知る必要はありません。
ただ理屈を理解しておいたほうが、後々で他の表現を学ぶ時に役立ちます。
「かたまりをそのまま使う」という方法は上達スピードは速いですが、会話力は上がる半面、基礎がまったくできていません。
そうすると、英語レベルがあがり壁にぶつかった時に乗り越えることができなくなってしまいます。
「表現をかたまりで覚える」のは即効性があり、上達も自覚しやすいので勉強に挫折しにくくなるからおすすめですが、余裕が出てきたら基礎的なことも並行して学ぶのがよいです。
Could youのCouldは過去形ではなく仮定法
ちなみに僕は文法博士ではないので、用語などが間違っている可能性があります。その点は事前にご了承ください。
Could youがCan youよりも丁寧な表現であると習った時は、「なぜ過去形にすると丁寧になるんだろう?」と思いませんでしたか?
Could youが丁寧な表現になるのは、過去形だからではなく仮定法だからです。
仮定法というのは「もし~なら、○○する(のに)」というような形のことです。
例えば以下のような例文があったとします。
I will go if I have time (時間があったら行きます)
これは直接法というらしいです。
I would go if I had time(時間があったら行くのになあ)
これが仮定法です。過去形を使ってますが過去のことについて話しているわけではありません。
仮定法というのは必ずしもIfと一緒に使うわけではないです。
I hope I can do (できるといいなあ)
I wish I could do (できたらいいんだけど) 仮定法
ここまで聞けば、なぜCould youが丁寧な表現なのか、もうお分かりだと思います。
Can you ~?は「~してもらえますか」ですが、Could you~は「(もし可能であれば)~していただけますか?」となります。
Could youを日本語に訳す時、( )内のもし可能であればの部分は訳しません。
単純に~していただけますか?とだけ理解しますが、ニュアンスとして「もし可能であれば」というものが含まれています。
I want to と I would like to も同じ理屈です。
I want toが「~したい」という意味なのであるのに対し、I would like toは「(もしできるなら)~したいのですが」という意味になります。
( )内の表現は何でもいいです。差支えなければとか、ご迷惑でなければ、とか。
だからCould you や I would like toという表現は、現在形の「それ」よりも丁寧な表現になるのです。
仮定法は覚えとくと便利
英語が第二言語である我々にとって、もし仮定法が正しく使えていなくても言いたいことは伝わります。
でもできるだけネイティブに近いレベルを目指すのであれば、仮定法は理解しておいたほうがいいです。
固まりとして覚えておいたほうがいい、よく使う表現をいくつかご紹介します。
I wish I could go (行けたらいいんだけど)
I wouldn't do that if I were you. (僕だったらやらないね)
What would you do? (あなただったらどうしますか?)
赤字になっている「たら」がミソです。全部仮定の話ですよね。
ネイティブと会話をしていると結構仮定法が出てきます。慣れるまでは、使いこなすのは苦労しますが、慣れてしまえばそれほど難しいものでもありません。
今日は以上です。
いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
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