※本記事の内容はフィクションです。特定のサイトに対する批判等ではありませんので、事前にご了承お願いします。
たった30日で英語ペラペラかぁ・・・
何してるの?
ああ、英語のおすすめ教材の比較サイトを見てたんだよ。
どれどれ・・・。
この教材なんかいいんじゃない?「1日5分聞き流すだけでネイティブレベルに」だって。
ああ、それ僕もいいなって思ってたんだ。この比較サイトを運営してる人も一番のおすすめみたいだよ。
値段は・・・。さ、3万円!?
3万円で英語ペラペラになるなら安いもんじゃないか。よし、カートに入れるっと。
ちょっと待ちな。
きゃっ!びっくりした・・・。
出たーーーー!!
あんたら、そのサイトよく見たのか?
どういう意味よ?
適切な英語教材の選び方
そのサイトは信頼できるサイトなのかってことだ。
信頼できるもなにも・・・、英語学習について書かれたサイトだけど・・・。
使える英語表現もたくさん紹介されてるし、オンライン英会話スクールの徹底比較記事まであるわよ。
それに検索順位も1位だよ。ということは信頼できるサイトってことじゃないの?
やれやれ・・・。
何が問題なの?
検索順位が1位なのは、Google的に信頼できるサイトだからだ。だからといって英語学習者にとって信頼できるサイトとは限らないぜ。
意味がわからないんだけど・・・。
別に嘘の情報が書いてあるとか、そういう意味ではない。記事の内容をよく見て見な。
えーと・・・。ビジネスで使える表現10選。カジュアルな挨拶10選・・・、依頼するときに役立つ表現10選だって。
あっ、わかった!
全部10選ばかりだから怪しいってことでしょ!?
バカか、お前は。
ムキーーー!!
あんたら、このサイト見てどう思う?
どうって・・・。いろんな情報が載っていて便利だと思うけど。
記事の内容は?
とても役立つ情報ばかりでいいサイトだと思うわ。
・・・・・・・
何か問題でも?
あんたら、この記事の執筆者調べたか?
見てないけど・・・。えーと、英語学習マンっていう人が書いてるみたい。
企業ではなく、個人が運営しているサイトだな。
それが何か?よくあることじゃないの。
・・・・・。
このサイト運営者は本当に英語を勉強している人物なのか?
してるに決まってるでしょ。これだけたくさんの表現を紹介してるんだし・・・。
わかってないな・・・。
いい加減答えを教えてくれよ。
ここで紹介されているような記事は、調べれば誰でも書けるってことだ。
つまりどういうこと?
このサイトは英語学習者が作成したものではなく、ただのアフィリエイターが運営している可能性があるってことだ。
あ・・アフィリエイター?ひょっとして詐欺?
おっと、アフィリエイトはまっとうなビジネスモデルだ。何でもかんでも詐欺扱いすると人生損することになるぜ。
後でこの記事を読んでおくといい。
話を戻すが、このサイト運営者は実際に英語を勉強してると思うか?
でも・・・、この記事なんか「リスニング力アップに効果的な勉強法10選」とかあるけど・・・。
そんな記事はネットを調べれば誰でも書けるさ。それよりもこの運営者の英語学習の記録とか、個人的なエピソードとかの記事はあるのか?
・・・・・・・・ カチャカチャ
・・・・ない。
普通英語学習者なら、自分の勉強の進捗情報とか体験談などの個人的な記事を書くもんだろ。
確かに・・・。
じゃあ、このブログの運営者は・・・。
これはブログじゃない。英語学習サイトだ。
この管理人はただ英語に関する情報をかき集めてそれを公開しているだけかもしれないな。
別にそんなのどうでもよくない?質の高い情報を提供してくれてることには違いないんだし。
お前らは、英語をまともに勉強していない奴のおすすめ教材なんか欲しいのか?
それは・・・。言われてみれば確かにそうね・・・。
あんたがアフィリエイトサイトの運営者だったら、どんな商品をおすすめする?
そりゃあ、使ってみて一番よかったものを・・・。
でも、実際は英語の勉強なんて1ミリもしてないんだぜ。
じゃあ、どうやって商品を勧めるんだよ。
こういったキュレーションサイトの強みは網羅性だ。逆にいうと1つの商品に対しての情報が薄いということでもある。
つまり、そこに載っている情報は適当にネット上に落ちている情報をかきあつめて記事を書いているだけかもしれないということだ。
言われてみれば、1つの商品レビューの記事だったらこんなに薄い内容だと不自然だけど、これだけの比較サイトだったら少ない情報量でも見た目の違和感がないわ。
要するに実際に教材を使った上で商品を勧めているわけじゃないってことだ。
じゃあ、このおすすめランキングはどうやって決めてるんだ?
報酬の高い順番で決めている可能性が高いな。
でも、そんなことしたら信用失うんじゃ・・・。
ブログなら問題かもな。だが、これはアフィリエイトサイトだ。
それが何か?
