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海外在住者が語るバイリンガル教育に失敗しないために大切なこと

今日はバイリンガル教育の難しさについてお話をしたいと思います。

日本でも英語教育が過熱しており、お子さんが小さいころからバイリンガル教育に力を入れている親御さんも多いと思います。

 

英語は生涯役に立つスキルであり、趣味にもなるのでお子さんに英語を教えることは素晴らしいことだと思います。

 

しかし、予想以上にバイリンガル教育というのは難しいので、今日は僕自身が考えるバイリンガル教育の難しさについてお話していきたいと思います。

 

子供は吸収するのも早いが忘れるのも早い

小さい子供は第二言語の習得スピードが速いです。大人のように日本語回路が出来上がる前に英語に触れあっているためか、頭で考えて英語を話すというよりは体に英語が染みついているような感覚で英語を話します。

 

しかしこのスポンジのような吸収力は当然日本語に対しても働くわけです。

 

海外在住者の親子でよく聞く話が、「日本に数か月一時帰国したら子供が英語を忘れてしまった」と言う話です。

 

日本語教育に力を入れている海外在住の親は、夏休み(こちらの学校は6月いっぱいで夏休みになります)に一時帰国した際に、日本の学校に子供を通わせる人もいます。

 

7月から日本の夏休みが始まるまでの約1か月ほどですが、その短い間に完全な日本語環境に染まるだけで英語を忘れてしまう子もいます。

先日息子の学校のカウンセラーと話した際も、インドに一時帰国していた子供が戻ってきて英語を忘れてしまったという相談を受けていたという話を聞きました。

 

普段英語をペラペラ話している子供ですら、そんな短い期間で英語を忘れてしまいます。このことからもバイリンガル教育がいかに難しいかということがわかると思います。

 

大切なことはとにかく継続すること

他にもよく聞く話が「子供が小さいころに海外に住んでいて、普通に英語も話していたけど、その後日本で暮らすようになって完全に英語を忘れてしまった」というものです。

 

正確には潜在意識レベルでは英語は忘れていないのですが、意識的にその知識を引っ張り出すことができていないのです。

 

先ほどの章で説明したように、わずか数か月日本語環境に染まるだけでも英語を忘れてしまいますので、この家族のように本帰国して日本が生活の拠点になった場合は完全に英語を忘れてしまうことは容易に想像できます。

 

ましてや、最初から日本でずっと暮らしている家族がお子さんにバイリンガル教育をしようと思うならば、さらに難易度は上がると思います。

 

以上のことから子供のバイリンガル教育に必要なのは、短期間にたくさんの知識を詰め込むことではなく、継続的に英語に触れあう環境をつくることであるということがわかります。

 

子供に英語を好きだと思わせる

バイリンガル教育に失敗する一番の原因が、「子供に英語を勉強させようとする」ということです。

 

大人だって勉強するのは嫌いな人がほとんどです。

子供は「英語=勉強」と認識した瞬間に、英語は苦痛であると感じるようになります。

 

わからない言語を聞くと言うのはストレスです。

僕の息子も3歳で現地のデイケア(保育園)に通い始めたとき、最初の数週間は「デイケアに行きたくない」と毎晩のように泣いていました。

 

だからまず最初に親がやるべきことは「英語を教える」ことではなく、「英語を好きにさせる」ことです。

 

優等生のエピソードでたまに聞きますが、勉強が好きすぎて親が「勉強やめなさい」と言っても止めない子供もいます。

英語学習でこの状態に持っていくことができたら、バイリンガル教育は成功したも同然です。

 

子供が英語に興味を持ち自発的に探究するようになったら、親が強制しなくても勝手に英語を勉強するようになります。

 

子供に英語を好きだと思わせる方法

では「どのようにすれば子供に英語を好きだと思わせることができるか」について解説していきます。

 

子供が興味のある分野の英語の本を与える

例えば子供が虫が好きで図鑑を読むのに夢中になっているのであれば、英語の図鑑を購入します。そして日本語の図鑑はいっさい与えません。

そんなに難しい学術的な図鑑である必要はありません。海外の子供が読んでいるようなシンプルな図鑑でいいと思います。

 

子供は英語に興味はなくても、虫に興味があるので英語を解読してでも図鑑を読もうとすると思います。ここで日本語の図鑑を与えてしまうと、楽なほう(日本語)に流れてしまいバイリンガル教育に失敗してしまうので、ここは徹底しておく必要があります。

 

興味のない分野の英語本などを買い与えても、自発的に探究しようとはしません。

だから子供の興味を普段から観察しておく必要があります。

日本に英語の本がなければ海外から取り寄せてもいいと思います。

 

英語のアニメを無制限に見せる

アニメが嫌いという子供は少ないと思います。

子供がテレビを見たがったら英語のアニメを見せるのもいいと思います。

 

アニメというのは英会話が学べるいい教材です。

子供が好きなアニメであれば、見ることに対する苦痛も小さいでしょう。

 

通常アニメの見せすぎは良くないので、子供にテレビを見せる時間はある程度制限するものですが、「英語のアニメ限定で無制限に見せることを許可する」のもいいと思います。

 

テレビ=絶対悪ではありません。使い方次第ではとても役に立つ教材になります。

 

親が楽しそうに英語を勉強している姿を見せる

これができていない親御さんは多いと思います。

子供には英語を勉強させているくせに、自分は英語を勉強していないのであれば子供からしてもオイオイって感じだと思います。

 

子供は好奇心旺盛です。

親が楽しそうにやっていることは、自分もやってみたいと思うものです。

 

だから親自身が英語を楽しそうに学んでいる姿を見せれば、「自分もやってみたい」と思うはずです。

 

英語は今から学んでも遅くない役に立つスキルです。子供に英語を学ばせるついでに、自分も勉強を始めることをおすすめします。

 

まとめ

バイリンガル教育で失敗しないためには、「英語学習を継続すること」が最も重要になります。

 

そして英語学習を継続させるためには、子供が自発的に英語を学ぶような環境を作ることが大切です。

英語を学ばせるのではなく、英語を好きにさせることがまず最初にやるべきことです。

 

もしあなたの子供が成人して、英語のスキルが身についていたら絶対に親に感謝すると思います。

 

英語ができるようになると世界が広がります。

異国の人とコミュニケーションが取れるようになるのは、楽しいものです。

子供にその楽しさを教えてあげてください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。