カナダで2人、僕と息子が歩く道

離婚してシングルファザーになった著者がカナダで息子を育てる生活日記

家族でなくなる日。4人で過ごす最後の夜

家族で旅行に行った時のホテルにて

明日はいよいよカナダに帰国。

 

今夜が家族4人で過ごす最後の夜になる。

 

離婚届けにはサインした。

今日でぼくたちは家族を解散し、それぞれ別々の人生を歩むことになる。

 

長男は僕とともにカナダに戻り、次男は妻とともに日本に残る。

 

明日は次男の幼稚園が始まるらしい。

彼の制服姿を見るのは嬉しくもあり悲しくもある複雑な気持ちだ。

 

ぼくができることは彼の幸せを祈ること。

そして、できる限りの金銭サポートをすることだ。

 

いつか彼がカナダに戻ってこられるような環境も準備しておく必要がある。

 

次男の教育については最後まで妻と揉めた。

 

最後ぐらい感謝と笑顔で終わりたかったが、口論するほどお互いを責めるようなことになってしまったのは非常に残念だ。

 

ぼくがどうしても譲れない条件があったことが口論の原因。

でも、折れることにした。

 

今日でぼくたちは家族でなくなる。

 

もちろん、僕にとって2人の子供たちは家族であることに間違いはない。

 

いろんなことがあったカナダでの日々。

 

もうあの時の家族に戻ることはできないけど、その思い出はいつまでもぼくの心の中に生き続ける。

 

日本に帰ってきて数日は涙が止まらなかった。

毎晩のように泣いていた。

 

でもそれがいつからか、「悲しい」「さみしい」という感情を感じなくなり、涙を流すことはなくなった。

 

家族としては終わってしまったけど、これで関係が終わるわけではない。

 

これは終わりではなく始まりなのだ。

いつまでも泣いている場合じゃない。