ブログは読んでもらうのが目的だが、アフィリエイトサイトは収益をあげるのが目的だ。
別にあんた一人の信用を失ったって、いくらでも替えはいるからな。上位表示されている限り、黙ってても次から次に訪問者が来る。
じゃあ、私たち騙されたってこと?
別に詐欺でもなんでもない。管理人にしたらただ情報を提供しただけで、選んだのはユーザー自身だからな。
それに、ただの推測なだけであって実際はまっとうな英語学習者が運営しているかもしれない。
そうだったとしても、俺は見ず知らずの人間のおすすめ教材なんて欲しいと思わないがな。
じゃあ、どうやって決めればいい?
俺ならメンターとか尊敬する人物のおすすめする本や商材なら購入するがな。
信頼できる人物というのは普段から無料で良質な情報を提供しているものだ。
普段からその人物のブログなり動画なりををチェックして、自分が「信頼できる」と思うなら買ってもいいんじゃないか?
なるほど・・・。
だからこそ、たまたま訪れたサイトの情報を鵜呑みにするのはどうかと思うがな。運営者のことをよく知りもしないのに、よく信頼できるなって思うぜ。
他には、その教材の作成者自身が普段どのような情報を発信しているかをチェックするとかだな。
普段まったく情報発信をしていないのに、突然「これで英語がペラペラになります」なんて教材を販売しているのは怪しさ満点だと思うぞ。
英語サイトの運営者のことをよく知らないなら、教材作成者が信頼できる人物かを確認するといい。
徹底比較の罠
この記事はどうなの?「オンライン英会話スクール10社徹底比較しました」ってあるけど。
このサイトの管理人が、真面目にそれらのオンライン英会話サービスを利用したうえでその情報を提供しているなら、それらのサービスは全部ヤバいな。
意味がよくわからないんだけど・・・。
発想を逆転させて考えてみな。
えーと・・・わからないわ。
10社も利用しないといけないってことは、それらのサービスは全部効果ないってことだ。
何かしらのサービスを利用して、英語力が上達したなら、他の会社のサービスなんて受ける必要ないだろ。
確かに・・・。
でも、サイトで紹介するために実際に利用してみたのかも・・・。
だとしても、普段まったく英語を勉強していないヤツのレビューなんて参考になるのか?
言われてみれば確かにそうだな。
口コミ
でもこの商品の口コミすごくいいわよ。
その口コミが本物ならな。
どういう意味よ?
口コミなんていくらでも捏造できるだろ。
まあ、あくまでも可能性の話であって、全員が口コミを捏造してるなんてことはないだろうけどな。
でも、口コミ本物かどうかなんて見分けがつかないだろ。
東京都Aさん
は?
東京都Aさんって誰だ?
確かに存在しない人物の可能性はあるわね。
まあほとんどの場合は単純にプライバシー保護のためだろうがな。そういう可能性もあるってだけの話だ。
あとはテレビショッピングに出てくる棒読みのじいさんみたいな「○○のおかげで○○になりました」みたいなのは怪しいかもな。
なるほどねー。
あとはいいレビューしか載せていないサイトとか。
でもそれは本当にいいレビューしかなかったんじゃ・・・。
それもありうる。だが、どんな良書でもアマゾンのレビューでボロカスにこき下ろされたりしてるがな。
要するにいいものだったとしても、一定数の不満の声というのはどうしても出てきてしまうものだ。
確かに。でも悪いレビューを掲載したら売り上げが落ちるから、そういう情報は公開しないのは納得できるけど。
それじゃレビューの意味なくないか?
あっ!
まとめ
英語学習というのは人によって課題やレベルが異なります。そのため万人に再現性のある教材というのは存在しません。
他人の情報を参考にすることも大切ですが、自分の本当に求めている結果が得られる教材を選ぶようにしましょう。
人によっていうこともバラバラです。
今の英語業界では「聞き流しは意味ない」というのが通説ですが、人によっては「聞き流しによって英語力が上達した」と言う人もいます。
どちらが正しくてどちらが間違っているというわけではないと思います。
結局「人による」というところに落ち着くので、他人の情報を鵜呑みにしては自分に本当にあった教材を見つけることはできません。
僕がHapa英会話を一択で選んだのも、普段から質の高い情報を提供している上に、自分の欲しい情報(かゆいところに手が届くような英語表現)を発信していたからです。
適切な英語教材を選ぶためには「自分の求めている結果」を明確にする必要があります。
他人には効果があってもあなたには効果のない教材というものもたくさんあります。
そういうものを購入して「詐欺だ」と騒いでも、それはたまたま自分に合っていなかっただけと言う可能性もあるわけです。
比較サイトの情報はほどほどに、自分の信頼できる情報発信者を見つけて、その人のおすすめする教材などを購入するのがいいのではないでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。