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ネイティブに聞く、英語の「どうしたの?」の使い分け

英語で「どうしたの?」という表現を言いたいとき、いくつかの表現が思い浮かびますね。

 

今回の記事を書くにあたり、「どうしたの?」の適切な使い分けについて深堀りしてみたところ、意外なことがわかりました。

 

僕自身この「どうしたの?」の使い分けは適当にしていましたが、

適切に使い分けないと、場合によって相手の心証を害してしまう可能性があるのです。

 

僕のように表現を丸暗記するだけの学習方法だと、

実際の会話シーンで違和感のある使い方になってしまうので、

今回のような使い分けのあるフレーズを学ぶ時は、表現だけでなくニュアンスも頭に入れておいたほうがいいです。

 

言語の限界

なぜこのような問題が起こるかと言うと、「どうしたの?」という表現でそれらの表現を一括りにしているからです。

 

日本語の「どうしたの?」という言葉は、文脈によってニュアンスが変わります。

 

今回ご紹介するフレーズたちも、日本語に置き換えるなら「どうしたの?」と表現することができますが、そこには言葉では表すことのできない異なるニュアンスが含まれています。

 

したがって、「どうしたの?」という言葉に相当する英語フレーズを丸暗記するだけの学習方法では、実際の英会話シーンで微妙な使い方をすることができません。

 

英語表現の丸暗記は時に便利で効率的なこともありますが、

今回のような使い分けが必要となる表現の場合は、不自然な言い回しを身に着けてしまうことになるので注意が必要です。

 

 

 

ネイティブに聞く、英語の「どうしたの?」の使い分け

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日本語の「どうしたの?」に相当する英語表現として、以下のようなものが挙げられます。

 

What's wrong?
What's the matter?

What's the problem?

What's up
What's going on?

 

ネイティブはこれらの表現をどのように使い分けているのかをリサーチしてみました。

 

 What's wrong? vs What's the matter?

使われている語句から推察するに、What's the matter?のほうがよりニュートラルな印象がありますね。

 

hinative.com

 

こちらのウェブサイトでWhat's the matter?とWhat's wrong?の違いについて、ネイティブが回答しています。

 

その中から特に重要な部分をいくつか抜粋してみます。

 

They're the same thing. "What's wrong" is more common in everyday conversations from my experience.

 

この両者は同じものだが、日常会話ではWhat's wrong?を使うほうが一般的。Byアメリカ英語話者

 

'What's the matter?' is more 'proper' or formal whereas 'What's wrong?' is more casual and friendlier.

Be careful how you say 'What's the matter?' though because it tends to sound like you're being demanding or annoyed (sort of like a 'What do you want?' kind of feeling)

 

What's the matter?はより適切でフォーマルな表現で、What's wrong?はカジュアルでくだけた表現である。

ただし、What's the matter?を使うときは注意が必要。

この表現は「どうしたいの?」的なニュアンスがあり、イラついていたり、要求深い印象を相手に対して与えてしまう響きがある。Byイギリス英語話者

 

 

The difference might be mostly in the tone. However, "what's the matter" may sound more harsh (like when you're annoyed or irritated with someone).

 

What's the matter?のほうがより強い響きがある。

イライラしているときなどに使われる Byイギリス英語話者

 

実はWhat's the matter?のほうが、相手に対して不快な印象を与える可能性のある表現であることがわかりました。

 

What's the matter? vs What's the problem?

これはproblemという単語が入っているから、What's the problem?のほうがより強い表現であるような印象がありますね。

 

forum.wordreference.com

 

ここで同様の質問がされていますので、重要な部分を抜粋してみたいと思います。

 

A lot depends on the context, social and emotional.

What's the problem?
can seem particularly prying.

 

文脈や人間関係や感情によるが、What's the problem?は特に詮索深い印象がある。Byイギリス英語話者

 

"What's the problem with you?" sounds like you have an issue with this person and are trying to sort it out.

 

 

 What's the problem with you?はその人物との間に何かしらの問題があり、それを探り出そうとするような響きがある。By オーストラリア英語話者

 

with youがついているとニュアンスが変わってしまいますが、それでもWhat's the problem?の使用は避けたほうがよさそうです。

この回答主はWhat's wrong?かWhat's the matter?のどちらかを使うと言っています。

 

 

I would not advise asking "What's the problem?" either.

 

 

 What's the problem?は使わないことをおすすめする。Byアイルランド英語話者

 

What's up?

 この表現に関してはご存じの方も多いと思います。

 

親しい間柄で使う「どうしたの?」という表現です。

 

What's up?自体の本来の意味は「何かあった?」です。

そこから派生して「どうしたの?」という意味になります。

 

How are you?に代わる挨拶表現としても有名ですね。

これも「何かあった?」から意味が派生していると考えるとわかりやすいですね。

 

What's going on?

これはWhat's happening?と置き換えることができる「どうしたの?」です。

 

「どうしたの?」というよりは「何があったの?」という意味で解釈するほうがいいかもしれません。

 

何かの出来事が起こって「何があったの?」と聞きたいときにも使います。

 

まとめ

こういう表現の使い分けは机上学習で身に着けることは難しく、実践を通して身に着けるしか方法はないと思います。

 

僕も厳密な使い分けを理解しないまま、適当に表現を使いまわししていただけなので、

これからは聞き手に不快な印象を与えないように、無難な言い回しを使いたいと思います。

 

ただ、必要以上に意識しすぎると英語が話せなくなってしまうので、

「自分にとって英語は第2言語だから間違えて当たり前」というマインドセットは、常に持っておく必要があります。

 

 

www.apollosblog.com

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。