カナダで2人、僕と息子が歩く道

離婚してシングルファザーになった著者がカナダで息子を育てる生活日記

主を失ったピアノ

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「子供にピアノを習わせたい」

 

それが元妻の念願だった。

 

 

写真のピアノはその時に購入したもの。

自宅での練習用にということで。

 

 

長男の時は経済的な余裕がなくピアノ教室は断念。

今年になってようやくその念願が実現したのだった。

 

 

 

そしてピアノ教室に通い始めて約3か月後、

ぼくと妻は離婚し家族はバラバラになった。

 

 

そして次男がこのピアノの前に座ることはなくなった。

 

 

ほぼ新品同然のピアノ。

売ってもいいのだが、そのままにしてある。

 

 

思い出のモノが捨てられない性分はこういうとき苦労する。

 

 

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たまに長男がピアノを弾いているときがある。

ひとりで、こっそりと。

 

 

ぼくが下りてくると弾くのをやめて去っていく。

(ピアノを弾いているのを知らなかった)

 

 

ピアノを弾いているとき、

彼は母親や弟のことを想っていたのだろうか?

 

 

来年長男の卒業とともに、

今の家を出て引っ越す予定だ。

 

 

引っ越し先にもこのピアノを連れて行こうか。

 

 

このピアノは家族の絆なのだから。