僕は日本で6年添乗員をして、海外で約10年ツアーオペレーター(現地手配業者)で働いていました。
今日は個人旅行客向けの海外におけるフライトキャンセル時の対応について解説したいと思います。
団体旅行などは添乗員が同行するため、もしフライトがキャンセルになっても、特に自分で対応しないといけないということはありませんが、個人で旅行している場合はパニックになってしまいますよね。
ですが対処法を事前に知っておけば、やること自体は非常に単純なので慌てることもなくなります。
フライトキャンセルになる原因は2つあります。
①天候によるキャンセル
②航空会社事情によるキャンセル
今日はこの2つについて解説したいと思います。
①天候によるキャンセル
天候によるキャンセルがあった場合は、航空会社に責任はありません。
そのため延泊などが必要になった場合も、宿泊費とホテルまでの移動代は基本的に乗客が負担することになります。ホテルも自分で見つける必要があります。
航空会社によって天候事情であっても、ホテルや送迎まで世話してくれる場合もありますが、基本的に責任はないと考えておくといいでしょう。
振替便などは航空会社が見つけるのを手伝ってくれますが、自分の希望に合わず他の航空会社の便を利用する場合などは、自己負担で航空券を購入する必要があります。
キャンセルが発生したことにより、乗り継ぎ便に間に合わない場合は同じ航空会社であれば、乗り継ぎ便の振り替えも航空会社が対応してくれますが、航空会社が代わる場合は基本的には、自分で振替便を手配する必要があります(コードシェア便などは基本的に大丈夫)。
もし乗り継ぎ便の航空券を再度購入する必要が生じた場合も、航空会社に責任はないため自己負担が原則になります。
②航空会社事情によるキャンセル
機材トラブルなど航空会社の事情によりフライトがキャンセルになった場合、延泊のためのホテルやホテルまでの移動は航空会社が対応してくれます。
振替便についても航空会社側で代替便を手配してくれますが、自分の希望にあった時間がもらえるとは限りません。
例えばキャンセルでなく、遅延になる場合、待ち時間が長ければミールバウチャー(食事券)などが支給されることがあるので、機材トラブルによりフライトが遅延した場合はミールバウチャーが出るか確認してみましょう。
乗り継ぎ便がある場合、同じ航空会社であれば便を振り替えてくれますが、別の航空会社の場合、そこまで対応してくれない可能性が高いです(コードシェア便は基本的に大丈夫)。
①と②の違いは責任の所在だけです。
やるべきことは
①振替便の手配(乗り継ぎ含む)
②宿泊施設の手配
③宿泊施設までの移動の手配
これだけです。③については航空会社側が手配しない場合は基本的にタクシーを使えばいいので、特に難しくないでしょう。
もし宿泊施設が見つからない場合は、空港のインフォメーションセンターなどを利用して情報を入手しましょう。
「英語が苦手だから」と言えば、予約をしてくれることもあります。
インターネットが使えれば、オンラインホテルブッキングサイトが利用することもできます。
今日は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。