また今日も寝坊してしまった。
夜なかなか寝付けず、深い時間帯にようやく眠りに落ちるので、体内時計がくるっているのだ。
朝、息子が学校に行く音で目が覚めたが、再び眠りへと落ちる。
息子はカナダに戻ってきてから非常に規則正しい生活をしている。
今までは昼と夜が逆転したような生活を送っていて、夜遅い時間に間食をしたりと非常に不健康な生活だった。
それがこの9月からは嘘みたいになくなっている。
どんなに起こそうとしても起きることがなく、毎日のように学校に遅刻していた息子が、今は自ら起きて遅刻せずに学校に行っている。
代わりにぼくが寝坊をするようになってしまったのだが...。
(完全に自分の責任だけど)
もし彼の生活環境が改善された要因に離婚が関係しているのなら、離婚してよかったのかもしれない。
何よりも驚いたのは息子が自ら弁当を準備していたこと。
学校が支給するランチプログラムに申し込んでいるので、基本的に弁当の準備はいらないのだが、帰宅した息子が空の弁当箱をカバンから出して洗い物に置いた。

何を食べたのかわからないが、自分で弁当の準備までできるようになったのだと思うと、彼の成長を喜ばずにはいられない。
この赤い弁当箱(?)は、去年日本に一時帰国した際に家族旅行で行ったロゴスランドで購入したもの。
正確にはキャンプ用品なので弁当箱ではないが、彼はずっと弁当箱として使っている。
思えばあれが最後の家族旅行だったな...。
あの頃は長男も普通だったし、夫婦関係もそこまで悪くなかった。
時が流れても、あの赤い弁当箱だけは、家族が寄り添っていた季節の匂いを忘れずに抱えているようだった。