英語ビジネスレベル最短への道 海外移住・海外就職ブログ

延べ5000時間以上英語の勉強に費やした僕が英語の上達法やマインドセットをシェア。現在カナダ在住。3つの国に移住した経験を活かし、海外移住・海外就職に役立つ情報を発信中。Sponsored by PronunciationPro,Lingoda.com,Grammarly,italki

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英語の読み書きはできるけれど、という人へ

今回のブログは英語の読み書きはできるが、会話になると急にしゃべれなくなるという方へ向けたブログです。

 

TOEIC高得点の人にもこういった傾向がある方が結構いらっしゃるようですね。

 

この問題については簡単な解決方法があります。

それは「アウトプットの機会を増やす」ことです。

要するに会話する機会を増やすということです。

 

その時に役に立つのが、前回お話したテンプレートで覚えるという方法です。

 

日本の英語教育は読解中心の学習法です。

会話ではほとんど使われることのない言い回しや、難解な文法や単語などを学ぶため、

読むことにおいては非ネイティブの他国よりは高いレベルにあるのではないかと個人的には思います。

 

ただこういった知識が日常の会話で使われることはほとんどなく、そのため試験での点数はいいのに、会話になるとからっきしという事態が発生するのです。

 

僕がテンプレートを覚えたほうがいいといったのには、他にも理由があります。

英語に限らず会話というのは、必ず受け答えが発生します。

そして受け答えをする間のインターバルはせいぜい1秒か2秒ぐらいです。

 

もしインターバルが3秒以上あるようであれば、会話にへんな「間」ができてしまい、

非常にぎこちなくなります。

 

このわずか1、2秒の間に相手の話す英語を理解し、それに対する返答を英語でしないといけないのです。

 

つまり自分が話す内容をいちいち英作文している時間の余裕はないわけです。

即座に返答する必要がある、だから決まりきった表現はテンプレートで覚えてしまえば、いちいち頭で考える必要もなく、すぐに受け答えができるようになるのです。

 

ただこれにはアウトプットの回数を増やすことが必要です。

頭でテンプレートを覚えていても、いざ会話の場面になるとその言葉がすぐに出てこないです。

だから何度も何度も口に出して、無意識レベルで話せるようになる必要があるのです。

 

テンプレートを覚えたら、多少強引でも無理やりその表現を使ってアウトプットの回数を増やす。

それを何度か繰り返すうちに無意識状態でその表現が話せるようになります。

 

アウトプットの重要性について僕の実体験を話します。

 

僕はシンガポールに住んだ後、カナダに移住しました。

シンガポールでは同僚はもちろん、取引先も英語でのやりとりでした。

ビジネスをする上で英語で困った経験はなかったです。

その時の僕は自分の英語力に自信満々でした。

 

そんな僕がカナダに移住して経験したこと。

 

お店で買い物などをするとき、カナダでは

 

How are you?やHow are you doing today?

 

などと店員さんから話かけられます。

 

それについての返答はいろいろありますが、

 

Good.やI'm doing good.などで十分です。

 

返答は「Good」という超簡単な単語1言です。

 

ただ僕はその「Good」が言えなかったのです。

無意識で言えるようになるまで、1か月以上はかかったと思います。

たった1言Goodだけですよ。これがしゃべれないのです。

店員さんにHow are you?と聞かれ、ただ無言でほほ笑むという苦い経験をしばらくしました。

 

というのもシンガポールは英語が公用語ですが、How are you?などと話しかける習慣がないからです。

僕が記憶する限りHow are you?と会話を切り出されたことはただの1度もありませんでした。

自分の英語レベルの問題ではなく、「慣れ」の問題です。

アウトプットの経験がなければ「Good」という超基本単語すら出てこないのです。

当然頭で考える時間があれば、それぐらい当たり前に返答できますが、会話のシチュエーションでは1秒もかからないうちに返答しないといけません。

だから普段からアウトプットの習慣をつけないといけないのです。

 

特に日本人に多い傾向として、「間違った英語を話したくない」ということで、

頭で文章をしっかり考えてから、話そうとしがちですが、1秒しかないインターバルでその方法をとるのは現実的ではないです。

せいぜい1言は話せてもその後の会話に苦労すると思います。

 

英語での会話になれてくると経験しますが、「頭で考えながら会話をしている時」は調子が悪い時です。

調子がいい時は何も考えなくてもすらすら話せます。

その状態に持っていくためにアウトプットの機会を増やし、体に覚えさせる必要があるのです。

 

ここでインプットとアウトプットの違いを説明します。

 

インプット→読む、聞く

アウトプット→話す、書く

 

ただアウトプットの書くに関しては注意が必要です。

例えば本に書いてある文章をノートに写すのはアウトプットではないです。

それは「受動的」だからです。

アウトプットの場合の書くというのは、自分の頭で考えて文章を書くということです。

 

身近に外国人がいれば会話をする機会もあるでしょうが、それが難しいという方はオンラインレッスンなどを利用するといいと思います。

それすらも難しいという人はせめてテンプレートを音読する練習はしたほうがいいです。

ただそれだと一方通行のアウトプットになるので、会話練習よりは効果は低くなります。

 

また英語でメールを書いてみたり、日記を英語で書いてみる。

独り言を英語でしてみるなどもすべてアウトプットになります。

 

こういった習慣を増やすことで会話力は確実にアップしますので、

読み書きは得意なのに、会話になると・・・という方はぜひ実践してみてください。