うらやましいは英語で何というか知っていますか?
辞書や本などを読むと「I envy you」と訳されていることがあります。
実はこのI envy you.というのは間違いではありませんが、ネイティブからすると違和感のある表現です。
うらやましいはI envy you?
I envy you.と言ってもネイティブに言わんとすることは伝わりますが、彼らからすると違和感のある表現です。
I envy you.という表現は否定的なニュアンスがあるために、日常会話で使うことはほとんどないからです。
我々が普段使う「うらやましい」を英語に訳すならば、I'm jealousやYou're luckyもしくはThat's great!などが適切な表現になります。ちなみにI'm jellyというスラングもあり、これは女性が主に使います。
ですがこんな情報はネットを調べればいくらでも出てきます。
いまさらわざわざブログに書くほどのネタでもありません。
なぜ日本人はうらやましいをI envy youと言うのか
なぜ日本人はうらやましいをI envy you.と言ってしまうのかについて、僕なりの考察を述べてみたいと思います。
Jealousという単語は日本語でも比較的市民権のある単語です。
ジェラシーという言葉は日本語で会話をする時も耳にすることがあります。
この(日本語の)ジェラシーは「嫉妬や妬み」というネガティブなニュアンスで使われます。
そのためI'm jealousはそのような否定的なニュアンスがあるから、「うらやましい」ということを表現するためには適切ではないのではないか、と考えられていることが原因ではないかと思います。
そんな時に辞書や本で「うらやましいはI envy you.と言うのですよ」という説明を見つけたら、ますますI'm jealousはうらやましいを表すには適切でないと思ってしまいますよね。
ネットが普及していない頃は本を読むぐらいしか英語を調べる方法はありませんでした。
そして、英語がネイティブでない日本人の人が書いた本もたくさん出回っていました。
だからこそ、日本人は「うらやましい」=I envy you.と言うようになってしまったのではないかと思います。
生きた英語を学ぶ大切さ
机上での勉強がメインの僕が偉そうに言えませんが、これが机上だけで英語を学ぶリスクです。
ネイティブ同士の会話を聞いて勉強する方法であれば、「うらやましい=I envy you」と覚えることはなかったはずです。なぜならその状況でI envy you.を使っているネイティブはほとんどいないからです。
そして日本語で思考したことを英語に訳す癖がついているから、「うらやましい」をそのまま英語で言おうとしてしまうのです。
英語には存在しないような言葉が日本語には数多く存在します。
なんでもかんでも日本語を訳す癖がついていると、そのような言葉に遭遇したときに英語が話せなくなってしまいます。
だからうらやましいを英語訳しようとするのではなく、「いいねー」というニュアンスを自分の英語のボキャブラリーで伝える癖をつけることのほうが、英語をペラペラ話せるようになるためには大切なのです。上記でThat's great!と表現したのはそのためです。
もしどうしても日本語を英語に訳す癖がついている人は、「日本語の言葉を置き換える」訓練をしてみてください。
僕たちは試験英語を学ぶことを訓練されているので、本に書いてあることが絶対的に正しいと錯覚してしまう傾向があります。
僕たちが高校で学んだ英語は、実際のネイティブ同士の会話にはほとんど登場しませんよね。
机上の勉強一辺倒になってしまうと、非常に不自然な表現ばかりを使うようになってしまう恐れがありますので、どこかのタイミングで生の英語表現に触れる機会を必ず作ってみてください。
今日は以上です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。