近年は訪日外国人の数も増え、急速に国際化が進みました。来年には東京オリンピックも控え、もはや外国人はビジネスターゲットとして軽視できない存在になりました。
ひと昔前までは「英語なんか話せなくても暮らしていける」というのが日本社会の常識でしたが、これからは英語が話せないとできるビジネスが限定されてしまう時代がやってきます。
英語の学習というのは年齢は関係ありません。40代、50代になってから英語を始めてもビジネスレベルになることは十分可能です。
英語の素晴らしさは、趣味にもスキルにもできるところです。
今日の記事はこれから英語を始める人、今現在英語を学んでいる人の両方に共通して役に立つ内容になると思います。
「勉強」という言葉を使わない
「英語が話せるようになりたい」と思って英語学習を始める人はたくさんいます。
しかし英語学習というのは最も挫折をしやすい習慣の一つです。
このブログにもいくつか英語学習に挫折しないための記事を書いていますので、よろしければそちらも参考にしてみてください。
僕個人として思うのは「英語を勉強する」という表現が良くないと思っています。
「勉強」というワードは無意識的に「苦労」や「努力」を連想させます。
苦労はつらいものというイメージがありますし、努力には「我慢して一生懸命取り組まなければならない」というニュアンスがあります。
だから「英語を勉強しています」という言葉を使うことは、英語習得をつらいもの、大変なものにしてしまうおそれがあります。
英語を話すのは楽しいこと
英語学習に挫折しないためには、マインドセットを「つらいもの」から「楽しいもの」に変える必要があります。
英語が話せるようになることは楽しいことです。外国人の話すことが理解できたとき、自分の英語が通じたときの感情は、言葉で表せないほどの喜びです。
英語学習がつらくなってきたら、自分が英語をペラペラ話せるようになったときの感情を味わってワクワクすることをやってみてください。
ゲームをやる人は共感してもらえると思いますが、RPGでキャラクターのレベルが上がるのは嬉しいですよね。
強敵を倒せるようになったり、使える技や魔法が増えたりするとますますゲームが楽しくなります。
ゲームの世界ではその感情を味わえるのに、現実世界では「成長」に喜びを感じることができない人が実に多いです。
RPGゲームと違う点は、英語習得は一生もののスキルで人生を変えることができるだけの力を持っているということです。
結果がでないのは取り組む姿勢に問題がある
ここからは多少厳しいことを言います。
インターネット上ではよく「あの教材は詐欺だ」とか「全然結果がでない」という声を見かけます。
もちろん巷には全然役に立たない詐欺教材も出回っているのも確かです。しかし、中には優れた教材であるにも関わらず「結果がでない。詐欺だ」と言っている人もいます。
こういう人はおそらくどんな教材を使ったとしても結果がでることはありません。
それは教材に問題があるのではなく、本人の取り組む姿勢に問題があるからです。
これは英語学習だけに限った話ではありません。
依存的な人に多い傾向ですが、「自分の人生を他人によくしてもらおう」とか「自分がうまくいかないのは他人のせいだ」と考えている人は、うまくいかないことが多いです。
ビジネスの世界でもよく見かけますが、成功者に「どうすればいいでしょうか?」という質問をしている人がいます。
「どうすればいいか」を自分で思考する努力もせず、成功者になんとかしてもらおうという依存的な姿勢が、根本的にうまくいかない原因だということに気づく必要があります。
成功者からのアドバイスでうまくいけばラッキーだし、うまくいかなければ「あの人の言うことは間違っている」と他人のせいにできるので、自分が傷つくことはありません。
そういう人たちにとっては、どんな優良教材であっても詐欺になってしまいます。
自分で努力はしないけど、うまくいかないのは教材(成功者)のせいだと思っているからです。
あなたの子供が名門サッカークラブに入部したとします。
名監督の指導の下練習に励みますが、全然上達しません。
それをチームや監督のせいにして批判する人はほとんどいませんよね。自分の子供の取り組み方に何かしらの問題があるから上達しないと考えるのが普通です。
英語は見えないレベルで少しずつ上達する
英語というのはできるようになるまでに時間がかかるんです。当たり前のことなんですが、このことを理解していない人が実に多いのが英語学習に挫折する理由でもあります。
まったく英語が話せない人がどんなに一生懸命24時間勉強しても、1日で英語がペラペラになることはありません。
英語というのは本当に分かりにくいほど少しずつ上達していきます。それが見えないからこそ「結果が出ない」と勘違いしてしまいます。上達はしているのです。でも見えない(わからない)だけです。
その人の求める結果が何かは人によって違いますが、いきなりネイティブレベルになることは不可能です。それは最終目標にすべきで、短期的な目標も同時に設定しないと、いつまでたっても目標(ネイティブレベル)にたどり着けない苦痛を味わい、挫折してしまうのです。
スポーツに置き換えるならば、弱小チームが県大会を優勝できるレベルまで成長したにも関わらず、全国優勝に固執するあまり、自分たちの実力のなさに落胆しているようなものです。
短期的苦痛と長期的快楽
英語上達に一番必要なことは「継続すること」です。
苦痛なことを継続するのは難しいです。だからいかに苦痛を減らすかということを工夫しなければなりません。
TOEICなど試験のために英語を勉強している人も、その試験をゴールにするから苦痛になります。
その試験で望む結果を手に入れた後の自分を想像し、その理想の自分が物質的に得るものやその時の感情をゴールに設定することができれば、苦痛はやわらぐはずです。
人間は苦痛を避け、快楽を求める習性のある生き物です。
大半の人は、英語学習をつらいものだと考えるから苦痛を避け、「サボる」という快楽の方に行ってしまうのです。
でも長期的に見れば、英語が話せるようになることから得るギフト(快楽)のほうが大きいのです。
だから英語学習をどれだけ楽しいものにするか、もしくはゴールを達成した自分の姿をいかに楽しむかということが重要になります。
今日は以上です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。