カナダ在住日本人ブログ --英語ビジネスレベル最短への道 海外移住・海外就職ブログ--

カナダ在住日本人ブログ-延べ5000時間以上英語の勉強に費やした僕が英語の上達法やマインドセットをシェア。現在カナダ在住。3つの国に移住した経験を活かし、海外移住・海外就職に役立つ情報を発信中。Sponsored by PronunciationPro,Lingoda.com,Grammarly,italki

カナダ在住者のためのオンラインビジネス相談会開催中!詳細ははこちらをクリック。

ビジネス英語コーチングを再開しました!

オールイングリッシュ化について個人的に思うこと

日本では学校の授業を英語で行う「オールイングリッシュ化」が進められているようですね。

今日はオールイングリッシュ化について個人的に思うことを書いて行きたいと思います。

 

オールイングリッシュ化は効果あるのか?

オールイングリッシュにすることによって日本人の英語力があがるのか、ということに関してまずは考えてみます。

僕個人の意見としては、「誰が教えるか」が一番重要だと思います。

 

オールイングリッシュ化にあたり、ネイティブの先生が教えることを義務化するなどすれば効果はあると思います。

日本にはJETプログラムというプログラムがあり、海外の若者を日本に招き公立学校に配置するなどして、英語を教えてもらっています。

ですが、JETプログラムの中には英語が母国語でない国の若者も含まれています。

もちろん事前に英語の能力チェックなどは行われていると思いますが、英語を学ぶのであればネイティブから学ぶべきだと思います。

 

なぜかということを説明するにあたり、一つの実例を紹介します。

息子は現在カナダの幼稚園(義務教育)に通っています。その息子が保育所に通っていた時に聞いた話です。

ある父兄が学校の先生から「家で子供に英語で話しかけないでほしい」と言われたそうです。

その理由は「変な英語を覚えてしまうから」です。

 

つまり英語がネイティブでない人が英語を教えると変な癖がついてしまうということです。

 

このブログでは何度も登場するシングリッシュですが、もしシンガポール人が日本人に英語を教えた場合、内容は教科書等に沿ってすすめるのでおかしな文法を身に着けることはなかったとしても、発音に関しては彼らの癖が染みついてしまうおそれがあります。

 

日本の英語の先生が教える場合も同じです。「カタカナ英語」の癖が染みついてしまうと大人になってから矯正するのが難しくなってしまいます。

なかには英会話が得意でない英語の先生もいらっしゃいます。

その人が無理やり英語で授業をしたとしても、その人の会話の癖(間違った言い回し)が身についてしまう恐れがあります。

 

そして英語で授業の内容をうまく説明できなかったとしたら、著しく学習定着率も低下してしまうと思います。

 

日本にオールイングリッシュは定着するのか?

日本は授業を英語化するのに向かない国だと思います。

例えばシンガポールのように複数の民族が異なる母国語を持つような国であれば、共通コミュニケーションの手段として、英語で授業をすることは必要不可欠です。

 

知り合いの話ではタガロク語を話すフィリピン人も、北部と南部の人間がコミュニケーションをとる際は英語で話すことがあるそうです(通じないことがあるので)。

インドも住む地域によりHindiやPunjabなど話す言語が異なります。彼らの間でコミュニケーションをとる場合は英語を話す必要があります。

 

こういった国は英語で授業を行うことに適した国だと思います。

 

もし日本で英語で授業を行った場合、「わからないから日本語で説明してほしい」と生徒に言われ、結局日本語で説明するはめになるという結末が見えるような気がします。

また日本人同士で英語で話すことに照れを感じるので、仮にESLの先生のみで英語の授業を行って、生徒同士で会話練習をしても積極的に英語を話すようにはならないと思います。

 

会社のオールイングリッシュ化

学校だけでなく、日本の会社の中でも英語化が進んでいるという話を聞きました。

英語で話すことを義務づけるということは、アウトプットの機会を増やすという点では素晴らしい試みだと思います。

 

しかし、上述したように英語が得意でない人間が英語で指示を出すなどした場合、作業効率が著しく低下する恐れがあります。

結局面倒くさくなって、日本語で話すようになるのではないでしょうか?

 

実は会社の公用語を英語にしても、ある一定のレベルからは英語が上達しません。

例えばシンガポールで働いていた時の体験談をお話します。

 

彼らは英語はペラペラですが、文法や発音はめちゃくちゃだと過去のブログで言いました。

そしてネイティブが使うような難解な言い回しやスラングは理解できないこともよくあります。

 

つまり、もし彼らと英語力が同じ、もしくは自分のほうが上だった場合、彼らと会話することによって学べることが何もないということです。

言い換えるならば、彼らと同じレベルになることはできても、それ以上上達することはできないということです。

 

こういう場合にさらに上達したいのであれば、自分で学習するしかありません。

 

同じように日本の企業でも、その会社で一番英語が上手い人と同じレベルまで上達することは可能ですが、それ以上上達することは「英語を公用語にする」という方法だけでは不可能です。

社内にネイティブがいるのであれば話は別ですが。

 

オールイングリッシュ化よりも使える英語を教えることのほうが大切

日本人がアジアでもワーストクラスの英語レベルなのは、教える内容に問題があるからです。

もし英会話力を上げたいという目標があるのであれば、難解な文章読解をさせるよりも「日常会話で役に立つ英語表現」を教えることのほうが大切です。

 

日本人は英語の読み書きはそれなりにできます。でも会話がまったくと言っていいほどできないのは「会話に必要な表現」を学んでいないのと、圧倒的なアウトプット不足が原因です。

 

したがって、抜本的に学習内容を見直さないとオールイングリッシュ化をしたところで、日本人の英語力は向上しないと個人的には思っています。

 

今日は以上です。

 

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。

メインブログを読んでいない方へメッセージがありますので、下の記事を読んでもらえると嬉しいです。

 

www.theloablog.com