
「子供にピアノを習わせたい」
それが元妻の念願だった。
写真のピアノはその時に購入したもの。
自宅での練習用にということで。
長男の時は経済的な余裕がなくピアノ教室は断念。
今年になってようやくその念願が実現したのだった。
そしてピアノ教室に通い始めて約3か月後、
ぼくと妻は離婚し家族はバラバラになった。
そして次男がこのピアノの前に座ることはなくなった。
ほぼ新品同然のピアノ。
売ってもいいのだが、そのままにしてある。
思い出のモノが捨てられない性分はこういうとき苦労する。
たまに長男がピアノを弾いているときがある。
ひとりで、こっそりと。
ぼくが下りてくると弾くのをやめて去っていく。
(ピアノを弾いているのを知らなかった)
ピアノを弾いているとき、
彼は母親や弟のことを想っていたのだろうか?
来年長男の卒業とともに、
今の家を出て引っ越す予定だ。
引っ越し先にもこのピアノを連れて行こうか。
このピアノは家族の絆なのだから。