カナダで2人、僕と息子が歩く道

離婚してシングルファザーになった著者がカナダで息子を育てる生活日記

考えたくない、でも忘れたくない。

昨日(9/2)は息子の学校が始まる日だった。

 

そして、本来であれば次男のKindergartenの開始日でもある。

離婚を決める前にRegistrationしていたので、学校側は次男が来るものだと思っている。

 

8月にメールでKindergartenに関する連絡が来ていた。

 

Graduation Entryと呼ばれ、環境に慣らすために毎日短時間だけ学校に行くという仕組み。

 

フルタイムになるのは1週間後からだ。

 

息子はRed Teamになったとメールが届いた。

 

学校側には申し訳ないが、離婚が決まってもキャンセル報告はしなかった。

次男がいないという事実を受け入れたくなかったのだと思う。

 

当日(9/2)、学校から電話がかかってくる。

 

「Kay(次男)が来なかったけどどうしたの?」と。

 

そこで初めて事情を説明した。

 

離婚して彼は日本にいる。

そして、カナダに戻ってくることはない、と。

 

それを伝えるのが精いっぱいだった。

 

ときおり、次男がいないKindergartenの様子が脳裏に浮かぶ。

 

本来であればそこにいたかもしれない彼がいないという事実。

その事実がぼくを苦しめる。

 

その様子が頭に浮かぶたびに、急いでその思考をかき消す。

 

考えるとつらくなるから。

 

痛みが深くなる前に忘れるようにしている。

 

 

執着するから苦しくなる。

だったら忘れてしまえばいい。

 

忘れることは悲しいことだけど、それで傷つかずに済むのであれば忘れたほうがいい。

 

でもやっぱり忘れたくないという自分もいる。

 

長男がKindergartenに初めて行く日の写真。当時の家族は希望にあふれていた