元妻とは約16年の関係だった。
今までも数々の衝突はあった。
妻の状態だけで考えれば、
今年よりもバンフにいた頃のほうがひどかった。
当時に比べれば今年の状況は全然マシ。
にもかかわらず、なぜ今年離婚することになったのか。
一つだけ決定的に違うことがある。
それはぼく自身が「離婚したい」と思ったことだ。
今までどんなに衝突があっても、
自分から離婚したいと思ったことは一度もなかった。
妻からは何度も離婚を打診されたことがあるが、
自ら離婚を切り出したことは一度もない。
...でも、今年は違った。
ふとしたとき、「もう離婚したい」と思うようになった。
もちろん本気でそうするつもりはなかったが
そう思ったことがあるのは紛れもない事実。
10年後も一緒にいる姿が思い描けなかった。
いや、10年後も日々のちょっとしたことで
怒鳴られている自分を想像すると耐えられなかった。
あるときからぼくは元妻のことを避けるようになる。
それは彼女も気づいていたはず。
ひょっとしたらその態度を見て、
本気で離婚を決断したのかもしれない。
だとしたら後悔もある。
ぼくにとって元妻はもはやパートナーではなく、
単なる同居人としか思えなくなっていた。
心が限界だったんだと思う。
それはきっと彼女も同じだろうけど...。