今日は英語学習をしているみなさんに残念なお知らせがあります。
英語は下手になります。
My English is getiing rusty.
Rustは錆という意味です。直訳すると「英語が錆付いてきた」という意味になりますが、「下手になってきた」とか「なまってきた」という意味で使う表現です。
ちなみに、Lose one's touchという表現も「下手になってきた」という意味で使う表現です。
海外に住んでいるのに英語が下手になる?
海外に住めば英語が話せるようになるかと言うと、そういうわけではありません。
下手すると1日に一言も英語をしゃべらない日もあります。
配偶者が日本人でない場合は自宅で必ず英語を話す機会がありますが、夫婦がどちらも日本人の場合、自宅で話すのは日本語のみです。
仕事で英語を使う機会があれば英語が錆付くこともありませんが、人によっては仕事でもほとんど英語を話す機会がない人もいます。
僕が最後に働いた日系企業は、社内の言語も完全に日本語で取引先と会話する機会がほとんどない(なぜかスタッフも電話をせずメールでやりとりが中心)状況でした。
「ここは日本か?」と錯覚するぐらい英語を話す機会がありませんでした。
結局3か月も経たないうちに会社を辞めました。
英語のセンス(才能)がある人にはピンとこないかもしれませんが、僕のように「努力」で英語が話せるようになった人間からすると、週末に日本語オンリーで過ごすだけでも週明けに英語がスムーズに話せなくなるようなことが結構あります。
「一度英語を身に着けると、今後一生英語が話せなくなることはない」ということは絶対にありません。
子供の頃海外に住んでいて英語をペラペラ話していた子供が日本に本帰国し、英語がまったく話せなくなってしまうというのはよくあることです。
もし、「英語を一度習得すれば二度と話せなくなることはない」のであれば、このようなことは起こりようがないからです。
驚くかもしれませんが、「日本人が日本語を話せなくなってしまう」こともあるんです。
成人するまで日本で暮らしていた人などが、戦争などの影響で海外に残らざるを得なくなり、完全に現地語しかない環境に長期間いると日本語すら話せなくなってしまいます。
前働いていたホテルの韓国人のボスのおばあさんは日本人ですが、彼が物心つくころには日本語が話せなくなっていたそうです。
晩年にアルツハイマーにかかり、突然日本語を話すようになったと言っていました。
今もローカルの企業で働いていますが、基本現場仕事なので会話をする機会はあまりありません。
そうするとどんどん「日本語脳」になっていくんです。
正確にいうと「英語が下手になっている」というわけではなく、「英語がスムーズに出てこなくなる」という状況です。勉強は続けていますから、知識としては増えています。
昔は仕事で自信満々に英語をバリバリ話していたのに、日本語脳になってしまうことで英語がスムーズに話せなくなり、それが原因で自信を失ってさらに話せなくなるという負のスパイラルです。
英語力の維持のためにはアウトプットする環境が必要
日本語脳から英語脳に切り替えるためには「アウトプット」の回数を増やすことが大切です。
そして、毎日継続することが大切です。
「聞く」というインプットによって英語脳に切り替えることもできなくはないですが、アウトプットに比べると効果は薄いです。
「読む」インプットはほぼ英語脳の切り替えに役に立たないと個人的には思います。
TOEICでハイスコアを取る人は日本にたくさんいます。
英語の知識だけで見ると日本人は世界的に決してレベルが低いというわけではないと思います。
ただ圧倒的にアウトプットの機会が欠如しているだけです。
海外で長い間英語を使って仕事をしてきた自分も、数か月英語から離れるだけで一気に英語が話せなくなるぐらいなので、日本にいてまったく英語を話す機会がない人はなおさらスピーキング力を維持するのは大変だと思います。
今まで英語に費やした時間を無駄にしないためにも、アウトプットの時間を増やし英語が錆びつかないようにする必要があります。
↓こちらの動画で「英語脳」に切り替える方法を解説してくれています。
調子がいい時は無意識で英語がペラペラ話せるんですが、調子が悪いと「日本語の文章を英語に翻訳する」ようになってしまうんですよね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。